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四畳半タイムマシーンブルースを読んだ

高校3年の卒業後、大学入学までの暇な時間にYouTubeであるアニメを見てこれから始まる大学生活を想像した。どんなアニメを見たのかというと「四畳半神話大系」だ。「四畳半神話大系」のアニメを見たとき衝撃的だった。あんなに早口で進むアニメなんて見たことがなかったからだ。そこから少しずつアニメを見ていった。

想像通りには運ばないがなんだかんだ今を全力で生きれば楽しくなるそんなことを思ったことを今も覚えている。


先日Twitterで四畳半神話大系の続編?というか四畳半神話大系のキャラクターがタイムトラベルする小説が出るということを知って、発売当日に買った。

四畳半タイムマシーンブルースは、四畳半神話大系とサマータイムマシーンブルースが合体した作品のようだ。サマータイムマシーンブルースは映画のようだが自分は見たことがない。


やっぱりキャラクターが面白い

四畳半神話大系のキャラクターは本当に面白い。変な人ばっかりいる世界でくせ者ばかりだ。とくに好きなのが万年留年をしている樋口さんだ。留年し過ぎていてもはや仙人のようで不思議な人だ。自分も万年留年は嫌だが樋口さんのような味のある人になってみたいななんて思ってしまう。

くだらない事で必死にタイムマシーンを使う

この小説でタイムマシーンをする理由がエアコンのリモコンが壊れたから過去に行って壊れないようにすればいいんじゃね?的な感じてタイムトラベルをする。主人公は、タイムパラドックスを恐れて過去は変えてはいけないと思い、他のキャラクターが好き勝手にやるのを必死に阻止するのだ。

考えてみると本当にくだらない事だなって思う。しかし社会人になって思うことはくだらない事で笑っていられる時間がどれだけ幸せだろうかということだ。自分が過ごした大学生活もくだらない事や意味のないことをやっていたと思うがそんな時間が今では本当に恋しいと感じる。くだらない事は、後から振り返ると素晴らしい記憶となって残るものだと思う。


過去は変えられるのか?ということ

この作品では、過去は変えられないものでなんだかんだで辻褄が合うものだとされている。この様なタイムトラベルする物語は、過去に焦点をあてることで未来に目を向けさせるようにしているように感じる。

過去を振り返るのはたまにでいいから今を大切にしたいものだなと感じた。


凄く読んでいて楽しかったし今を頑張ろうと思える作品だった。読んでよかったと思う。

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