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旅の初めに思うこと

私は今機上にいて、あと3時間半もすればミュンヘンに到着する。
目的地はデュッセルドルフなので、そこで2回目の乗継をしなくてはならない。

関空から13時間半のフライトだから、すでに10時間経過していて背中やお尻が痛くなってきた。
セキュリティが大混雑で多数の乗客が搭乗時間に間に合わず、搭乗を待っての離陸となったために1時間近く遅れての出発。
日付が変わる深夜のフライトだけれど、なんと食事のサービスがある。
旅の緊張で少食だったのでお腹が空いていて、いつもなら眠っている時間だけれど食べてしまった。炭水化物は控えめで。

この旅は向こうにいる息子を訪ねることがきっかけだけれど、行けるチャンスは12月、せっかくだからクリスマスマーケット期間だしと当然のように観光もしたいと決めたもの。

けれど、高額なチケット代をネットでポチッと買った瞬間から私はメンタルを崩して体調がおかしくなってしまった。

20年以上乗ってない海外フライト、しかもロングフライト
乗継の不安
普段会話の乏しい娘の同行
旅程決め
降雪のフライト不安…等々

細かくあげたらキリがないが、普段やることがない永らくやっていない非日常へ向かう不安。
自分1人やらなければという気持ちが意外にも相当なストレスとなってしまったようだった。

以前はあんなに軽やかに出来たことがそうじゃなくなるなんて。
不安を潰してもまた違う不安が心をしめるのは不安症なのか。
年のせいなのか更年期も関係あるかなと思えば、更に自分に自信がなくなる。
食事や睡眠がとれなくなり余計に視野が狭くもなっていく。
鬱っぽくなっていたかもしれない。

それを脱することができたのは、とうとう不安を1人で抱えきれなくなって、旅行をやめようかと家族や友人に気持ちを打ちあけることができたから。

恥ずかしい、情けない、ダメだと思われたくない
出来ない人と思われたくない

もうどう思われてもいいと私が私にokを出して
正直に打ち明けたら、少しずつ固まっていたものが解けていくのを感じた。
言われた意見やアドバイスは様々だったけれど
口に出して言葉にして出すことが大事なことなんだと改めて思ったこと。

旅はまだ始まったばかりだけれど、出発までの心の変化を経験できたこと、物事の捉え方が広くなったこと、人の温かさを知れたから、もう半分以上目的は達してしまったように感じている。

これからの時間は、ただただ単純に
そして有り難く楽しもう!
何があってもきっと私は大丈夫。

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