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カッパハナサーズ爆誕

甘かった。。。
すんなり行くわけないじゃない。。

忘れてたけどおれには直属の上司が居る。直接仕事の面倒を見てもらっているわけではないけど、おれが一匹狼で飛び回っているので、会社の構造上ピラミッドの一段上に居てもらっている保護者のような人だ。同じ部署のもう一人、中途入社の大先輩と共にとにかく口数が多く、こっちの話を聞かずに喋り倒すので、この二人をマイクハナサーズと勝手に名付けている。ちなみに上司がマイク、大先輩がハナサーズだ。彼らには日頃お世話にはなっているので、一応今回の新プロジェクトに関わる顛末を簡単に連絡してあったのだが、お互いに在宅勤務などもあり、ちゃんと議論はしていなかった。

会議室に呼び出されてから数日。あの時取り囲んでいた上層部からは何の連絡も無い。
もしかして、社長の前だけのパフォーマンスだったのでは?(よくある)
マイクに聞いてみたところ、既に打診があったようだ。しかもあからさまに不機嫌。

マイク曰く、「そんな思いつきでグループ編成したところで、どうせ数年したら潰されるのがオチ。そんなの意味ない。そもそも俺はそんな中途半端なやり方を認めていない云々(長いので省略)」と。彼もお花畑上層部には振り回されていて相当根に持っているらしい。

「しかも俺に断りもなく、思いつきでうちのカッパを引き抜こうなんて、俺は認めるわけにはいかないね。こちとら少数精鋭でやっててお前は大事な部下なんだから。まず必要人数と受注予測や中長期計画など、その根拠を示してもらわないとね云々」うーむ。もちろん強固な組織づくりはしたいところだけど、今年の下半期には動き出すプロジェクトなんだがなあ。野党みたいに正論振りかざすのもいいけど、とりあえず即戦力優先だから人員確保を優先しようよー。

結局マイクは、自分の部下が引き抜かれようとしているのが面白くなく、積年の恨み「そもそも彼らのやり方は昔から理に適っていなかった、元々ああいう大雑把な性格だし、そういえば昔もこんなことあって酷かったし、だから反対」と火が付いてしまい、もはや全然おれの話と関係ないのだが「思い出し怒り」で少々ピリピリしたムードに発展してしまった。あまり食い下がると上層部一派に肩入れしているように勘違いされても面倒だ。上司、モンスターに豹変。最初の関門はここだったのか。

最近の言葉で「嫁ブロック」という言葉があるように、近しい人と日頃からしっかりコミュニケーションを取っておかないと、いざと言う時に足を引っ張られるよ、という例えに使われるようだ。しかし、こちらも言わせてもらうなら、コミュニケーションを取りたくても元々他人の話を聞かないで自分が喋りたいだけの性格の上長が部下の冒険を許さない、という上司ブロックに遭っているのだ。全くもって被害者だ。

組織なんでぶっ壊しながら発展していくものだろ。部署も、学校のクラスも、部活動も、家族も、友達も、それぞれ帰ることの出来る受け皿ではあるかもしれないが、常に関係性はアップデートされて、お互いに立ち回り方を少しずつ合わせなければならない。歳をとれば引退するし、若い奴が入ってくる。自分自身も変わる。そういう新陳代謝の一環なのだ。安住の地なんてあり得ない。

とにかく寝た子が起きてしまった以上は、何か結果を残したいと思っている。それが新組織なのか、更なる分断なのか、停滞なのか。毎日会社へ行くのが楽しみである。