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私の武装解除日記〜自己理解と変容の旅路

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武装解除=自分の無自覚な信念、回避行動、正当化、痛みに自覚的になり、少しづつ心に装備していた鎧を脱いでいくジャーニーを仲間とともにしたためます。 勝手に知り合いの武装解除っぽい… もっと読む
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物語から自分を見つける〜レゾナント体験と自己探求

イントロダクション物語は単なる娯楽以上のものです。アニメ、ドラマ、小説などの物語は、私たちが自己認識を深めるための鏡となり得ます。 この記事では、特定の物語が私の内面にどのように響き、自己探求の旅へと導いてくれたかを探っていきます。筆者の具体的な鑑賞体験をもとに、感動というポジティブな体験、嫌悪・不快感というネガティブな体験を通じて、筆者が物語のどこに共鳴・共振し、自分の内なる痛みや願望に気づき、洞察に役立ったかを解説します。 これらの体験をもとに、物語が自己の深い部分で

『さかなのこ』を見て気づいた、好きなことの向き合い方〜親として、自分として

『さかなのこ』をみたhttps://sakananoko.jp/ 遅ればせながら『さかなのこ』を見た。想像していた以上に、さかなくんの「魚一筋」の人生を描いていた。性別を感じさせない、のんさんの演技も素晴らしかった。 子供の頃に生き物が好きな人は、たいていは「歩く図鑑」と呼ばれ、生態に詳しくなり、生物部に入り、大学で専門課程を学び、と言うレールが引かれていると思いがちだ。しかし、さかなくんはその道ではなく、まったく独自の道を進んでいたのが印象的だった。 魚が好きすぎて、

仕事辞めてから今日までのあれこれ

こんにちは。魔法学校のmakikoです。 最近めっきり文章を書いていなかったので久しぶりに書いています。 仕事辞めてからあっという間に10月で もうじき11月になりそうで、今年もあとちょっとでおしまいか〜 とか思い始めている私です。 みなさまいかがお過ごしでしょうか? 仕事を辞めてから内的世界で起きた事を 忘れないうちに書いておこう。 そう思ったのでここに文章を書いています。 (辞める前)⇨仕事辞めたら死んじゃうと思ってた 仕事辞めたら死んじゃう。 とか昔は大真面目

父を頼る

さて、9月20日のお彼岸で一週間ほど帰省中の私です。 実家はいいですね。 飯はうまいし寝床は気持ちが良いし、 田舎での生活は最高です。 さて、最高ついでに今回 私は向き合おうと決めていたことがありました。 それが、父との対話でした。 世の中にいる男性に対して喧嘩を売るような記事を書いて本当に申し訳なく思っているんですけども、前回書いた記事がこれでした。 実はこの信念を私が持っているので 私の周囲には頼りない男が溢れかえっていました。 でも、 最も無力であることを嫌がっ

本当の自分の願いを生きる

久しぶりの投稿です。 最近ちょっと大きな気付きが起きたので 忘れないうちに文章化しておこうと思いました。 意識のお稽古 魔法学校での活動の中に 「意識のお稽古」という場があります。 毎月1回参加者の皆さんとzoomを繋いでお話ししたり Instagramで私の気づきのお話をシェアしたりして みんなで「自分自身の意識をみていこう」というお稽古場です。 そこでは ただありのままの自分を愛することとか それを感じるってどういう世界なんだろうね? ということをみんなと一緒に探求

抵抗 抵抗 また 抵抗

久しぶりの更新になりました。 仕事やめてからのことを書きたい! って思ったのでまた書き始めようと思っています。 仕事やめた その後 ものすっごい怠惰に過ごしています。 ほんとね、寝て、料理して、食べて、漫画読んで… 実はわたし小さな頃は漫画を読んだり描いたりするのが すごく好きだったんですけど。 大人になってからあまり読まなくなっていたんですよね。 しかしなぜか 漫画をアホみたいに読んでます。いま。 なぜ今???? って不思議だし、なんかものすごい 「罪悪感」も感じてい

違いにこだわる特性、その奥にある痛みとは?

