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私の名刺代わりの1冊 「夜のピクニック」

勝手に始めたオンライン読書会(HONKIどくしょ会)の第1回目のテーマは
名刺代わりの1冊です!

初回はその人のことをまず知りたい!ということで、王道ではありますが自己紹介を兼ねるような本、お気に入りの本、思入れのある1冊を紹介し合いたいなと思います!

自分で出したお題ですが、決めるのが難しかったです。笑

そんな私の名刺代わりの1冊は「夜のピクニック」(恩田陸)です。
結構ベタですね。笑(恥ずかしい...!)

どんな本か?

ジャンルでいうと青春小説。
高校生活最後のイベント「歩行祭」で、朝から翌朝まで80キロをただ歩き通すだけの話です。

何か大きな事件が起こることもなく、80キロ歩き続けるだけの物語なのですが、その80キロの中で人物たちの心の変化を読み進めるのがとっても面白い!

主人公2人を中心に話は進んでいきますが、実はその周りにいる友人たちが魅力的なので、読んだ後「私は〇〇(誰々)が好きだわ〜」とか人それぞれあるような気がします。


そして、有名すぎるのですが

みんなで、夜歩く。ただそれだけのことがどうしてこんなに特別なんだろう。

などを筆頭に、大人が今振り返るからこそ気づかされることがたくさんあります。現役の学生よりも、大人になって読む「夜のピクニック」は
これぞ青春だなと、振り返れる本です!
大人に絶対におすすめです!

約450ページの小説ですが、どんどん先を読み進められる本なので
普段からあまり本を読まないよって方にも良い1冊!

名刺代わりな理由


この小説は、たしか10代くらいの時に読んだような記憶があります。

でも、その時はほとんど記憶に残ってなくて、
高校最後のイベントの歩行祭を、夜のピクニックてタイトルにしてて面白いな〜程度の印象。めちゃくちゃ浅い感じで終わりました。笑

後からこの作品がまあまあヒット作品だと知って(笑)社会人になってから再び読みました。そうすると、懐かしさとか登場するキャラクターそれぞれ個性とか立ち振る舞いとかが凄く面白いなって思ったんです。

これを名刺代わりの1冊にしようと思った理由は、なんだかんだ言って私は「THE青春」「さわやか」「ハッピー」みたいなのが結構好きだからです。

読んだ後の後味が悪いものとか、ダーク系、頭めっちゃ使う小難しい話とかは得意じゃないのです。(新規開拓精神からトライしたいとは思っています!笑)

夜を徹して80キロを歩き通すという「歩行際」、
こういうの実は私もやりたいな〜って。笑


特に夜のシーンでは暗闇だからこそ疲労困憊だからこそ、体力的身体的にクレイジーになってくると、普段だったら絶対言えないことや話せないこと、その人の一面が出てくるこのシチューエーションがすごく好きです。

私自身、普通の状態だと恥ずかしくて言えないことが結構多いけど
こういうイベントとか狂った状態で出せる本音みたいなことを話すのが実は結構好きだったりするので私っぽい1冊かなと思って選びました。

バックグラウンドとかは全く重ならないのですが、主人公の冷静な感じとかちょっと斜に構える感じが少し自分と重なって、
友人に対する「こいつの、こういうとこ好きだわ」って思うのもちょっとあるかもしれないです。能天気そうで実はみんな色んなことを考えてたりするのに、(もしくは、本当に能天気なことが)ただ羨ましかったりするな〜と。

ここが好き

2〜3回目に読んでる時は、主人公2人の周りにいる友人たちについつい注目してしまいます。


初めて読んだ時は、問題を抱えている主人公2人の視点で物語を読み進めて
十分に面白いのですが、よくよく考えると2人を取り巻く友人たちが
めちゃくちゃ魅力的なんですよね。

なので先にも少し書きましたが、読む人によって「私は〇〇(誰々)が好きだわ〜」が違う気がするので、他の人の感想も聞いたら面白そうだな〜なんて思います。

そして、物語やキャラクターが素敵なこともさることながら
心に残る名ゼリフが散りばめられていること。
高校生と侮るなかれ。

ちなみに、私が好きなのはの戸田君が貴子に熱く語るシーン(239ページ)です!
思いがけない内容を思いがけない人と話していることが貴子にとっての歩行祭なんだと気づいたこの場面。

大体、俺らの優しさって、プラスの優しさじゃん。何かしてあげるとか、文字通りあげるとかさ。でも、君らの場合は、何もしないでくれる優しさなんだよな。それって、大人だと思うんだ (戸田君)


皆さんの心に残るセリフや場面、是非教えてください!


メンバーの名刺代わりの1冊も楽しみすぎる!!!


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