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お世話好きMちゃんの話。

保育園では毎月お誕生日月の子を一斉にお祝いするお誕生日会がありました。
誕生日会では自分の名前を発表しなければなりません。

私にとっては最大級に避けたいイベントです。

年長だったと思います。
クラスの中で世話好きの女の子Mちゃんが園庭で皆んなが遊んでる時、私を手招きして呼び寄せ、
「kちゃん(私の名前)、こんどたんじょうびかいだよね?じぶんのなまえゆうのれんしゅうしたら?」

私は、ぽかん😦でした。
なんでこの子の前で練習しなきゃいけないの?
余計なお世話だな。。

Mちゃん「じゃあ、はい、じぶんのなまえいってみて!ほら、」
と、このやりとりがしばらく続いて私は言葉は発せなかったですが、なんとなくこの会話は終わった気がします。

結局、その年はなぜか私の月の誕生日会はやらなかったので、私はホッと胸を撫で下ろしたのでした。

もし自由に喋れたらMちゃんに「れんしゅうしなくてよかったじゃん。」と言ってやりたかった。

その数年後の中学2年生で、私はMちゃんと同じクラスになります。モデルさんみたいな背がスラッと高く本当に綺麗な子に成長していました。
そのMちゃんとなぜか私は同じ友達グループになり、一緒にカラオケへ行ったりする仲になったのです。

振り返ってみると、たまたま私が通っていたピアノ教室がMちゃんの従姉妹が先生だったりして、
保育園以外で会ってもガンガン話しかけてきてくれて、
私が黙ってても気にせず、お世話好き=優しさだったのだと思います。

中学校で場面緘黙症を克服し、普通に話せるようになっても私の過去を引き合いに悪く言うこともなく、変わらず接してくれました。
本当にMちゃんには感謝しています。

ただ、保育園、小学校で一緒だった子達はこういうMちゃんみたいな子が多く、からかう子はいても酷いイジメに合うことも無く私は育ちました。運が良かったと思います。

私がイヤな思いをしたのは大人である先生達が原因なのが大半でした。


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