人と同じが嫌!!自分は、いつからか人と違うことを志向し、 人と同じであることに嫌悪し、 人と違うことを求める、という性格になっていた。 「こんなことやってたら、他と変わらないじゃん」 「既に人がやったことをやるのは面白くないじゃん」 そうやって、他者と同じことを拒否し、違うことを求める。 動物占いで、孤高の狼であることを知ると 「俺は群れないし、人と違うことを嗜好する、ドンピシャだ!」 と喜ぶ。 しかし、実はこの性格は、 生まれつきの性格ではない、痛みを守るため

母に教わる痛みから

夕方、出先から母に電話(生存確認)をすると 必ず母がすがるように 「なるべく早く帰って来てな〜寂しいねん」 と嘆く。 日課のように行われる母の嘆きが すごく不快で煩わしく鬱陶しい。 嫌な気持ちに覆い被せるように 私は心の中で母を責める。 無意識に沸き起こってくる責めの言葉。 「自分だって小さかった私を仕事だ何だと言って 家で夜遅くまで待たせていたくせに」 胃が痛くなるくらい空腹で母の帰りを待っていた記憶がよみがえる。 もちろん一日仕事をして女手1つで私たちを育ててくれ

恐るべし 卓越した回避の技

今日は武装につながる、痛みへの回避行動の技に触れたい。 悲しさ、寂しさ、怒り、虚しさなどの感情が沸き起こるような出来事があった時、この技を使って見事に回避しその感情を分離する。 武装時代、私はこの技の達人だった自負がある。 例えば人から嫌なことを言われたり嫌なことをされた時、怒りや悲しさが感情として沸き起こる。 そのいわゆるネガティブな感情が不快だと感じる。その不快を無くしたいと思う。 そして、技が発動する。 私のやり口はこれだ。 ①その出来事を自分のことから離れて客

僕は全力をだすわけにはいかないんです!だって...

はじめに前回は、自分の武装解除に最初に気づかされたエピソードを紹介した。 沢山ある自分の無自覚な武装に気づいて、 解除していく様子をどんどん書いていこうと考えていたのだけど、 なかなか筆が進まない、うーむ。 今回は、自分で突然気づいてしまった、 無自覚な武装のエピソードを紹介してみることにする。 コロナ明け最初のハーフマラソン大会にて昨年の12月に、地元(愛媛県松山市)のハーフマラソン大会があった。 コロナ禍でしばらくマラソン大会は開催されておらず、 久しぶりの大会だっ

私がひた隠しにしてきた私

「俺は悪くない」の反抗的態度の内側に何がある?(後編)

前編の概要『私の武装解除日記』、最初に取り上げるのは「俺は悪くない」という反抗的態度の内側の構造について。 前編では、外側の世界で自分が無自覚にどんな行動を取っていたかを紹介した。後編では、その内側の構造や、メンタルモデルを作り出したエピソードを紹介する。 「自分は悪くない」を生み出した体験自分が就学前くらいの頃、叔父の結婚披露宴に家族で出席した。初めての結婚披露宴への出席だったのできっと楽しみにしていたのだろう。 当時、自分には2歳年下の弟がいたが、彼はまだ幼く披露宴

私の武装解除日記②本が読めなくなってしまった私

先日から始めた武装解除日記。 ①はこちら。 先日、この武装解除日記を取りまとめてくれるかけちゃんと、オンラインで話す機会があった。不定期ながら開催される、「ザ・メンタルモデルワークブック」に取り組む会でご一緒だったのだ。メンタルモデルの4類型の話をしていた時に、ふと気づいたことがあった。 それは最近の私は、「本が読めなくなっている」ということだ。 正しくは「本を読む気力を失っている」と言ってもいいかもしれない。 そして、もれなく本を読めなくなった自分を責めまくっていたが

「俺は悪くない」の反抗的態度の内側に何がある?(前編)

自分から謝らない自分の武装解除の旅路で、最初に気づかされたのが「謝ろうとしない」という行動の裏にある構造だった。 若い頃から、自分の行動パターンとして「自分からなかなか謝らない」というものがあったように思う。 普通に考えると、悪いと感じたら謝るのは当たり前なのだが、以前の自分はとにかく、自分の非をなかなか認めなかった。 何かあっても、自分に非があると認めないと「自分は悪くないから謝らない」という行動を無意識に行っていた 他者から見たら「なんでこいつ、謝らないんだ?非を