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謝辞と反省会

皆様、先日は私の拙文を読んでいただき、また大いに拡散いただきありがとうございました。
noteあまり使わないので相場がよくわかりませんが、下記の記事、おかげさまでビューが3万、スキが300を超えました。

集めた

noteガチ勢的にはもしかしたら大したことではないのかもしれませんが、当該記事に関する皆様のリアクションを読むのが楽しくて、もうエゴサの鬼と言うべきレベルで、目を皿にして反応を探させてもらいました。
まぁーじでそこは頑張ったので、多分大体の反応には目を通せたと思います。きしょいぐらいに検索しました。

元記事にも書いた通り、私はプレイヤーとしてはヘボヘボなので、正直なところビクビクしながら記事を上げたのですが、思いのほか暖かい反応が多くて嬉しくなりました。

というか、ほぼほぼ褒めてくれる人ばっかりだったせいで、

「こんなに色んな人が見てくれるなんて、私の文才も捨てたもんじゃねえな……」

とかアホな事考えましたが、2日ぐらいしてようやく単にウメハラ選手の人気がすさまじいだけだと、なんとか思い直して正気に戻れました。

なんの関りもない私ですら”覇気”に当てられてこの調子なのですから、そら「王の側近」になってバランス感覚を欠いちゃう人がいるわけだなぁとしみじみ考えちゃいましたね。

さて、少し話が逸れましたが、この記事で必要なのは冒頭のお礼の部分だけです。
なので以下はインターネット老人会用語で言う「くぅ疲」。(このネタもう十年近く前……)

いくつか補足があるので読んでは欲しいですが、そこまで面白いものでもないですし、そもそも前の記事が「ややバズ」したのも時宜を得ていたという理由だけでしょうから、まあ誰も見ていないだろうと思ってゆるーく元記事に関する言い訳や反省点や反応に対して思ったことを書き連ねていきますね。

反省点

とりあえず反省点一覧。

・デュフりすぎた
・脚色しすぎた
・色気を出してしまった

 ・デュフりすぎた

当該記事を書いたのは、かの名勝負の翌日。
興奮冷めやらぬ私はtwitterでパブサしまくっていました。
あの名勝負に格ゲークラスタは大盛り上がりで、試合の切り抜きとかもバズっていたのでニヤニヤしながらその辺の反応を調べていたのです。

したらば「リバサ前歩き投げの何が凄いのかわからない」と言う人が何人かいることに気付いちゃったんです。

「こりゃ一大事だなぁ」と、ハイになってる私はなぜか謎の使命感に燃えてしまい、そういえば数年前、ときどさんがEVOを優勝した時には、あの激熱い「垂直ジャンプ中K」に関する素晴らしい解説記事があったなぁと思いだしまして、

「そうだ、誰もやらないなら私が意思を継ごう! 格闘ゲームコミュニティの発展のために!」
とか、傍から見ればどう考えてもおかしい思いで格ゲー界を(勝手に)背負い、厄介オタクらしくデュフフとニヤけながらあの記事を完成させたんです。

そんなスタートだったわけなので、もう冷静じゃないんですよね。
出来上がってみればあの長文。
この業界をよく知らない人のために書いたのに、よく知らない人は読むのがつらすぎて途中で辞めちゃう分量。すさまじくアホですね。

実際に何人か(たぶん)読むのが辛いから斜め読みしたら、結局よくわかんなかったって人がおり、自らの未熟を恥じ入るばかりでありました。

読んで高評価をくれた方も、多分もともと文章を読むことに忌避感の少ない人か、記事の端々からあふれ出る禍々しいパトスに関して、「幼児が目キラッキラさせて好きなものをめいっぱい頑張って説明しようとしてる時」みたいな、性善説的に良い方向の受け取り方をしてくれる人ばかりだったんだと思います。

実際には、キャバ嬢に「どんなお仕事されてるんですか~」って訊かれた時に、マジで基礎の基礎から細かく、ある意味マウント交じりで早口に自分の業務の説明をしちゃうやべー客か、ワンカップ大関片手に、ショーヘイ・オオタニのバッティングフォームについて解説しだす、野球未経験の小汚いオッサンみたいな感じの情熱だったので、その辺を正しく受け取っちゃった人は、もう気持ち悪くてそっ閉じしちゃったんじゃないかなぁと。

