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新Playlist "Road Trip"シリーズ第一弾 「Road Trip-Japanese Rock」...から10曲をひとつかみ

お久しぶりで、noteで私のPlaylistをリリースするのは2月の「2021年 年間アルバムベスト10」以来となる。

4月半ばまで土日はスキーで忙しく(2021/22シーズン滑走日数31日!)、図書館で借りた書籍のレビューを7冊分アップ、さらにコンサルティングの仕事の方も一応細々と(?)やっていたので、Playlist紹介に割く時間が圧縮されてしまった。

それでもスキーの車での移動時間に音楽を聴くことは多く、ふとひらめいたのがこの「Road Trip」シリーズ。本シリーズのオリジナルコンセプトは元々はApple Musicのアルバム群の中から見つけたもので、要は車で聴くのに適したノリの良い音楽のCompilation。とは言えApple Musicのアルバムは米国のFMラジオ局で流れるようなベタなものが多く、少々退屈だ。そこで自分好みの捻りのある曲を選んでPlaylistを作成してみようと思った訳だ。

既にこのシリーズで合計3つのPlaylistを作っているのだが、まずはその中から今回このシリーズのきっかけになったPlaylist「Japanese Rock」から10曲をピックアップしてご紹介したい。

1. ヘイ・ジョー by ザ・ゴールデンカップス (1968年)

グループサウンズ時代に先を走る洋楽志向と不良性をプンプンさせていたカップスのこの曲では、何といってもルイズルイス加部のベースが際立つ。

先に観たザ・ゴールデンカップスの映画「ワンモアタイム」では、ビートたけしが「おっかないんだよね」と言い、矢野顕子が「態度の悪さが好きだった」と表現する、まさにセックス・ドラッグ・アンド・ロックンロールを体現していたバンドだった。

2. ルパン三世 その2 by チャーリー・コーセイ (1971年)

私より少し若い奥田民生がカバーしたこともある本曲は、峰不二子のバイク姿と併せてのイメージが、我々の世代のアンセムと言っても良いのかもしれない。

3. 悪魔(シンパシー・フォー・ザ・デビル) by PYG (1971年)

ザ・ゴールデンカップスと異なりアイドル路線を走ったザ・タイガースとザ・テンプターズのメンバーだった沢田研二、萩原健一、井上堯之、大野克夫、岸部修三、大口ヒロシの6人からなる伝説のスーパーグループ、PYGによる1971年 の田園コロシアムでのライブが2019年に萩原健一追悼盤としてCDで再発された。

オリジナル・ナンバーの他、ザ・ローリング・ストーンズ、ディープ・パープル、フリー他のカヴァーを多数収録しているのが面白い。The Rolling Stonesの”Sympathy For The Devil"は11:42から。邦題の「悪魔」は端折り過ぎ。

4. 一触即発 by 四人囃子 (1973年)

日本で初めてプログレッシブロックを演奏するバンドと当時話題になったが、どうもこの曲の最初のリフはギターの森園勝利によるとAllman Brothers Bandの"Whipping Post"がモチーフとなったらしい。

この頃海外ではヒプノシスが手掛けたアルバムジャケットが多かったが、このアルバムジャケットはそれに匹敵するぐらいインパクトがあった。

5. マジックレディ by ルージュ (1975年)

四人囃子が日本初のプログレッシブ・ロック・バンドであるとすれば、ルージュは日本初のグラム・ロック・バンド。本曲は2014年に編集盤として発売されたアルバムで、加藤和彦がプロデュースした唯一のスタジオアルバムに比べると、このバンドの猥雑でテクニカルな部分が十分引き出されている。

6. 晴れのち BLUE BOY by 沢田研二(1983年)

当時英国ではAdam & AntsなどのいわゆるJungle Beatが流行しており、それをいち早く取り入れたサウンドが斬新。バックは後にイカ天で審査委員をやっていた名ベーシスト、吉田健をリーダーとしたExotics。ヒット曲”ストリッパー”から同じメンバーがサポートしていたが、クレジットがExotics名義となったのは「渚のラブレター」からだったらしい。

7. 灰色の瞳 by 椎名林檎 & 草野マサムネ (2002年)

CD2枚組「唄ひ手冥利~其の壱~」の亀田誠司がアレンジをした亀パクトディスクの一曲目。加藤登紀子と長谷川きよしの1974年の名曲に大胆なアレンジを施した見事なカバー。

8. 宇宙大シャッフル by Love Jets(2003年)

TVアニメ「ちびまる子ちゃん」の挿入歌として、さくらももこ作詞、忌野清志郎作曲でLove Jets名義で発表された名曲。きっと、これをキッカケにRock'n Rollのすばらしさに目覚めた子供たちがいるだろう。

9. フィフティーショルダー by The MANJI(2017年)

すかんちのROLLY(G & Vo)、マルコシアス・バンプの佐藤研二(B & Vo)、元X-RAYの高橋ロジャー和久(D & Vo)による“THE 卍”がバンド名を“The MANJI”と改めて発表した『TRIPLED』に収録した「50代の人に共通する苦しみ」を表現した珍曲。ある意味で日本人が形式的に洋楽ロックを追求するとこういうことになってしまうのだ、という自己批判ともとれる...かも。

10. 燃えろいい女 by ROLLY(2016年)

先のROLLYが70年代日本のロックトリビュートアルバム第二弾「ROLLY’S ROCK THEATER~70年代の日本のロックがROLLYに与えた偉大なる影響とその光と影~」に収録したご存じ世良公則とツイストのヒット曲。実は本曲がこのRoad Tripシリーズを作ることとしたキッカケになった。

ROLLYは近年世良公則と共演することも多く、「世良さんの隣で、その人間の大きさや熱量を見ていると、本当に癒やされる。素晴らしいロックアーティスト。故に世良さんの(ボーカルの)質感を5倍ぐらいに濃縮してクドくやってみたの」と言うが、私のスキー仲間は「どうみても水前寺清子が入っている」と喝破していた。世良公則の感想を是非聞いてみたい。

Apple MusicでフルPlaylistを公開中。





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