♯４　歌ったらサドルが壊れた

日曜日、友人とカラオケに行きました。

それはそれは盛り上がりました。

12時から始まったカラオケは19時に終わりました。

会計を済ませ駐輪場に行きます。

ハチャメチャ騒いで高まりきった体温を夜の風が冷ましてくれるようで凄く心地よかったです。

「すき家でも食って帰るか」と友人たちと喋りながら各々が自転車を停めていた箇所へ向かって行きました。

もちろん僕も自分が自転車を置いていたはずの場所へ向かいます。

しかし

自転車がなかったのです。

駐輪場はミチミチに自転車が詰め込まれていたのでスペースを確保するために誰かが僕の自転車をどかしたのかな。

そう思い、周りを見渡してみました。

ありました。だいぶ離れたところの壁に立て掛けてありました。

「なんであんなところまで持ってくねん」ちょっとムカつきました。

そして自分の自転車の場所に近づいていくのですが、ある違和感がありました。

何かがいつもと違う気がする。僕の自転車のはずだけど何かおかしい。

僕が自転車の真ん前に来た瞬間、違和感の原因が分かりました。

自転車のサドルがなくなっていました。

サドルの座る部分だけが剥がされていました。オブジェとかによくある鹿の頭蓋骨みたいなフォルムですね。

「奪われたか・・・」特別高価なものでもないのでそこまで落ち込んだりキレたりしませんでした。

友達たちはインスタに僕の不幸を晒すためにスマホを向けてきます。

一人がシャッターを切ってフラッシュがピカッ！！！となった瞬間、僕は見つけてしまいました・・・・

地べたに転がっているサドルを・・・・

ぎゃーーーーーーーーーーーっ！！！！！！！！！！！！

おいこら。奪うんだったら奪えや。何置きっぱにしてんだよ。無理やりサドルをひっぺがしてるから治すこともできねえんだよ。下手くそ。それともなんだ？？俺みたいなやつがケツをつけたサドルはいらなかったのか？？もし不慮の事故なのならカゴに置いといてくれよ。サドル。
あとなんでサイバーパンク2077発売延期してんだよ。早く出してくださいどうかお願いしますこら。うんこ。ら。

その日は自転車の後ろの荷台に乗って帰りました。めっちゃ恥ずかしかった。

帰宅した頃にはどの店も閉まっていたので次の日サドルを買いに行くことのしました。

次の日

オルモへブ我集少年は怒っていた。当事者が誰なのか分からない。誰にぶつければ良いのか分からない行き場のない憎しみが腹の中でうずうずと溜まっていた。
彼は走った。力の限り走った。肺がコヒューコヒューと変な音を立てても。
頭に締め付けらるような感覚が襲いかかり意識を失いそうになっても。
彼は走った。必死に走った。



徒歩3分のホームセンターにむかって。ーーーーー　

ホームセンターで新しいサドル買いました♡意外と高かったです♡まじふざけんな♡

尾張　見てくれてありがとうございました。