見出し画像

#8 当たり前じゃなくなる瞬間

自分が今どういう環境にいるのか自分が今いる環境がどういう場所なのか理解しなくてはいけないこと。

自分の好きな話にアメリカの元バスケット選手が子供の頃家に帰ると電気がつかずどうしたのかと思うと、新しいバスケットシューズが置いてあった。という話がある。
自分が新しいシューズが買えない環境にいると思うのか生活よりも自分にかけてくれる存在に感謝をするのかそれは本人次第。

自分が高校生の頃とにかく将来が不安で週に5.6バイトに行っていた。(月に25日くらい出勤してた)学校に行けず、でも自分の好きな事を将来したい(お笑い)という思いからとにかくバイトをしていた。なんでこんなに働かなきゃ行けないのかもわからずただ辛く、周りと自分との差に苦しんだ。
ある日親と喧嘩をした時に、こんなにバイトをしているのになんでそんな事を言われなきゃいけないのかと言ったら(喧嘩の内容は忘れた)お前が勝手にやっている事だろと言われて信じられなかった。少しでもお金の負担を減らそうと思い自分の事は自分でやろうとバイトをしていたのにそういう言われ方をした事が悲しかった。
高校生の時週に9万円ほど稼いで(時給900円代)
半分を貯金、残りの半分からケータイ代、通学代、お昼代などを出して好きに使えるお金は月に1万幾らか。(高校生にしては十分だけど100時間働いて1万円は不満な部分もあった)親から頑張っているとか助かるとい言葉もない。なんで自分はこんな事をしなくてはいけないのか考えられなかった。

高校を卒業するとき自分は家を出た。お金は貯めていたが引っ越し代は全て出してくれた。結局自分の通っていた学校に行けなくなって転校もさせてくれた。部活も辞めた。その時初めて自分がいた環境がどういうところか気がついた。

母親は朝から働き、家事をして料理を作りずっと働いていた。自分のことにお金を使ったり自分の時間があったのか分からない。
一方自分は自分で勝手に焦り、バイトをして、しかもそのお金は全て自分の為のものだった。自分が学校を転校したいと言った時も家を出ると言った時も何も言わず受け入れてくれた。自分ばっかり辛いと思い、全て受け入れてくれている事に気が付かなかった。自分は自分で働いたお金を全て自分に使える環境にいた。家に帰ればご飯があり、ゴミを出してくれて部屋があって、そういう環境にいた。その事に気がつけなかった。感謝の気持ちと申し訳なさが込み上げてきた。その時からとても感謝している。

自分が辛いと思う時、自分のいる環境についてもう一度考えてみてほしい。あなたは頑張っていてとても偉い。自分ばっかりと思ってしまうかもしれない。でもあなたが辛くても頑張れる環境をつくってくれている人がいるかもしれない。支えてくれる人がいるかもしれない。
自分が親に対して思ったのは、親はもう自分が覚えていない小さい頃から自分を支えてくれていたという事。辛かった時だけじゃない。ずっとだ。その環境が当たり前になっていて、自分が辛い目にあって初めてその環境が当たり前じゃない事を知った。
親だけじゃない。バイトの人も当時喋らない自分にずっと話しかけて優しくしてくれた。本当に感謝している。みんながいて自分がいる事、一人では何もできない事を本当に実感した。自分は恵まれた環境で育った。いつか恩返しがしたい。

自分が辛い時周りに頼れると気持ちが楽になる。一人で思い詰めてはいけない。

自己紹介

23歳。お笑いの活動をしていて感じたことや学校に行けなかった時期などの経験から自分の考えを発信して誰かに読んでもらえたら嬉しいです。面白い事を通じて自分のアイデアで生計を立てることが目標です。自分の考えを人に伝える練習の場として発信しています。自分に向けて書いてる所あります。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?