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2021年5月の記事一覧
―DarkでCuteでFunnyな―
迷いこんだ継ぎはぎの森.
たくさんのベアーに囲まれて.
月のトンネルをくぐり抜け.
チェリーの林でひと休み.
息つく間もなく鮮やかな.
彩り縁取る縫い目の雨.
足早に駆け抜けて.
ハート、スペード、ダイヤにクラブ.
トランプ柄の果樹園.
官能の声で急かすのは黒猫に白猫.
「跡つけちゃ駄目よ」と.
たしなむのもつかの間.
ほつれを.
新たなキルトでふさぐ集団にであう.
『
―意味を求めるなら私は―
誰かの光になりたい.
数多の承認が欲しいとか.
わかりやすいヒーローにはなれなくても.
たった一人…
誰かの.
何かしらの.
支えになれているなら.
自分という生きる意味が.
ストン…と、心に落ちる.
それで納得がゆく.
私が生きていることも.
世界が眩く見えることも.…
幸福とは.
唯一.
希少価値のある自分だけの感覚.
あなたが今日も無事でいること.
あなたが今
―その時、いつか、―
私のお骨を海にまいて.
とおい故郷のあの海に.
一年中荒ぶれた.
鼻腔くすぐるあの海に.
きっと私は海水に.
溶けいることはないでしょう.
きっと私は たつ波うねり.
泡の表層に浮かされて..
それでもいつか.
私の一部はあの海の.
深いふかい底のそこ.
それでもいつか.
私の一部は打ち寄せる砂浜の.
うもれまぎれて砂地の一粒.
私のお骨を海にまいて.
愛しきかおりの
―猫の夢(忘れじの香り)―
猫だって夢をみる.
闇雲にかけ抜けたあの草原を.
ゆき着いた丘から見下ろしたあの青い海を.
ひとりぼっちにたえかねて.
夜空の星が落ちるまで.
月夜の月と語り明かしたあの夜々を.
猫だって夢をみる.
眠りの泪に震え目覚めて.
温かな主(あるじ)の腕の中.
沁みるぬくもり.
夜毎にひらく安堵の夢を..
―ぬるま湯から脱し熱湯を求めよ―
向かう先無き憤り.
公に豪語する綺麗事.
その陰では獲物を探して.
陰口悪口魑魅魍魎.
そういう人ほど醜さの極み.
根腐りした国の政(まつりごと).
表立つ指揮者の陰に控える頭脳陣.
つくりあげた視野の狭いシナリオを.
考慮なくつらつらと語る.
苛立つ民は.
もっともな正常さをアピールしながらも.
行動は.
自身の正当性を欲に見えぬようまっとうする.
カオスをつくりだすの
―五月雨 時々 春時雨―
気紛れに夕暮れ.
黄昏に項垂れて物憂げ.
むせ返る花酔い 花惑い.
雨後の虹.
戯れに伸びる影踏み.
津々浦々うつつ.
あやかしか否か.
心霞ます 想い人の幻影.
深春の夜にみる夢.
一人遊び.
さみだれか…
時々、時雨…