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【入社エントリ】 私がアセンドへの入社をためらった話

はじめまして、アセンドでエンジニアとしてロジックスという物流向け SaaS プロダクトを開発している森部といいます。
2024年1月にアセンドにプロダクトエンジニアとして入社をしまして、気がつけばもう7ヶ月が経過しました。
入社エントリなど入社の報告もどこにもしてなかったので、いつの間にか居た感じのエンジニアですが、アセンドでアドベントカレンダー企画を実施することになりちょうどいいタイミングでしたので、入社エントリ代わりに表題のような形で note を投稿する運びとなりました。

表題がネガティブな表現になっていますが、オファーをいただいたあと入社をためらったというのは事実としてありつつ、現在は組織にも馴染み楽しんで仕事をしております。
入社前後でどのようにこの感情が変わったのかをストーリー形式でお伝えし、アセンドがどのような会社で私のような内向的な人間でも楽しんで仕事ができるということが伝わればと思います。


物流業界とのかかわり

経歴

アセンドの前に4社経験しており、うち3社は物流に関わるサービスを提供する、大小様々な規模の会社でエンジニアとして勤めていました。

前職が創業して数年のスタートアップで、エンジニアも数名のとても小さな会社に勤めていました。
この会社では高速なデリバリー、シームレスな部門間コミュニケーションを実現しており、そして課題の本質を捉えて開発する姿勢を徹底しておりました。こういったカルチャーでのプロダクト開発はこの会社で初めて経験し、正しいものを正しく作っていく楽しさをここで体験しました。
しばらくはこの会社に残って開発をするつもりでしたが、残念ながら事業撤退をすることが2023年の中頃に決まり、転職をすることになりました。

なぜ物流にこだわっているのか

アセンドを含めると、5社中4社は物流に関わるにプロダクトに携わってきました。物流業界に特別な思い入れがあるわけでは無いのですが、以下の3点の理由でこのような経歴になっております。

  • ドメインの面白さ。物流というドメインが非常に複雑で、エンジニアとしてどのようにこの課題を解くのかを考えるのが面白い

  • 課題感。物流崩壊、2024年問題といったワードが示すとおり物流業界は逼迫しており、こういった大きな社会課題に貢献したかった

  • 知見が活かせる。物流に関わるシステム開発に4社携わっていたので、知らないドメインに入り込むより自分のこれまでの知見を活かして働きたいと思っていたから

1つめのドメインの面白さが物流業界に携わる強い理由としてあり、何社か経験している中で物流というドメインのつらさと難しさ、そして面白さに触れ、物流ドメインにのめり込んでいきました。
これについては別の記事で語れればと考えております。

アセンドへの応募からオファーまで 

応募

転職活動時は、スタートアップかそのような雰囲気のある会社を中心に探していました。
というのも次の現場でも前職のようなプロダクト開発をしたいと考えており、スタートアップで同様の環境があり、前職と同じ Full Stack Typescript(フロントエンドからバックエンドまで Typescript で統一)の開発環境がある会社を探しておりました。
非常にニッチな条件で探していたので期待はしていなかったのですが、この条件に合致し、かつ物流に関わるアセンドを見つけ、即応募をしました。

応募したところ1, 2日ほどで CTO の丹羽からカジュアル面談のお誘いのメッセージをいただきました。が、これがめちゃくちゃに長文で、とても驚いたことはまだ鮮明に覚えています。

CTO 丹羽からの長文スカウトメッセージの"一部"

よくある定型文で「あなたに興味があります!」「ぜひ力を貸してほしいです!」のようなメッセージではなく、ここまで詳らかに自社のことを開示してくれたことが驚きでしたし、私の経歴をしっかり見て私の人物像を想像してくれたんだなと、そして本当にこの業界に熱意を持って取り組んでいてそのために私を求めているということがひしひしと伝わるメッセージでした。

トライアル

アセンドの選考フローに、トライアルという選考プロセスを設けております。
1〜2つほど小さめのチケットを与えられ、実際にロジックスのソースコードを触って、 Biz サイドともコミュニケーションをとりつつデリバリーまで遂行するという一連の開発プロセスを体験します。
これは採用候補者にアセンドのプロダクトチームや開発フローを体験してもらい解像度を高めていただく目的と、メンバーが採用候補者と一緒に働けそうかどうかを見極める2つの側面があります。
従来の面接だけでは、採用候補者にとってもメンバーにとってもなかなか実情を掴みにくい事情がある中で、このトライアルは双方にとってメリットのある選考かなと思います。

私も EM の宮津、 CPO の森居との面談後にこのトライアルに進み、数日間の夕方からのトライアル通じてアセンドがどういう会社でどのような開発をしているのか解像度を大きく高められ、開発環境やチーム、開発プロセス、ミッションやプロダクトエンジニアという思想に大きく惹かれることになりました。

オファー

トライアル後は代表の日下と面談でした。
業界が抱える課題と、それに対するアセンドの取り組みやミッションをお話いただき、議論を交わしました。
この面談の中で社長の業界に対する強い想いを聞き、プロダクトや事業に共感したのはもちろん、アセンドは物流業界に変革を起こすポテンシャルを持っていることを確信しました。
そして無事オファーをいただきました!!
…が、1つ大きな不安があり入社を決めかねていました。

入社をためらった理由

アセンドへの入社をためらった理由はただ一つで、カルチャーにアラインできるかが不安、ということでした。
面談や特にトライアルの中で感じ取ったこのクセ強めのカルチャーを、内向的な性質が強い私が受け入れられるかがとても不安で、オファーを受けるか悩んでおりました。

