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Full of dead end

雨のおかげで昨夜はよく眠れた。
早起きしたので早く出社。始業時間までの間にちょっと頭を整理していた。一人の時間って大事。

☕️

現在のビジネスについて関係者にヒアリングしたところ、既に意識が退廃しており先細りする一方であることが明確化した。その内容は上層部の出席する会議で余さず発表した。

次のプロジェクトの話を上層部軍団が握りつぶそうとしたことが判明。しかし大ボスの一喝で継続が決まった上に、YOU新部署作っちゃいなyo!と言われた。白ける上層部軍団とほくそ笑むおれ。

現在の上司が「どうせうまくいかないよ」と駄々っ子に。上層部に積年の恨みで「思い出し怒り」していたくせに、おれが抜けると困るので利害一致で上層部と手を組んだ可能性が。

それから半月。今まで通り。


…。
おれは静かに絶望していた。結局現状維持じゃないか。飽きちゃったのかな?三歩歩いたら忘れちゃったのかな?おれが苦悩してみんなに話を聞き、直訴に至った葛藤は何だったのか。
会社の上層部がこの取り巻きである限りは何も変わらない。しかも上層部は入れ替わることが殆ど無いので、当面この社風は続くことになる。

あまりに生々しく上層部が関わっている話なので、周囲の目もあり同僚にもなかなか相談出来ずにいた。でも誰かにもっと話を聞いてほしい。
そう思っていたら丁度久しぶりにプロジェクトの源流である欧州拠点と連絡を取る機会があったので、ふと全部話してみることにした。おれが抱えてる必要は無いじゃないかと思ったので。

最初は簡単に言ってみるつもりだったのだが、話し始めると気持ちが堰を切ったように出てしまい、結局1時間ほど話し込んでしまった。相手はひと回り若く優秀なプロマネ。的確な相槌と質問をしながら理解を示してくれて「kappa、お前がいなくなるとこっちも困るんだよ。お前の悩みはよく分かった。こっちの上層部に話してみるよ。また連絡する」と言ってくれた。実はちょっと期待はしていたけど、思った以上に親身になってくれた。アクションを期待していたのではなく、話を聞いてもらえたのが良かった。それだけ。

こちとら一匹狼なので正直あまり派手な対決もしたくない。現在の業務を一定以上のクオリティで進めて行ければベストなのだが、どうやらその辺の生態系はとっくに壊れてしまった。おれは天然記念物の絶滅危惧種。需要はある。レアキャラではあるのだが、いずれ博物館に飾られるか駆逐されるか。廃れるくらいなら現在の人脈をもっと使い倒してやろう。何なら今後の仕事の幅も増やしておきたい。そう考えるとまだまだやる事はある気がしてきた。おれは他人の多数決で生きているのではないのだ。自分が正しいと思うことにはまだ行く先がある。行くところまで行ってやろうじゃないか。