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完結しないという面白さ

最新作の新劇場版で完結したと言われているエヴァンゲリオン。

果たして何がどう完結したのか?

きっとそれは、誰にもわからない答えのない結論。

色々な人が色々な解説をしているけど、きっとどれもある意味正解であり、またある意味そうではないはず。

あくまでそれは、その人の考察でしかないからね。

何となく自分の中である程度納得できる解説もあり、何となく今までの謎が解き明かされた気分になったりもするが、今でも多くの謎は謎のままだ。

”その謎の答えはこうだ”って、製作者が語ってくれたわけじゃないしね。

でも、それがエヴァの面白さでもあり、みんなを夢中にさせた魅力でもあるんだろう。

僕自身もエヴァの魅力にハマった要素の一つが、”よくわからない”という点だった。

作品を観る→よくわからないから考える→自分なりの結論を出してみる→人の考察記事を読む→また自分で考えてみる→新たな結論を出す→新作が公開される→よくわからないから考える→自分なりの結論を出してみる→人の考察記事を読む→また自分で考えてみる→新たな結論を出す→新作が公開される→・・・

まあ、新作が公開されるまでだいぶ時間が空いて考える時間はたっぷりとあったわけだけど(笑)

難解なストーリー設定と登場するキャラクターたちの魅力にハマったのもあるけど、よくわからないという点に不思議な魅力を感じていたことは間違いない。

自分の出した結論の多くが、次の新作公開で間違いだったと気づかされるんだけど、その裏切られた感がまた楽しいんだよね。

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よくわからないものを知りたがるというのは、人間の本性であるはず。

僕もそうだが、ミステリー作品好きな人は多い。

謎解きゲームも流行っているし、正解を導き出すこともそうなんだろうけど、謎を解くという行為そのものが楽しいよね。

そうなんだよ、みんなエヴァというよくわからない世界観の中で、謎解きゲームを楽しんでいるようなもんなんだ。

決して正解は教えてくれないけどね(笑)

結局はみんな、庵野さんの掌の上でいいように転がされていただけなのかもね。

何にしても、少なくともこれで庵野さんのエヴァンゲリオンは終わったのかな?

そして新たなエヴァの世界が新たな人たちの手で作られる未来はあるのか?

そうなるとまた、新たな謎解きゲームが始まるということになるのかもね。

こんなふうに誰かがエヴァのことを考えている間は、永遠に完結しないということなのだろう。

”繰り返される円環の物語”

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