アセンドのカルチャー

アセンドでは「物流の真価を開き、あらゆる産業を支える」というミッションが全社員に浸透しており、それを体現すべく全員が一丸となって働いています。
それゆえに全員が非常に高い熱量で業務に携わっている一方で、ちょっとアツすぎる面も否めないかなと思います。
また「組織追求」を体現する活動も行われていおり、具体的な活動の一例としてメンバー全員の「視座」と「テンション」を上げるアセンド祭りがクォーターに1度行われます。雰囲気は下記の note を見ていただくと感じ取っていただくことができるかと思いますが、ざっくりお伝えするとしっかりめにワークショップを行い、運動会や幹事企画で全社的に バカ騒ぎする テンションを上げていくという内容になっております。

私は内向的な性質が強く、比較的に繊細な性格をしております。
こういった高い熱量や強い結束力を大事にするカルチャーは私にとっては刺激が強く、この勢いにしがみついていけるのかが不安でした。

入社を決意

実はこの後もう一度トライアルに参加させていただきまして、その中で色々な方とのコミュニケーションを通じて、アセンドのカルチャーに感じていた壁はある程度取り払われました。

オファーをいただいたあと、カルチャーが合わないという旨を率直に CTO の丹羽や EM の宮津と相談しました。
丹羽に対しては私が悩みを素直に打ち明け、壁打ち相手になってもらいました。そして再度のトライアルの提案を受け、参加することになりました。
前回のトライアルでは夕方から数日間のトライアルでしたが、このときのトライアルは朝から1日間プロダクト開発に携わる形で進め、自分がここでしっかり働いていけるかを見極めさせていただきました。

前回は夕方からの比較的賑やかな時間で仕事を共にしたので雰囲気に圧倒されていましたが、日中は皆さんがもくもくと仕事をしているのを見て、この雰囲気なら大丈夫かも…という感覚を掴むことができました。

また宮津とも同様の相談をしたところ、「このカルチャーに全面的に従う必要はない。森部さんの色をしっかり出してもらって一緒にカルチャーを作っていきたい」という旨の言葉をいただきました。

入社した後によく分かりましたが、カルチャーに合わせることを強要するということはアセンドではやっておらず、一人ひとりの特性に寄り添ってくれる雰囲気が組織にあり、私のような繊細の人間にも他の方々にとっても居心地の良さを感じれる環境が整っていると思ってます。

この壁を乗り越えられそうな感覚を掴むことができ、オファーを承諾する運びとなりました。

7ヶ月間働いてみてわかったアセンドの良さ

最初の数ヶ月は慣れないカルチャーの中での仕事でしたので、だいぶ疲弊して何度も体調を崩してしまいました。
そういう状態がしばらく続きましたが、既存メンバーもアセンドのカルチャーにアラインするのは時間がかかることを理解しており、無理せずゆっくり慣れていく余裕を与えてくれました。
おかげでここ最近になってやっと体が慣れてきて、しっかり開発に取り組むことができるようになってます。

慣れたころにコロナで1週間出社できなかったときにつぶやいたこと

そこを乗り越えるとこの会社は良いところばかりで、その一部を紹介します。

プロダクトエンジニアという思想

アセンドのエンジニアは全員が「プロダクトエンジニア」です。プロダクトエンジニアの詳細は下記の丹羽の note を見ていただければと思います。

私はプロダクト開発においては技術を追求するよりは、顧客の課題の本質を捉えて必要な機能を講じ、それをデリバリーしていくことにやりがいを感じる性質で、このプロダクトエンジニアという思想が自分の考えとマッチしておりました。
アセンドのプロダクトエンジニアはエンジニアリングだけに終始せず、顧客との打ち合わせに参加し一次情報の獲得からスタートして、リリースしてから顧客へ使っていただきフィードバックを得てさらに改修を重ねるという一連のサイクルを一人で回すことができます。こういった PdM 的な動きをプロダクトの1領域のオーナーシップをもって各人が行っています。
こういったエンジニア領域に囚われない越境を前提としてた動き方が推奨されるアセンドのプロダクトエンジニアは、自分にとって理想のポジションでした。

情報の透明性

代表の日下がミッションをはじめ、バリュー、評価制度、組織設計などの様々な意思決定に強い意図を込めています。
そして毎週の全社定例で意思決定が意図も含めて全社的に共有され、その場で議論されさらに精緻化されます。
共有される情報は会社の財務状況だったりと中々センシティブなものも共有されるので、この情報の透明性の高さは他の会社では実現は難しいものではないかと思っています。
思い返すと意思決定に対してモヤモヤ感を感じることは今までなかったなと思っており、これはこの情報の透明性の高さと全員がこの意思決定の議論に参加ができるようにしているので、それを実現できているのかと思っております。

スタートアップらしいカオスさ

個々人が自分の色を出し切っていて、皆がそれを受け入れてくれるカルチャーです。それゆえか結構カオスです。
ただ全員がミッションを理解しそれに向かっていく志向性があるので、全員が高いモチベーションで同じ方向を向いて前進し続けられています。
社員数も 20 名を超えている中で、このスタートアップらしさを保てているのは素直にすごいと思っています。

さいごに

入社前後で、この会社を選んで本当に良いのか・良かったのかを思い悩むときもありましたが、最終的には選んでいて正解だったなと思っております。
大きな課題をはらむ物流業界への貢献ができること、確実に成長を実感できること、何よりアセンドで働けること自体が単純にとても楽しいです。

今でもアセンドは業界を変える壮大なビジョンがあり、それに足る優秀で魅力的なメンバーが揃っています。
もし少しでもご興味を持っていただき、エンジニアリングを通じて社会に貢献していきたい方がいらっしゃいましたら、一緒に物流業界を「アセンド」しましょう!!
アセンド食堂で待ってます!!


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