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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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日記 2024/6/18

・18日当日はあまりにもクタクタで帰宅してから日記を書く気力もなく寝落ちしてしまった。不覚。そして19日もバイトがあって日記を書く時間を捻出できず。そんなわけで2日ほどずれこんでの更新です。19日、20日の日記は20日夜にまとめて更新する予定。よろしく。


今日の所感

・この日は信じられないほど雨が降っていたのだが、(外出てしばらくしいてから大雨警報が発令されたりした)服選びを間違えて風通しのよすぎる半袖で外出してしまった。当然大雨でめちゃくちゃ風と水は吹き込んでとんでもなく寒いし本当に後悔した。多分この雨のせいでこの日はここまで体力が削られたのだろう。普段晴れた日に調子乗って長袖のジャケットを着て行って地獄を見る経験が多かったので今日こそはと意気揚々と気候に合わせた洋服を選んだつもりで行ったらこのざまである。本当にツキが無い。

・「劇場版 ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉」を観た。

以下、この映画の感想をだらだらと書いていく。個人的によかったなと思った点と、このシーンはこんなのが見たかったという要望点を列挙していくつもりだ。一応書いておくとこの感想は原作アニメを昨日初めて視聴・競馬知識ガチ0の超新参者の感想である。なので原作とか競馬とか抜きにしてひとつのストーリー、アニメ映画としての評価である向きがあると思う。そしてネタバレをふんだんに盛り込んでいくので、映画をまだ見ていない、これから見る予定だよという方は上記の目次から「今日のオレカ」のページまで飛んでいただきたい。もう見たよ、ネタバレ気にならないよという方のみ読んでいただければ幸いです。

  • 良かったところ

・Road To The Topの時にも書いたが、レースシーンの作画があまりにもよすぎる。特に今回は劇場の大スクリーンで観たということもあり、初っ端数分程度のレース描写でもう度肝を抜かれた。最悪ストーリーが何一つ分からなくてもレースを見る為だけに劇場に足を運んでほしいと思うほどにすさまじい作画だった。本作最大の見どころの1つである。とくにアグネスタキオンの領域展開シーンはたまらん。勿論レースシーンだけでなく、ありとあらゆるシーンが劇場鑑賞に堪えうるこだわりの作画で描かれている。さすがだ。

・本作はフジキセキの走りにあこがれて最強のウマ娘への道を歩む「ジャングルポケット」と、そのジャングルポケットを2度のレースで下した怪物ウマ娘「アグネスタキオン」がメインのキャラとなっていくのだが、主人公であるポッケの成長ストーリーが王道ながら大変よい。最初まっすぐな思いで大志を抱いた主人公が強烈なショックにより迷走し、悩み、間違えながらも周りの人間の助言によって最終的に元の自分が見ていたまっすぐな道へと戻る。この流れが本当によかった。この最後に堂々とした精神を取り戻すのが大変染みるのだが、そこに至るまでの「タメ」である夏祭りでのシーンも観ながらついつい笑顔になってしまった。やはり純真熱血なキャラには曇らせがよい。

・ポッケのみに限らずその他のキャラもよかった。師匠として最高の働きをしたフジキセキ、ミステリアスながら最後まで存在感があったマンハッタンカフェ、トレーナーの役割も熱かった。そしてRTTTを先に視聴した私としては、そのアニメで主役たちであったトプロ、アヤベ、オペラオーたちが登場していたシーンでとても盛り上がった。トプロのまさしく前作主人公といった振る舞いはもちろんの事、相変わらずぶれないオペラオー、唐突なふわふわキャラとなって大変なインパクトを残していったアヤベさんと三者三様の個性で記憶に跡をつけていった。
そしてなんといっても特筆すべきがアグネスタキオンだろう。私は前からハイライトのない眼・白衣・変人のキャラが好みだったためタキオンの存在を知ったときはどうしようかと思った。そして実際ぶち抜かれた。最初のまさしくマッドサイエンティスト然とした振る舞いも、後半の自分から引退しといてレースをいつまでも引きずっているシーンも終始最高であった。天才が建てた完璧な計画が自らの本能という科学のあずかり知らぬ点で破られる展開、オタクだったらこんなのみんな好きだろう。

・序盤のタキオンの研究室を訪れたポッケが腕をいっぱい生やしてフニャフニャの作画になるシーンは良かった。アレが多少賛否両論だったとしって私はかなりびっくりした。ああいうテキトーな作画のギャグシーンが私は大好きです。(ぼっち・ざ・ろっくで鬼のように見た演出)

