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試合終了の瞬間に感じる一体感

 サッカーの試合を現地で観戦している醍醐味は会場で感じる一体感。ゴールの瞬間はもちろん、皆でコール送っている時間も、失点して落胆する時も、試合の中では色々ある。昨日のフロンターレ戦を見ていて、試合終了の瞬間に歓喜する一体感が僕はやっぱり好きだなと感じました。

 ホームでめちゃくちゃ久しぶりに勝利した昨日の試合。僕はDAZN観戦、結果を伏せて時間をズラしてみてたのでライブ感ゼロの状況だったのですが、映像から伝わってくるカシマスタジアムの熱気に自宅で盛り上がっていました。現地観戦したかったな、花粉ヤバそうだけど。

 フロンターレ戦は去年のホーム敗戦が悔しい負けとして記憶に新しく、遡ればここ数年ずっと勝てていない。単なる天敵という意味ではなく、アントラーズのお株を奪うような常勝軍団ぶりを見せつけられての敗戦を繰り返していた。

 少し前までシルバーコレクターとして辛酸を嘗めていたフロンターレの目に立ちはだかっていたのがまさにアントラーズ。カップ戦の決勝やリーグ戦でしのぎを削るも「どうせ鹿島が勝つでしょ」くらいの相手だったのが、ここ数年はしっかり負ける。チーム力の差を感じる圧倒的敗北。

 ある意味、無冠の続く鹿島を象徴するような試合をフロンターレには見せつけられていた。リーグ戦終盤やトーナメントの大事な試合でことごとくやられ「タイトルはまだ穫れないよ」と言われているように。

 そんな背景があっての勝利。もちろんフロンターレのチーム状況は良くないにしても、時代の移り変わりを感じる勝利。去年のホーム戦では終盤に失点した記憶もあって、アディショナルタイム中も気が抜けない試合でした。一人少ない状況でも、家長がボール持つと怖かった…。

 最後の押し込みを跳ね返しながら長いアディショナルタイムをしのぎ、タイムアップのホイッスル。その瞬間にスタジアムからは歓声と拍手が起きてゴール裏は即オブラディ。この既視感は、2007年の大逆転優勝した瞬間のカシマスタジアムや、埼スタでリーグ三連覇した瞬間の感覚に少し似ていました。

 苦しい時間を耐えぬいて掴んだ勝利。選手やチームスタッフはもちろん、サポーターもお客さんも皆が耐えながら試合を見つめます。失点する不安落胆したくない気持ちを抱えながら、1プレー1プレーを見守り、選手と一緒に闘うように。

 その時間があるからこそ、試合終了の瞬間は格別だし、歓喜が爆発します。ゴールの瞬間も嬉しいけど、「まだ勝ってないしな」と心のどこかで思ってしまう事もあるので、僕はやっぱり試合終了の瞬間が好き。この一体感こそ、スポーツの魅力だなと感じた昨日の試合でした。

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