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何の変哲もない営業職が、飲食インハウスデザイナーに転職したんだよね

2022年、生きてて初めて転職した

何の変哲もない営業マンが、いかにして憧れのデザイナーになったのか。
せっかくの節目だし、ここに記しておく。
何かの間違いでコレを参考にしてくれる方がいたら嬉しい。

シンプルな経歴

  • 1994年(0歳) 埼玉県生まれ

  • 2005年(11歳) ドラムを習い始める、少しだけネガティブじゃなくなる

  • 2013年(19歳) 大学のゼミで初めてAdobe製品に触れる

  • 2017年(23歳) ダイレクトメール発送の営業会社に就職(新卒)

  • 2019年(25歳) グラフィックデザイナーと名乗る(個人事業主で開業)

  • 2022年(28歳)飲食インハウスデザイナーに転職

幼き頃からモノづくりが好きで、
絵を描いたり、発明品を作ったり、お菓子の缶でドラムセット作ったり。
極度の心配性は今も変わらず、大事な予定があれば1週間前からお腹痛くなる。

大人になってからの創作

大人になるにつれ、趣味の時間でモノづくりすることがなくなっていく。
そんな中、突然きっかけが訪れる。
Akira Uesugiさん / nico itoさん
この両名がそれぞれ販売していた「ZINE」である。
自分が作ったものをこんな形で表現する方法があるんだ!と衝撃を受けて、創作活動セカンドシーズンが始まった。

"グラフィックデザイナー"と名乗りたい

これは簡単
とりあえずTwitterのbioで自称した。
仕事なんてないわけだから、架空の依頼で架空の仕事をこなした。
これを「面白いね」とか言ってくれる人いて、もうそれだけで満足だった。
改めて見ても意味が分からん作品だ。

デザインに没頭、転機

こんなことばかりやっていると、SNSを通して会ったこともない人からデザイン制作の依頼が来たりした。
会社から帰ってきて、自分の時間でデザインワークをする日々。

この時点で、あることに気づく。

デザインを「メインワーク」にしたいかもしれないでござる

もちろんワークバランスは以下だ。
【営業マン9割】=【デザイナー1割】
営業職が全く向いていなかったというわけではない。会社員として収入があったからこそ、個人でグラフィックデザイナーと名乗れた。

新卒入社6年目、28歳。
やりたいことが明確になった今、
そろそろ次のステージに挑戦したい。

はじめての転職活動だね

ガチで何したら良いか分からん。
ぼんやりデザイナーになりたい、としか決まってない。
転職サイトを眺めるうちに、何やら「ポートフォリオ」という謎の何かを提出しなきゃならないらしいということに気づく。

しかもデザイナーの募集って、前職がデザイナー経験者が優遇されるケースが多いらしい。そりゃそうだ。

【朗報】営業職ワイ、なんとポートフォリオの素材がある

架空の仕事の他、ありがたいことに法人からの依頼もいくつかあったため、これをまとめれば何とかなることが判明した。
ここからは怒涛のポートフォリオ作成だ。

デザイナーになりたいなら、デザイナーに話を聞くべし

元々デザインのレベルアップを目的に参加していた、こちらのオンラインコミュニティに助けを求めた。

ここでアドバイスや添削をいただき、何とか完成することができた。
主宰の上司ニシグチさんをはじめ、仲良くしてくれた方々、まじ感謝。
紙ベースで作品集が残るのは嬉しい。

簡易的なNotionポートフォリオは以下↓

【悲報】個人レベルのスキルでは足りず、書類落ち連発

こんなん無理よ
制作会社で色んなデザインできたら良いかもな、なんて思っていたけど、入社の門すら叩けない。
自分ではある程度なら着いていけるのでは・・?と思っていただけに、スキル不足が露呈した。先の見えない転職活動に落ち込んだ。

さらにヤバさに拍車をかけたのが、何を隠そう、
内定が決まる前から会社へ、退職時期を伝えていたのだ!
ハッハッハ!
確かこの時点で退職まで2.5ヶ月。

【朗報2】転職エージェント、有能だった

落ち込み、焦る日々。
ある日、リ◯ルートエージェント(全然高橋一生じゃない)からの紹介で、一社の面接が決まった。

(おすすめ新着!)株式会社LATTE GRAPHIC

ラテ グラフィック・・?
「グラフィック」ってことは、デザインの会社かな?

・・・関連会社、キープ・ウィルダイニング?

