女性はどう生きていけばいい?を楽しく読める 「農ガール、農ライフ」
働いていく中で、自分ってなんだ?
私はどうやって生きていきたいんだ??
目の前のこと一生懸命やってるけど、このままでいいのかな?
そんな時、自己啓発本ではなく物語として楽しく読める本を探してました。何か自分について知るために収穫は欲しいなという思いもあり、手にとったのが「農ガール、農ライフ」でした。
気軽に読める!でも、思った以上に深い。
タイトルからして、「〇〇ガール」が流行ったのに乗った感じで
若い女性が一人で農業なんて大変なことを頑張る話、絶対楽しいじゃん〜という軽いテンションで手に取ったんです。
多分、食べ物の有り難さとか、作る大変さとか尊いな〜みたいな話かなと。
もちろん題材は農業だけど、農業の話というより
私にとっては女性の生き方とそれを取り巻く社会について考えさせられる本って感じでしたね。
女性はどうやって生きていけばいいの?
この物語の面白いところは、様々な女性が登場するところだと思います。
そして、登場する男性は分かりやすくショボい。。。笑
(世の男性、ごめんなさい!)
女性目線のストーリーなので分かりやすく書いてくれているのだと思うけど!でも、さすがに自立してて欲しい!!!!(泣)!!
特に(多分)60歳くらいのアヤノと富士江の全く異なる価値観が面白いんです。女は家庭を持って安全な場所を確保せよ。女は自分で生きていけるように自立せよ。
考えが古いとか、どっちが正しいとかではなくて、どっちも「なるほど」って思える部分があるから面白いのかもしれないです。
大学の先輩は、表面上の幸せを繕って必死な毎日を過ごしていたり、婚活パーティーで仲良くなった女仲間は、婚活に来るような男をバカにしていたのに、気づいたらそれが縁であっさり結婚していたり。
若さや外見を武器に婚期を逃さずゲットしていく女性たち。
恋愛と結婚は違うのか〜とか、背負ってるものがあるからまた話は別だったり、私の経験からは未知な世界だったり、すべてを理解出来たわけじゃないけど、どの女性もたくましく自分の安全地帯を求めていたのが印象的。
そこで輝けるように。
「安全地帯」って悪い意味じゃなくて、必死に幸せを掴もうとすることって悪いことじゃないなってちょっと思ったんですよね。
響いた一文
ストーリーが面白いので、サクサク読めてしまうんですが
物語に響く言葉も散りばめられていて、作家さんて今更ながらさすがだなと。その中で、私が好きだなと思った言葉を抜粋。
”そうですね。私って強いですよね”
ーしっかりしている。
子供の頃からそう言われるたびに反発してきた。自分は本当は小さくて弱い女の子なのだ。
本当の姿は誰も分かってくれない。そう思ってた。だが、今日初めて考えが変わった。
「そうですね、私って強いですよね」
強いからこそ、人生の岐路に立ったとき、頑張って乗り越えられたのだ。
しっかりした久美子(主人公)みたいな強い女性が、幸せになってほしいと心から願う!!!超絶応援してる!!
(きっとしっかりしてればしているほど、男がしょぼく見えてしまうんだろうなと想像がつくから余計に。。)
まとめ
この本を読んで、色んな女性の生き方や選択を通して
「じゃあ、私はどうする?」って、
意外と ”探す”というより答えは分かっていて、それを再確認するためだったのかもしれないですが。
皆さんも、その時その時自分に必要な、素敵な本に出会えますように!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?