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映画「大河への道」

立川志の輔さんの落語を原作にした映画版「大河への道」を観た^ ^

日本地図を完成させたことで知られている伊能忠敬は、実は地図を完成させていなかった。

伊能忠敬の偉業をたたえながらも、物語の主人公は命をかけて、伊能忠敬の死後3年間、地図を作り続け、完成させた高橋景保。

伊能忠敬の死後、莫大な予算のかかる測量事業の見直しの可能性もあり、地図を完成させるまで伊能忠敬の死は伏せられた。

映画を見るとかなり大掛かりな偽装工作を行ったようだ。

お国のためとはいえ、見つかれば咎められ、全員死罪の可能性もあった。

笑いあり、涙あり、最後のオチも抜群で素晴らしい作品だった^_^

主演、企画、プロデュースの中井貴一さんの映画人としての魂が伝わる作品。

志の輔さんの落語を映画にした理由は、

1
少なくっている時代劇を残したかったこと

2
過去と現在をタイムスリップなどにしないで自然に行き来できるので見やすいと思ったこと

だという。

商人として成功した後、隠居して天文学を学び始めた伊能忠敬。

その伊能忠敬を19歳年上の弟子として受けれた天文学者高橋至時。

伊能忠敬の死後、地図を完成させた高橋至時の息子高橋景保。

この三人の関係は興味深い。

特に高橋景保は、映画では描かれないが、地図を完成させた後、シーボルト事件に巻き込まれて、伝馬町牢屋敷で獄死している。

伊能忠敬の墓は遺言により、上野源空寺にある高橋景保の墓と高橋至時の墓と並んでいる。

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