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【人事異動】異動希望のヒント

こんちは、かわこうです!
みなさん、特に公務員のみなさん、人事異動があって、新しい職場に赴任された方、異動がなくても周りのメンバーが変わった方、人それぞれいろんな思いがあると思います。

この時期だからこそ、人事異動に関するお話をしたいと思います。
先日は「人事異動の向き合い方」の話をしておりますので、こちらもご参照ください。

さて、公務員職場で人気の部署と言ったらみなさんどんなところを思い浮かべますか?

私の肌感だと、人気が高いのは
・観光振興
・地域プロモーション
・スポーツ振興
・文化振興
・産業振興

こういった一見華やかさのある部署を希望する人が多いなあと感じます。

一方、
・保健福祉系
・人事
・財政

このあたりは、保健福祉に暗いイメージを持っていたり、忙しすぎたりする職場で人気がないところだと思います。

僕自身は、人気職場と思われるものの1つ、スポーツ振興の部署に配属になったことがあります。
とあるスポーツの世界大会が県内で開かれるということで、その特任という感じで配属になったわけです。

どうでしょう。これだけ聞くと、羨ましいなあと思う人もいるでしょうか。大変そうだなあと思う方ももちろんいらっしゃると思います。スポーツという前向きな分野で、しかも世界レベルと規模の大きい仕事で、やりがいがありそうだと思う方もいらっしゃるかもしれません。

結論から言うと、私としては、やりがいの持てなさ、モチベーションの上がらなさに非常に苦労して、全体としてとても良い仕事ができたとは思えないという結果になりました。

いろいろ個別な事情もあったとは思いますが、今後の部署希望選びの参考になるようなところもあったので、分解してみたいと思います。

世界大会なので、主催は「国際○○(競技名)連盟」というところが主催となりますので、ここの会長がトップダウンでいろいろと決めていくことになります。この人の一声でいろんなことが動いていくという感じです。
そして、いろんなステークホルダーがいるわけですね。日本○○(競技名)連盟、スポンサー集め等を行う某広告代理店、放映権を持つ某テレビ局、地元市、地元の競技関係者などで、それぞれにいろんな思惑があります。

大会の大事なことは、これらステークホルダーのトップ層同士で基本的に決められることになります。

まず担当者の仕事として難しいのが、遠い海外にいる「国際○○(競技名)連盟」会長からの指示が基本的に日本○○(競技名)連盟に降りてきて、また、ステークホルダー間の調整はトップ層で行われて、これらに振り回されまくるということです。

特に僕が担当した大会は、開催日まで非常に短い時間で準備を整える必要がある中、その競技のことも全く知らなければ、大会運営のノウハウもない状態からスタートしますので、ボトムアップで何かを上げようにもなかなか難しい状況でした。

人が幸せに働く上で、最も大事なもののうちの1つは、自分に裁量権があるかどうかです。この点で言うと、開催県のイチ担当者には基本的に裁量権はありません。とにかくトップからの鶴の一声に振り回されて動いていくわけです。公務員の仕事はそもそも裁量が少ないですが、通常の業務と比べても裁量のある感覚が少なかったと思います。

一方、保健福祉でも何でも良いんですが、県が実施する事業の場合、現場・実務をよく知る担当者からボトムアップでアイデアを上げていくということがやりやすいし、そのアイデアが通りやすい傾向にあると僕は思っています。
これは、モノにもよりますが、そんなに大きなものに巻かれていなくて、県としてどうするかを論理建てて説明ができれば、実現させることが比較的可能だと思います。

つまりは、部署希望選びで重要なこととして、イメージで決めないことが大事だと思います。

一見華やかなイメージのある分野の仕事でも、個人の裁量権が持ちにくい仕事だったり、自由度のない業務だったりすると、非常にモチベーションを維持するのが難しいと思います。

逆に、地味なイメージの仕事でも、世の中に何かしらの必要性があってその仕事があると思うので、少しでも自分の創意工夫を織り交ぜられると、モチベーションは保ちやすい。

実際にどうやって自分が業務を進めていくことになるのか、可能な限り情報を集めたり、想像した上で、異動希望を考えると良いと思います。

そんな気付きを得られた仕事でした。

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