2020年 年間アルバムベスト10
昨年暮れに音楽各誌が発表している2020年のアルバムベスト10。
これだけ音楽のジャンルが拡がり、音楽配信サービスの影響で一年に聴くことができる音楽量が増えると、こういった年単位の作業も大変になる。
できるだけこれまで聴かなかったようなジャンルにも手を出してみるが、ベスト10に絞る段になると、結局これまでに実績があるグループやミュージシャンが並ぶことになる。
まあ今更無理に新しい音楽に挑戦!と意気込むと、近田春夫のようになってしまうような気もするので(スミマセン)、少しづつ素直に新しい音楽にも門戸を開くことで良いように思う。
10. Lamb Chop/Trip
ナッシュビル出身のオルタナカントリーミュージシャンであるKurt Wagnerがメンバーを固定せずに続けているプロジェクトであるLamb Chopが昨年の11月に発表した6曲入りのカバー曲集。
現在のメンバーがそれぞれ選んだ曲は、Wilcoの”Reservations”から始まり、Stevie Wonderの”Golden Lady”、Supremesの”Love is Here and Now You're Gone"など多彩。
9. Yo-Yo Ma, Stuart Duncan, Edgar Meyer, Chiris Thele/Not Our First Goat Rodeo
2011年にThe Goat Rodeo Sessionsとして発表されたメンバーによる新作。Goat Redeoというのは、うまく行くようにするにはすべてをちゃんと取り計らわなければならないという混沌を意味し、この場合Blue GrassとClassic音楽を組み合わせるという変わった難しい取り組みがその混沌そのもだ、ということらしい。
8. Dan Penn/Living on Mercy
今年色々な人がベスト10に挙げていた、Dan Penn26年振りの新録アルバム。なんとも彼の唄声が素晴らしい。
7. Sarah Jarosz/World on the Ground
まだ28歳ながら三度もグラミー賞を受賞しており、Sarah Watkins、Aoife O’donovanとのI’m With Herでも活躍するSarah Jaroszの五枚目のアルバム。
6. Adrianne Lenker/Songs
Big ThiefのボーカリストであるAdrianne Lenkerが”Instrumental”と一緒に発表した”Songs”。
5. Brad Meldhour/Suite: April
COVID-19のパンデミックの中、自粛生活を送るオランダで録音された組曲と三曲のカバーを含むアルバム。Neil Youngの“Don’t Let Me Bring You Down"が心に染み入る。
4. Gillian Welch & David Rawlings/All the Good Times
Gillian WelchとDavid Rawlingsの夫婦が発表したカバー曲集。
3. G.E. Smith & LeRoy Bell/Story Hill
Hall & OatesやBob DylanなどのMisuical Directorを務めたG.E. Smithが長年探していたPaul Rogersのような声を持つLeRoy Bellとの初アルバム。
2. Matt Rollings/Mosaic
Lyle LavetteやArison Krausなどのキーボードプレイヤーとして有名なMatt RollingsがRamblin' Jack Elliottなど豪華ゲストを招いて製作したアルバム。
1. Ryan Adams/Wednesday
精神的虐待やセクハラ疑惑などで活動を休止していたRyan Adamsによる12月発売のニューアルバム。
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ベスト10に漏れたアルバムも含むApple MusicのPlaylistはこちら
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番外としてBest of Reissuedあるいは今年気に入った旧譜を。
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