不安

神出鬼没で食わせ者の君は
ある日どこからともなく現れてこう言うんだ。
「本当は、僕を受け入れたいんだろう?」

僕は「うるさい!」と言って
そんな君をハサミでちょきんと取り除く。

でも、君はまた必ず現れる。
切っても切っても、現れる。

僕が生きている限り、君はずっと僕の中に居続ける。
切れはするけど、完全には取り除けないんだ。
僕は一生癌と闘う運命なのだ。


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