あと、ゲーセン勢に関しては、昔から「解説くん」って言う人種がおりましてね。
これはどういう人かっていうと、基本全然強くないし、なんならプレイ自体もしないでよく後ろでベガ立ちしてるくせに、聞いてもいない、しかも的外れな試合の解説を、周りに聞こえるようにブツブツ言いまくるタイプのやべーやつなんすね。

そこまでゲーセンに通っていたわけでもない私でも、ホームでこういう人と会ったことがあったので、たぶん全国のゲーセンに同じような人はいたんだと思います。

まあそんなわけなんで、古くからやってる人もその辺を思い出して「スルー安定だな」と感じたんじゃないかと思うわけです。
後述しますが、これはちょっと私の思惑的に大失敗でした。反省です。

すでに「くぅ疲」でこんな長文を書いている時点で説得力がないのですが、もし次の機会があったなら、もうちょっと冷静に書こうと思います。

 ・脚色しすぎた

戯言が多すぎたので、ちょっと真面目な反省も。
当該記事、少なくともウソを書いたつもりはないのですが、「ウメちゃんすごいんだぜ!」って言うためと、単純に私の知識不足で、色んな要素を削ぎ落とす結果になってしまったな、と思っています。

例えば、なんか今回の「リバサ前歩き投げ」に関して、その場の閃きで一点読み通しただけのリスクリターンのあってないヤバい行動みたいな描写になってしまいましたが、あの選択肢自体、ウメハラ選手は結構前(一年前!)にその強さに気付いておりましたので、カワノ選手との野試合でも、多分何度も同じ読み合いが発生していたのだと思います。

しかも(今回は解説じゃないので説明しませんが)、あの「リバサ前歩き投げ」は、うまくやれば「投げ重ね」もグラップになるのでケアできるみたいです。
なので、本当の本当にリスクしかない行動というわけではありません。

また、マゴさんが解説している通り、普通はスタン間際ほど無敵技を打ちたくなるものなので、むしろ「スタン間際」の方が通りやすい選択肢です。
殊更にそこを強調してしまったのは失敗でした。

確かにあの舞台あの場面でそれを選んだウメハラ選手の読みは凄いですが、このあたりの情報が完全に抜け落ちており、ただただ自分の中二心を押し付ける感じの展開になってしまっていました。この辺りで誤解してしまった方、本当に申し訳ございませんでした。

(参考動画のリンク張ろうと思いましたが、切り抜きが公式でなさそうでしたのでやめておきます。気になる方は「狂気のリバサ前歩き投げ」や「ウメハラの前歩き投げは、実は効率的」で検索してください)

 ・色気を出してしまった

最初の項目に重なるのですが、元は「よく知らない人にこの素晴らしさを知ってもらおう」がコンセプトだったのに、途中からなんか色気が出てきてしまって、余計に文章量が増えてしまったように思います。

浅瀬勢が解説することで、ガチ勢の「いやここはこうだよ」という反論を引き出せ、より深い読み合いに関する記事を読めるんじゃないか?

こういう考えが頭をよぎったので、とにかく自分の中にある情報を遺漏なくアウトプットしよう、丁寧に書こう、と意気込みました。
そうすれば、自分の勘違いを正してくれる人が出てくるんじゃないかと思っていたのです。

その結果があの文章量。
しかも、そんな風に考えてるくせに「ダブルエリミネーション」から説明してしまっているので、そもそもガチ勢に「ああ、俺向けの記事じゃねーな」とより思わせる内容になってしまっていて、もし今よりもっとバズっていても、この目的は達成できなかったように思います。

「格ゲー業界凄いんだぜ!」を強調することで、他業界の名勝負についての解説が出てきやすくなるんじゃないか?

