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広尾サラブレッド倶楽部2024募集馬(2023年産)AI馬体診断

2024年度の一口クラブ募集馬の馬体診断の第9弾として、広尾サラブレッド倶楽部の診断結果を公開する。
広尾は当歳時から募集が始まっている特別募集、追加募集の分を含めると全15頭の募集で、診断スコアの平均は0.24となった。

高額募集馬のスコアを見ていくと、最高額8000万円の外国産馬で既に満口となっているOnonimo' 23が0.80と全馬の中で最高スコアを出しているが、それに次ぐ6600万円のディメンシオン' 23が0.10と平均より低く、次いで5100万円のステラリード' 23が0.62と、完全に募集金額の順序がスコアと一致している訳ではないが、高評価となった2頭がいずれも高額募集馬から出ているという結果となった。あまり募集額とスコアに相関のない結果が多い中でめずらしい結果と言える。

広尾サラブレッド倶楽部2021年産のAI馬体診断結果と現在までの競走成績を比較して、AI馬体診断の精度を検証してみることにする。
2021年産のAI馬体診断スコアを公開したのはこの記事で、そこで診断スコアが0.70以上であった5頭の競走成績(2024/07/21現在)を見ると、以下の通りとなっている。
・0.91 アフタヌーンティー(中央抹消:5戦0勝 [0-0-0-5])
・0.83 ホームアンドドライ(現役:4戦0勝 [0-0-0-4]])
・0.72 リヤンイヴェール(中央抹消:1戦0勝 [0-0-1-0])
・0.72 アスロス(現役:4戦0勝 [0-1-1-2])
・0.70 レモンシフォン(現役:5戦0勝 [0-0-0-5])

ここまで広尾のこの世代では、勝ち上がったのは追加募集を含めて全募集馬15頭中4頭で、勝ち上がり率は26.7%となっている。一方で上記の高評価組は5頭中1頭が新馬戦1番人気3着の後に故障引退していたりということもあるようだが、勝ち上がり馬は1頭も出ていないという、診断結果があまりにも結果に反映されていない状況である。現役の3頭中1頭は2着・3着の経験がありこれから勝ち上がる可能性もあるが、いずれにしてもいただけない結果となってしまっている。
また、広尾のこの世代の出世頭であるアンモシエラ(JpnIIIブルーバードC勝ち、JpnI羽田盃2着、JpnI東京ダービー3着)は15頭中で最低評価の0.09というスコアであったというのもまたひどい結果である。
ウインの結果確認の時にも書いたが、広尾についても1世代前の馬体診断結果と成績の比較も思わしくない結果であったので、このクラブの馬体写真とAI診断は相性が悪いのかも知れない。2022年産の産駒についての結果はまた1年後の報告となるが、現時点で勝ち上がり第1号となったラパンチュールは診断スコア0となっていた。1年後の集計が今から怖い。

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