そう、このキープウィルダイニングこそ、
カフェ作業で長らくお世話になっている「町田 武相庵」の運営会社だったのだ。本当に大好きなお店。
同い年の店長さんと仲良くなって、店長からの依頼で非公式ながらお店のティーシャツを作らせていただいたこともあったくらい。

そんな会社のグループだというLATTE GRAPHIC。
めちゃくちゃ飲食業だったけど、デザイナーの募集だったし、本社は歩いて通える町田だった。
この時点で大分アツい展開だった。

非公式ながら武相庵ティーシャツ

【緊張】面接で発覚、衝撃の条件とは・・・

割とカジュアルな雰囲気で色々お話することができ、面接に緊張していたことが拍子抜けするほど。

そんな話の中盤に、衝撃の質問が飛び交った。

面接官「週2でデザイン業務、週3でカフェ店舗勤務になるけど、OK?」

(おいおい聞いてないぜ!)
(確か募集要項には、メニューブックなどの作成な…)

大丈夫です!!!(武相庵好きだし、カフェ店員なんて新しい試みすぎて逆に楽しそう)

こうして、デザイナーへの転職を目指していた僕は、カフェの店員さんという、1mmも考えてなかった業界へと片足突っ込んだのだ。

デザイナー転職成功!(カフェ店員も)

退職日が迫り、冷や汗かただの汗か分からない、8月初旬。
既に有休消化に入っていた僕は、ゴロゴロと過ごしていた。

夕方、転職エージェントからの電話。

偽高橋一生「おめでとうございます。ラテグラフィック、内定です。」

肩の荷が降りるとはこのことだ。
逆に血の気が引いて、脈が早くなった。

晴れて、デザイナーになることが確定した。
制作会社への転職に囚われていた僕に、インハウスの選択肢を与えてくれた、ONLINE 上司のみんな、偽高橋一生、ラテグラ、ありがとう。

営業からデザイナーへ

この転職で大きな学びが2つあった。
心して聞いてほしい。

①「営業職しか経験してない」を強みに変換

「営業ができるデザイナー」は貴重だということ。
聞いた話では、デザイナーは職人気質が故、技術は素晴らしいが、クライアントとのコミュニケーションや提案に難がある人が、実は結構いるらしい。
曲がりなりにも営業職を経験したことがプラスに働くことがある。
営業経験がマイナスに捉えられることはほぼない。多分。
いや、いかつい不動産営業とかは別だと思うよ。怖いし。

②ポートフォリオの素材作りをしておく

「ポートフォリオ提出」で諦めないでほしい。
応募要項でPP提出必須って言われると、そんな時間も作品もないし、無理じゃんってなる気持ちも分かる。
だから、いつかの転職活動のために、今のうちから作品を作った方がいい。
それは必ずしもクライアントワークじゃなくてもいいし、要件さえしっかりしていれば、架空の依頼でも良いと思う。あと自分が楽しめるモノづくりの方が気楽だと思う。
前述のONLINE上司なんかは、まさに相談に最適。
添削をしてもらえる機会を作って、スキル向上をしておきたい。
※現在は退会しているので回し者ではないよ、単純にめちゃくちゃお世話になった。

転職から約3ヶ月、今の感情

さて、寄り道しながら綴った転職成功までの旅路も終盤。
2022年12月現在の話をしたい。

カフェの店員さん激ムズ問題

LATTE GRAPHICは、いわゆるス◯ーバックスのようなカフェではない。
正確にはカフェダイニングが正しいのかな。
コーヒーはもちろん、本格的なフード、デザートが豊富。
大学時代カレー屋さんのキッチンバイト経験はあるものの、ホール業務は未知の世界。奥が深すぎる。
最近はやっと慣れてきて、難しさの中に楽しさを見出すことができるようになってきた。

ホール+キッチン開始、いずれはバリスタ挑戦

キッチンもめちゃくちゃ難しい。やばい。
料理の盛り付けにこだわりすぎると、提供スピードが遅くなったり、バランス調整が課題。
そして様々なポジションがある中、一番輝いて見えるのが「バリスタ」
カフェ業務の花形だよね。
社内教育で一定ラインをクリアした人でないとお店に立つことができない、まさに職人の仕事。
ホール、キッチンがある程度の形になったら、バリスタを極めていきたい所存。

お待たせインハウスデザイナーのお仕事

転職で一番なりたかった職業に就いて、早3ヶ月。
やはり楽しい。
現場勤務と比べて、できることの多さがあるので楽しいよ。
ラテグラのデザイナーは現場勤務を兼務している方がほとんどなので、現場と本社の考えの乖離が少ないのが魅力だと思う。
「また本社からのお達しだ・・こんなの忙しくて無理よ」が起きにくい。
また、自分が作ったメニューブックやフライヤーがどのように店頭で活用されているかが見れるので、よりモチベーションUPに繋がる。

目標はドヤ顔

インハウスなのに、街にでっかい広告を打ちたい!
ラテグラを知らない人がたくさん見るところに出したい!
(コレ俺が作った)を感じながらその街をドヤ顔で歩きたい!
その広告が雑誌のカフェ特集に載って、人に自慢したい!

これが今のデザイナーとしての目標です。
紆余曲折あったりなかったりですが、モノづくりで人に褒められたいという第一目標はブレていないなと思います。

これが何かの参考になれば嬉しいです。
是非お店でお待ちしております。 
最後までありがとう。

https://www.instagram.com/lattegraphic


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