アガベの品種の選び方
数年前にトゲもの観葉植物の育成を始めているがメインはアガベである。当時も現在も、アガベ界はチタノタ、オテロイが大人気だが、育成を始めた当初は入手できる種を手当たり次第購入して播種、育成をした。当時はその種類が成長した姿も良くわからず、自分の好みの姿というものも特になかった。
それから約3年が経過し、最初にまいた子はかなり成長してきた。現在のわがフィールド中の最大アガベは直径が1メートルを超えるまでになった。
アガベは種類が多く、メジャー種についてはネット上に各種の情報があるものの、マイナー種については検索してもほとんど情報を得られないものもある。また情報があったとしてもそれが正しいとは限らない上に、アガベは個体差があるということで、その姿がその種を代表するとは限らない。
種子の入手で、いつもお世話になっているシードストックさんであるが、アガベの種類数は極めて多く、メジャー種については解説がついている。しかしながら解説もなく、ネットで情報を得ようと検索してもほとんどヒットせず、結局自分で育ててみないと株姿すら不明というものもある。
最初から大量に育成するのはリスクがあるため、必然的に10から20程度でスタートするほうが良いと思う。実は、育成開始の初年に、情報がないまま100粒入手して育成したところ、順調に育ちすぎて扱いに困っているものもある。
品種と種の鮮度にもよるが、通常は10個以上の種をまいた場合は複数の株が手に入り、それらが成長した後に比較すると、確かに個体差は存在する。もっとも品種により個体差が顕著なものやほぼ均一なものがあるのも確かである。
さらに、異なる品種なのにそっくりな見た目になるもの、つまり品種の見分けが困難な個体も出てきたりする。これは種子の状態で種類を取り違えたのか、生育の過程で札を取り違えたのか、はたまた個体差なのか確信が持てない。
また、最近は種子の段階での自然交雑や人工交雑も出回る状況となっており、市場に出回っているアガベの品種については確信をもって当該品種であるといえないところが多分にあるようだ。
結局のところ自分の気に入った姿となったアガベを愛でればよいのだが、問題は、元になった品種によりどこまで大きくなるのか、耐寒性はどの程度あるのかということがわからないということでこれも生育を続けることでしか解決しないということになろうか。
今後、我が家で育成中のアガベの各品種別の特徴や育成中に気が付いたことなどを綴っていきたいと考える次第である。
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