集客力
あるクライアントさんは「採用力」をお持ちだ。
「採用」
と
「採用力」
はどう違うかというと
「今年いい人入ってくれたね! ラッキーだね」が「採用」。
「うちの会社に欲しい人はこういう人。そんな人が入る確度を毎年維持し、できれば高めていきたい」という目標を設定し、そのための背景になる活動を現場から経営層まで毎日やる。その結果身につくのが「採用力」。
これについては守秘義務もあるので、ここまでしか言えないのだけど、瞬間風速や運任せが「採用」とすれば、基礎体力から身につけていくのが「採用力」。
「営業」と「営業力」の違いも同じで、継続するための基礎体力や仕組みが背景にある場合は「力」になる。
いまの時代、フリーランス(ミュージシャン、アーティスト含む)は「集客力」が必要だ。
「SNSでちょっとボール投げればライブに来てくれる」
なんてのはSNSが空いていた15年ほど前ならあり得たが、広告ノイズで溢れた現在(フェイスブックはもはや広告オンリーになってる!)、効果は期待できない。
継続するための基礎体力や仕組みが背景にある場合は「力」になる
という定義に立ち返れば、集客のための基礎体力と仕組みがあるかどうか。
JOYWOWは創業以来25年ずっとここに注力してきた。いま、応援しているミュージシャンがいて、「彼らのために集客する」というのは簡単。
でも、それでいいのか?
The Economistのオリンピック関連記事が面白い。
記事によると、スポーツ・コンテンツを提供する側と楽しむ側、両方で大きな変化がある。
提供する側の変化は、「ケーブルからストリーミングへ」。
コロナ禍期間のおかげで、ネットフリックスはじめストリーミングサービスが一般化した。たとえばアメリカの一般家庭のテレビに映っているコンテンツは4割がストリーミングだ。
スポーツだけはケーブルの独壇場だった。ESPNがその代表だ。
でも、ESPNはディズニーの所有で、来年には全スポーツ中継をディズニーで視聴できるようになる。
コンテンツを楽しむ側の変化は、「箱推しから個人推しへ」。
オリンピックなら「自国の代表チームを応援」がふつうの流れだが、いまやインスタのおかげで、「チームという箱」ではなく、「選手個人を応援」する動きになっている。
言い換える。
チームという箱が集客してくれていたのが、「選手個人が集客責任を持つようになった」。
選手はほんらい、自分の技能を高める、体力作りに励む、メンタルのチューニングをする・・・というように、「自分のため」に100%時間・エネルギー・費用を使いたいはずだ。しかしそうはいかないのが今のご時世。
プロスポーツの世界は「お金が集まってくる」からこそ、そのお金の分配は、集客力に比例する。
1位 フットボール(サッカー)
2位 アメフト
3位 バスケットボール
4位 野球
ということで、フリーランス(ミュージシャン、アーティスト含む)は集客力を身につけましょう。
JOYWOWで実践勉強会やるかな。
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