第1回勝手に月評 -新建築/住宅特集2023.3月号-

こんにちは。M2の井上です。
今年度初のgpzでは、新建築と住宅特集の3月号の批評を行いました。
その様子をお伝えしたいと思います。よろしくお願いします。

※ 以下は建築学生が勝手に批評した内容です。あたたかい目でご覧頂ければ幸いです。このマガジン内の投稿で度々断りがされていますが、改めてお伝えしておきます。


設計者の意図を読み解いた上で…

全体的な印象として、今回は設計者がどのような意図で設計し、その考え方自体がどうなのか、或いは建築の操作がその答えになっているのか、といった方向に議論が進むパターンが多かったように感じました。
例えば、"学生にここでこう過ごしてほしいという意図は伝わる"とか、"でも実際その操作で人の動きがどこまで誘発できるのか?"とか、"外観が堀口建築の参照なのはわかるが、でも本当に参照すべきなのか?"といった具合です。
他の作品では、"低コストながらも挑戦的な取り組みをしてそう"とか、"これは「どれだけ少ない操作で意図した建築を実現できるか」の実験なのでは?"などのコメントがありました。
門脇先生が参照元の話もされていて、"この建築は、中山さんのこの作品を参照しているはず"とか、"ここまでやっていてスカイハウスの話に触れられていないのは何故なのか?"といったコメントもありました。
他にも沢山ありますが、書ききれないのでこの辺にしておきます。

様々な観点を擦り合わせると…

今回議論に参加して、個人的に今後のgpzで意識していきたいことについても考えたので、ここで綴らせてもらいます。
今回の参加者は、先生と、B4・M1が1人ずつ、M2が私ともう1人、の合計5人だけだったので、同じ作品についてほぼ全員のコメントを聞くことができました。そこで感じたのは、意識的か無意識かは分かりませんが、"大体この人はどの作品についても敷地に対する配置や建物のプロポーションの話に触れているな"、"この人は 法律や都市計画・コストといった現実的な条件に対する建築家の答えに興味があるのかな"、と人によって観点がある程度定まっているように思えました。それで言うと、私は今履修している授業の影響でやたらとディテールを見ていたので、今回は寸法精度のことや雨仕舞いのことばかり触れてしまったような…気がしなくもないです(笑)。(←無意識です。)で、各々コメントして、先生がそれぞれの観点から解説してくださる具合だったのですが、"今後は、他の人の観点で触れられたことと、自分が気になったポイントとをもっと擦り合わせられたら議論がより活発になるかもしれないな"、と個人的に考えました。
だいぶ書き方が抽象的になってしまいましたが、その辺を今後のgpzで意識していきたいな、と思っています。

次回予告!!

gpzは今年で4年目になりますが、門脇研内だけでなく他研究室からも参加するようになり(今回は門脇研だけでしたが)、このようにnoteで内容を公開するようになり…とプロジェクトとして徐々に進化してきています。
そして今年はついに!!  実際に建築を見にいこうという話が出ております。
次回のgpzはもしかしたら建築見学の様子をレポートできるかもしれません♪
お楽しみに。


私は今回初めてこのプロジェクトに参加し、まだまだ言語化に自信が持てなたったため、今回は具体的な建築作品批評の内容ではなく、作品名を出さないかたちで議論の様子をお伝えいたしました。
なかなかついていくのが大変な部分もありましたが、これから少しずつついていけるよう頑張っていきたいと思います…!

以上になります。ありがとうございました!
                            M2 井上南海



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