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ゆっくりと、じっくりと、染みるように変化する。

久々の更新ですね。

今回は、ぼくが手掛けるブランドである世界一やさしいチョコレート「andew」のブランドの改善を重ねていく中で、学んだことを書きますね。

僕たちのユーザーさんにとっても、Eコマースをやっている駆け出し経営者にとってもきっとおもしろい内容かと思いますので、ぜひ読んでくれると嬉しです。

違う。大事なことはかっこいいwebサイトじゃない。

いきなり、一番学びになった考えを書きました。
コロナ禍の昨今、Eコマースいわゆる通信販売の事業者は、とても多くなったと感じています。
僕もウェブショップはよく利用します。

最近のEコマースのことを、起業家はかっこよくD2C(Direct to Consumer)と呼びます。
D2Cと呼ぶと、なにかかっこいいことをしているという印象になります。
そうすると、自分の中でもいわゆる「かっこいいこと」をしないとなあという意識に無意識のうちになりますよね。

半年前くらいの僕もそうでした。

どうかっこよく見せようか。

そう考えるようになっていました。
Eコマースにおいて、お客さんと僕たちの接点は、90%以上はWebページですので、必然的にWebページに力を入れるようになります。

ただ、ここで僕は落とし穴にハマりました。

ただただ、僕がかっこいいと思うサイトをつくることに一生懸命になりすぎて、お客さんのことを考えていませんでした。

andewのWebサイトに来てくださったお客さんは、

このチョコレートは、どんなチョコレートだろう?
どうやって買うのかな?
贈り物には使えるかな?

そんなことを考えながら見てくださるはずです。

でも僕は、

いかにこのチョコレートが素晴らしい作品であるかをかっこよく伝えよう

ということに注力してしまいました。

当時のWebサイトのワンスクロール目がこちら。

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全然なんのことやら、ワンスクロール目でわかんないですよね。
世界一やさしいチョコレートと言っておきながら、訪問してくれたお客さんに全然やさしくない。
とにかくTOPにスライドショーを入れてかっこよくみたいなことを考えていました。

改善した今のワンスクロール目がこちら

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このチョコレートがどういう特徴があるのか、ひと目でわかるように設計しました。
また、次に伝えたい3つのポイントもワンスクロール目で伝わるようしました。

また、ギフトに選ばれることも考えて、時間指定や、領収書の同封の
有無など、細部にも配慮した記載をしています。
そして、原材料や栄養成分表示、賞味期限などもわかりやすく記載することで、お客さんが何を知りたいのか、何を不安と感じているのか。

Webサイトをつくる上で、大事なことは自分たちのことをかっこいいぞと見せることではない。

お客さんが欲しいとおっしゃっている情報を、適切に届けること。

一歩目のこの視点を持つことの重要性を学びました。

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また、andewのWebサイトは、3日ごとに必ず1ヶ所は変化しています。
Webサイトに完璧はありません。

今日いいなと思っても、明日になったら微妙だなということは日常茶飯事です。
また、他者様の素晴らしいページを参考にさせていただくこともあります。

ひとつひとつは、誰にも気づかれないような小さな改善ですが、かれこれ4ヶ月ほどコツコツと変更してきた結果が、お客様の声にも表れてきました。

まだ、変更しなければいけない点はたくさんあるので、今後もインスタライブなどで、お客さんと直接相談しながら(これがいいのかはわかりませんが笑)、お客さんにとってわかりやすく、不安が解消されページを目指していきたいと思います。

ここもっと、こうしたほうがいいよとか、こんな情報あったらいいよとかありましたら、ぜひ教えて下さい。

ブランドを熟成させる。じわりと染みるコラボを。

ブランドをやっていて楽しいなと思うのはやはり、ほかのブランド様とのコラボレーション。

やはりこれは、手に触れる「もの」を創造する事業を行っているならではだと思いました。

今の時代、新しく創造される「もの」には必ず意味がある。
これだけ「もの」に満ち足りた世の中において、なお創造される「もの」には、何か大きな意味があるはずです。

政治、環境、思想、テクノロジー、福祉

いろんな背景があるはずです。

ものが足りない時代の昭和を終え、足を運ばないとものが手に入れられない平成を終え、スマホひとつで世界のどこからでも、寝っ転がりながらものが買える時代になりました。

そんな時代の世の中に「もの」を通してどんな価値を提供できるだろうと。

そんなことをいつも考えています。

その中で、ひとつ素敵だなと思ったことが、自分たち以外のブランド様とのコラボ。

僕たちは今まで、2回大きなコラボレーションをさせていただきました。

1回目は、クリスマスに行ったAFRIKA ROSEさんとのコラボ。

AFRIKA ROSEさんは、アフリカのケニアに雇用を創造するという価値観のもと、ケニアのバラを輸入・販売されているブランドさんです。

六本木のお店に何度か足を運ばせていただき、お話もさせていただき、コラボさせていただくこととなりました。

遠く離れた日本で購入しているバラが、ケニアの雇用に繋がり、雇用に繋がると収入に繋がり、教育や衛生に繋がるという世界が本当に素敵だなと思いました。

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そして、2回目が今絶賛販売中の、母の日ギフト。
今回は、宮内庁御用達の漆器ブランド、山田平安堂さんにandewのデザインを入れた漆器を作成していただきました。

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創業100年、宮内庁や日本の古くから存在する由緒正しい寺院に漆器をお納めしている専門店様にご協力いただき、唯一無二の母の日ギフトが完成ました。

日本の伝統である、漆器を長い時間をかけて熟成させてこられた山田平安堂さんにandewオリジナルの漆器を作成していただき、本当に嬉しく思います。


andewのブランド立ち上げ以降、大きく2回のコラボをさせていただきました。
ブランドを運営する楽しさは、コラボにあるなあというのが最近の感覚です。

ただ、これは裏を返せば、大きなプレッシャーでもあります。
相手の看板をお借りするわけなので、自分たちがどういった価値観で、ブランドを運営していて、最終的に何を目指すのか。

確固たる意志が自分たちにも求められます。

現在もある1社様と秋に向けて、コラボのお話をさせていただいております。
僕も非常に興味あるブランド様なので、どんな作品が完成するか非常に楽しみです。

「ブランドを熟成させる。じわりと染みるコラボを。」

コラボレーションにおいて、大切にしたいことは、熟成し、染みていくようなコラボになることです。

ゆっくりでいい。

春先の雨の上がりの朝、芽吹いてきた植物の根に、少し冷たい水が染みていくように。

そんなブランドの育て方をしていきたいと、強く思っています。



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