  • 気になるところ

・ポッケとフジキセキ周りのドラマに熱量を割いてほかのキャラの描写が薄めになっているというのは他の人の感想でも見てやっぱりなと思った。
特に主人公の同期であるカフェとダンツに関してはキービジュのでかさを見ると正直不釣り合いだなと思ってしまう。しかもカフェは作中で一番活躍していたと思われる菊花賞のシーンがほぼダイジェストのように飛ばされていた。(鑑賞中10分くらい「えっ、今のが菊花?え、終わっ、え…?」と疑問だった。というかあまりにサッと終ったので脳が追い付いていなかった。RTTTの菊花賞がいちばんの見せ場のように演出されていたので余計に)カフェはタキオンと並ぶ、私がこの映画を観ようと思ったきっかけの2大キャラだったので、本当に残念である。是非ともカフェが主役の短編アニメ作っていただきたい。(強欲我儘オタク)

・上と同じような点でオペラオーの描写も薄いという声も聞くが、オペラオーはすでにRTTTでメインキャラとしての扱いを受けていたのでここでもメインで出していると少しポッケ側を食ってしまうのではないかという感じはする。というわけでオペラオーの描写はこのくらいで適量でないかと思うのだが、だとするとラスボスがオペラオーであることによってその辺のレースの描写が淡泊になってしまったなと思う箇所はある。オペラオーがラスボスじゃないor劇中でラストまでに合間合間オペラオーとポッケの絡みを描くというのがよかったのではなかろうか。

・アグネスタキオンの思想や行動理由が原作を知っていないと結構わかりづらいと思った。私は何も知識がなかったので鑑賞時はその場の雰囲気で楽しみ、帰ってからピクシブ百科事典でタキオンについて調べて「あ~~~ね!」と納得できたのだが、やはり映画を観ながら体感したいだろう。勿論原作ゲームをやってる人にはなんら問題はないのだが、この映画からはじめてウマ娘に入るよという人にとっては結構気になるだろう。また、そもそもの世界設定などの細かな要素が競馬知識もない映画からの完全新規さんには厳しいだろーなと思った。(クラシック三冠の知識とか)Youtubeで観れるRTTT+アグネスタキオンのpixiv百科事典を予め見ておけば憂いはないハズだ。この文を読んでて且つ今から映画を観る人はあまりいないだろうが。

・と、総じてこのような感想である。結構改善点の項もデカくなってしまったが、それが映画鑑賞中に足を引っ張りまくったかといえば全然そんなことはなく熱いストーリーと圧巻のレースで最後までぐいぐい引き付けられっぱなしになってしまった。「完全無欠の美しさ」というよりは、「多少粗はあれど、それでも離れられない圧倒的な魅力と熱さがある」という感想がしっくりくる映画である。楽しかったし、心から観てよかったと思った。
この文章を観ている映画未視聴の方がいましたら、ぜひ観てみてください。レースシーン観れるだけでももう後悔はないと思うので。

・この日はほんとに雨と映画以外の記憶がないので日記もこれだけになってしまった。まぁ食い物の話だけの日よりかはマシでしょう。

今日のオレカ

・数日前から進めていた、新1章キャラ全完成計画がついに!完了した。

本当に感無量である。そんなわけで完成したキャラの画像を貼っていきたいがこれだけの数だと流石にめんどいのでこのツイートを見ていって下さい。

私は新1章当時少しオレカから離れていた時期があり、一部モンスターを厳選だけして完成させていなかったりそもそも入手すらしていなかったりという状態だった。それでも更新当時に完成させたキャラも多少はいるので、それには助かっている。少しでも育成をしてくれてありがとう、過去の自分。

図にまとめてみたらこんな感じとなった。「フロウこの位置なの!?」と思うかもしれないが、日記でも過去に書いた通り新2章になってからフロウは新しく1から厳選・育成をしたので「いま手持ちにいるフロウ」はこの位置となります。

今日の音楽

Radioheadの「OK Computer」(1997)を聴いた。

レディヘ1の傑作ともいわれることの多い本作は、Pablo Honey~The Bendsの「ギターロック志向」な前期とKid A~現在に至る「現代音楽志向」な後期の橋渡し的な位置づけのアルバムなのだが、その過渡期に制作されたことにより生まれた「芸術的なギターロック」という方向性が唯一無二で本当に素晴らしい。当たり前だが「Bends」期のレディヘにも「In Rainbows」期のレディヘにもこのサウンドは絶対生み出せないだろう。1997年の、この時期の変わろうとしていたレディヘだからこそ生み出された奇跡のような音なのだ。個人的な観点だが、このOK Computerのような「作風が大きく変わっていく過渡期に出たアルバム」には名盤が多い気がする。ビートルズの「Rubber Soul」、クイーンの「世界に捧ぐ」、ピンク・フロイドの「炎」とか。私が過去にべた褒めしたレッド・ツェッペリンの「Ⅳ」も、ブルースロック志向の前期ツェッペリンと多彩なジャンルに手を伸ばした後期ツェッペリンの架け橋に位置するアルバムかもしれない。そんなわけで私はバンドが変わろうとしているその瞬間にしか産み落とされない、「過渡期アルバム」愛好家とでもいうべき嗜好を持っている。やはり何においても、成長しようともがこうとしている瞬間の姿が一番心を打つのだ。私はウマ娘でそう学んだ。


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