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起業の準備、どうする?

これからの時代、みんな自営業者になっていく。

大企業にいても、長くは働いていられない。

40歳に近づいたら、独立準備したほうがいい。

なぜなら、年齢を重ねるほど、体力的に無理が効かなくなってくるから。

ぼくが独立したのは42歳だった。ニューヨークへ飛んで、イチから作っていく元気があった。

それから20年経った今は、「あとこれ1つ済ませてから帰ろうか」が、できなくなった。「うーん。明日にしよう」(笑)

で、その独立準備、具体的にどうするか。

「趣味から経営へ」意識を変える。

起業のネタというか、分野は、自分の好きなことにするのが一番。

会社員時代の延長で同じ業界、たとえば、建築にいたら建築関係というのが素直だけど、でも、回転させる資金が企業と自営とではまるで違うから、商売の中身が100%変わる。やはり会社はお金持ってるからね。

なので、建築やってたから建築、というのはやめたほうがいい。

のめりこめるほどの好きな分野を選ぼう。

なぜなら、

起業すると、労働時間が長くなるから。

会社勤めのときは、労働基準法の範囲内で仕事しなきゃいけないから、たいして仕事してない。たった8時間でしょ? よほどの時間使いの達人以外、まともな仕事できるはずない。

ぼくは1日10時間仕事してる。少なくなった。もっと働きたいんだけど、身体が言うことを聞かない。オフィスにいる時は平均朝6時から17時まで。

16時にあがることもあるけど、クライアントミーティングで18時までやることもあるから平均するとこんな感じかな。

途中散歩したりギター弾いたりのアイドルタイムが1時間として、10時間労働。

これを365日。

好きじゃなきゃ、やれないよ。

口座を開く

写真は平成11(1999)年3月8日、新規に開いた住友銀行(当時)口座。
旭化成に勤務しながら、ビジネススクール「グロービス」講師をしたり、リクルート、リクルートフロムエーの社内研修の仕事をしたり、雑誌『netPC』コラム連載記事を書いたり、ビジネスパースン向けオンラインコミュニティ「知恵市場」経営などの副業をしてた。

旭化成も含め、どれも同じ重みの仕事という意味で「複業」と言ってた。始めて4年目。


グロービスで消費財マーケティングの講義中、ふと「オフィス、借りよう」と、降りてきた。自宅と会社の中間地点にいい部屋があったので、借りた(写真のビル2F)。


それを機に、家賃(65,052円)引き落とし口座として、開設した。旭化成以外の稼ぎはここにまとめて入れて管理。

これで、「ああ、このお金を枯らしてはいけない」と決意した。

それまでぼくにとってマーケティングについて発信したり講義したりすることは「趣味」だった。4年の間、趣味してた。

「ああ、Surfriderさん(当時のハンドルネーム)はマーケティング得意なんだよね。文章面白いね。毒舌で」

しかし、これからは最低限家賃分プラス経費(電話代、電気代、ガス・・・)は稼がないといかん。口座開設しようと決意した時点で、「経営」になった。

最初に50万入れてる。これがどれだけ増えるか、が勝負と思ってた。
とはいえ、貯めるばかりではない。
4月28日に9万円出してるよね?
これはゴールデンウィークにニューヨークへ行くための費用だ。
このNY滞在でセス・ゴーディンの『パーミションマーケティング』と出会い、翻訳し、出版デビューへつながった。自分の明日への投資だった。

会社員は自分に投資しないよねー。

休日ゴルフ行ったりするけど、セミナーに自費で参加、というのはまず、しない。これはあらためたほうがいいよ。ゴルフは助けてくれないよ。

貯めるのではなく、投資に使う。循環させる。

既に会社やお店を経営していて、個人とは別に口座を持っている人もおられると思う。そういう人は、「稼ぐ→投資に使う→稼ぐ」という循環が生まれているのかという視点で通帳を見てください。

循環してますか?
まだ個人の口座で仕事している人は、明日月曜日、商売用の口座を開設してください。それが、趣味から経営への第一歩。

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