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付加価値って何?

付加価値

とは何だろう。

何かを足す
ことで成立する

と思われがちだ。

この発想、

付加

という言葉にもなじみやすい。

クラウドファンディングで、高額へのリターンがあれもこれもの詰め合わせになってしまうのは、この発想だ。

でもいまの日本、モノは要らない。

キュビズム展行った。

キュビズムは大好きで、ワクワクした。

感動を持ち帰りたい、図録買おうか。いわゆるカタログね。
お土産コーナーで手に取った。
重い(笑)
分厚い。

ガウディとサグラダ・ファミリア展の図録も重かった。

苦労して名古屋から持ち帰ったが、あまり開かない(笑)
なぜなら重いから。
そして、検索性が悪い。
検索性、
あとの利用・・・たとえば、仲間の勉強会で図をシェアするなどを考えると電子版が欲しい。

これは、3,500円(図録の価格)も取るんだから
できるだけ重く
できるだけ分厚く

しないとお客さんの気が収まらないだろう

という時代遅れの発想だ。

お客さんは、そして図録を求めようとまで思う勉強熱心なゲストは、
電子版が欲しい。価格が3,500円でも構わない。

テーマは「キュビズム」、今後10年や20年は使い続けることを思えば安いものである。10年でも一年あたり350円の計算になる。

ところが分厚く重い物理的実体ある紙版だと家賃を食う。
維持コストがかかるのである。

キュビズム展、VIPチケット用意すればいいのに。
学芸員さんが一つひとつ作品を解説してくれる。
とはいえ、興味ない作品は自由に飛ばしてオッケー。
こちらが質問したときだけ、丁寧な解説をしてくれるマンツーマン学芸員。

学芸員の仕事はほんらい、それじゃないのか?

「リュックは背中に背負わず、前にかけてください」

という謎の命令するのが仕事じゃないだろう。

日経電子版2024.6.22記事

「新卒」の持つ「付加価値」に多めの初任給支払う、ということなのだろうが、「クラウドファンディング高額リターン詰め合わせ」と、「美術展の図録が分厚く重くなる」のと発想は変わらない。

そもそもこれを企画するパナHDのおじさん、おばさん自身、起業経験がないわけで、学生時代起業した子どもの扱いなんか、わからんだろう。

そして、学生の本分は勉強であり起業ではない。
そんな学業をおろそかにするやつに高額な初任給払う必要があるのか?

ビッグ・ウェンズデー・ツアーのVIP席の定義は「自由な人」。

だから遅れてもいいし、早退してもいい、何なら来なくてもいい

としているのだが、今朝一つ特典を追加した。

NFTならぬFT(Fungible Token 代替可能なトークン)がもらえます。
当日受付にスマホで示していただければそれで入場オッケーです。
FTなので、誰かほかの人に譲渡可能です。
つまりVIP席をギフトとして贈ることも可能

要するにブロックチェーンの裏付けのない、単なるデジタルjpgなのでコピーし放題なわけだが(笑)、「Non-Fungible 代替不可能」というのは自由じゃないなあと思った次第です。

一般的な「付加価値」発想のVIP席は
ふかふかの
座り心地の良い
一番前の席

だろうが、そうすると自由が利かない。

ちょっとトイレへ・・・

ができない。あくびもできない。

現代日本のタクシードライバーの定義は

「道を知らない人」

なんだけど、タクシー業界が考えるVIPは
「乗り降りにわざわざドアまで走って開けてくれる」
のようで、これ、めんどくさいんだよね。
着いたら、サッと出たい。

それより道覚えてくれ。

今回の出張で

「大阪市内から新大阪駅までの道案内」

「間違った目的地へ行こうとしたのでストップかけたらひらすら謝るばかりで却ってこっちが悪者みたいになった後味悪さ」

「到着したがずっと運転席にいてこっちがトランク開けてスーツケース出さなければならないアクティビティ」

をさせていただいた。タクシー、終わってる。

話をビッグ・ウェンズデー・ツアーに戻そう。

現時点東京7、大阪8合計15名のVIPがいるのだけど、参加者のフェイスブックアイコンをつけて「VIP」アートを作成し、お渡しする予定。

VIPはそれを誰かに譲ろうとしたら、譲る相手のアイコンで作り直さなければならない。まあ、手間といえば手間だが難しくない。何しろデジタルだから。それだけ相手のことを思う時間が生まれるわけだ。

考えてみればNFTというのは「一点もの」の価値だ。

プレミアムは競合が発生している中で最高値。
ラグジュアリーは競合がない。一点ものの、自分だけが感じる価値。

ビッグ・ウェンズデー・ツアーのVIPや前座席というのはまさにラグジュアリーな商品なわけです。あ。前座にもFTあげちゃおう。

昨日感じた「これって、ラグジュアリーだなあ」というのは、The Economistのイベント。これは定期購読者オンリーの特典。

これまでも数回登録し、参加した。
レベルの高い議論がなされ、めちゃくちゃ刺激的だった。今回は、アメリカ大統領選の背景に迫る内容なので、是非参加したい。

事前に質問を受け付けてくれる。

「参加できる」というのがラグジュアリーだ。

ビッグ・ウェンズデー・ツアーはこれから4ヶ月続くお祭り。

こういう、「参加できる」いろんな仕掛けを考え、実行していこうと思っています。

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