記事を書いている段階で、バズったわけでもないのにこんなことも考えてました。

私はあんまりFPSとかMOBAとかカードゲームとか、その他もろもろ詳しくないので、その辺りの名勝負を1から説明してくれる人がどんどん出てきてくれると嬉しいなぁ、と思っていたわけです。

lolでなんか日本のチームがベスト8? 残ったとか、R6Sでもなんかそういうアレがアレで盛り上がったとかあった気がしますし(マジで詳しくないのでふわっふわです)、ぷよぷよとかビーマニもなんかあった気がするので聞いてみたい。ほかにもギャザとかポケカとかにも色々あるでしょうし、その界隈の人の”情熱”を感じたいという欲求があったわけです。

コンセプトから逸れたよそごとを考えちゃったことと、ちょっと脚色っぽくなっちゃったのは本当に反省ですが、ここはまだ失敗したのかどうか完全にはわからないし、今後もしかしたらそういう記事が私に集まってくるきっかけになるかもしれないので、悪いことばかりではなかったのかなと思ってもいます。

そんなわけで、「この記事おすすめですよ」って言うのがあったら是非教えてくださいね。

与太話

最後に、「リバサ前歩き投げ」って単なる逆択クソ行動じゃん。
に関して私見を書いておこうと思います。

記事の反応を見ていく中で、結構この話ありましたね。
ウメハラ選手がやってるから認められるのであって、パンピーがやったらキレられるだけだぞって。

これは半分正解で半分間違いなのかなぁと私は思っています。

別ゲーですが、私もGGST初期バージョンでは、硬直が少ないのを良いことに、「リバサの練習w」とか言いながら起き上がりにSヴォルカ(無敵技)擦りまくって「この人ガードするなー」と思ったらダッシュぶっきら/後ろ投げとかやってましたよ。

これは完璧なるパナシ逆択クソ野郎です。そら相手はキレていい。

でもこれが件の「リバサ前歩き投げ」と同じかと言われるとちょっと「うーん」ってなりますね。

そもそも前述した通り、「リバサ前歩き投げ」がぶっ壊れたリスクばかりの狂行動ってわけじゃないってのもそうですが、私は、ウメハラ選手レベルできちんとした防御の択を煮詰めたわけでもないし、防御用のカードが沢山あるわけでもないと言う自覚があるからです。

なんで「リバサ前歩き投げ」が人の心を打つかって、色んな手札持ってる人たちの読み合いが、回りに回って最後に行きついた場所だって見てて感じられるからなわけで、漫画でよくある、ぼっ立ちしてる達人の隙が見つけられない! みたいな話と同種なわけじゃないですか。
その域に無い人が戦いの場でただ突っ立ってたら、そら単なるアホだし、アホと思われて当然でしょ。選択は同じでも、内容が同じなわけがない。

だから、ウメハラ選手とカワノ選手という、「この人たちはスト5を知り尽くしている」という前提が、視聴者にも、選手両者にも共有されているうえで、土壇場にてあの選択肢を選んだからこそ、賞賛されるに足るものになったんだと私は考えています。

とは言え、矛盾するようですが、ウメハラ選手とガチれるぐらいのレベルの人が、元記事に書いたようなメッセージを正しく受け取った上で、

「うるせえ、そんなんただの逆択だろ。いいから無敵技打つか投げ抜け押せや!」

ってプレイができるのは、格ゲーにおける「強み」でもあると思っています。

実際、世界最強の一角であるpunk選手は、バズってるあの大逆転の場面を観戦しながら、流れに飲まれず、2回目のEXサマーを正しく予想していました。

もちろん岡目八目なんて言葉もありますから、実際に戦ったらどうなるかなんてわかりませんが、punk選手はカワノ選手と同じ状況(ウメハラ選手ウィナーズ側、punk選手ルーザーズ側でグランドファイナル)になって、リセットから優勝をもぎ取った経験があるのも事実です。

他にも、私でも名前を知っているようなガチ勢の方が「あれは単なる逆択」的なことをtwitterでおっしゃっていたのですが、私は「なるほど、だからこの人は強いんだなぁ」って勝手に感慨深くなっていました。

(でもこれって、形を変えた「よえー奴はしゃべんな」構文なので、正直お前が言うなって話ではありますよね……)

終わりに

はい、また長文になってすみません。ここまで読んでくれる方がいたらありがとうございます。ほんとすみません。

それはさておき、しつこいですが、スト5界は現在SFL開催中です!

ウメハラ選手率いるチームMildom Beastは、現在6位で苦戦中です。
カワノ選手の所属するGood 8 Squadは、もう勝ちに勝って1位独走状態です。

ちょうど今日で前半戦が終わって、各チームが全チームと1回ずつ対戦を終えます。

今までも対策と被せあいの熾烈な戦いだったのに、1巡して再戦するにあたって、全チームが牙を研ぎに研いでいる状態です。

名勝負が生まれないわけないので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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