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G1サラブレッドクラブ 2024募集馬(2023年産)AI馬体診断

2024年度の一口クラブ募集馬の馬体診断の第3弾として、サンデー・社台と並んで募集馬が発表されたG1サラブレッドクラブの診断結果を公開する。
G1TCは全68頭の募集で診断スコアの平均は0.51となっている。
同じグループのサンデー・社台と比較して募集金額は抑えられているイメージのある同クラブだが、今年は総額1億円の馬が1頭出ているなど、全体的な競走馬価格の上昇の影響を受けているようである。高額馬の診断結果を見ると、最高額馬のヴァイブランスの23(父コントレイル)が0.87になっているのを始め、募集総額6000万円以上の4頭の平均スコアは0.64と平均を上回る結果となっている。
この世代で最も診断スコアが高かったのは募集額2800万円のダンスウィズキトゥンの23(父ルヴァンスレーヴ)、続いて募集額5000万円のスパイスドパーフェクションの23(父コントレイル)、募集額3200万円のサイマーの23となっており、金額の上でも平均よりやや上の募集馬が高く評価されていた。

G1TC2021年産のAI馬体診断結果と現在までの競走成績を比較して、AI馬体診断の精度を検証してみることにする。
2021年産のAI馬体診断スコアを公開したのはこの記事で、そこで診断スコアが満点であった11頭の中央在籍時の競走成績(2024/06/06現在)を見ると、以下の通りとなっている。
・1.00 アニマシオン(中央抹消:5戦0勝 [0-0-0-5])
・1.00 イノセントキャット(現役:2戦0勝 [0-1-0-1])
・1.00 ウェイトゥザドーン(現役:7戦0勝 [0-1-1-5])
・1.00 カントゥータ(現役:5戦0勝 [0-1-0-4])
・1.00 スカイサーベイ(現役:2戦1勝 [1-0-0-1])
・1.00 ダイスアローリング(現役:3戦0勝 [0-2-0-1])
・1.00 メードス(現役:6戦0勝 [0-1-1-4])
・1.00 ラウダブル(現役:3戦1勝 [1-0-0-2])
・1.00 レイヌドサーブル(引退:2戦0勝 [0-0-0-2])
・1.00 レゴーラドーロ(現役:1戦0勝 [0-0-0-1])
・1.00 ロイヤルストーリー(未出走引退)

ここまでG1TCのこの世代では、勝ち上がったのは募集馬65頭中16頭と勝ち上がり率は24.6%に留まる。一方で上記の高評価(満点評価)組は11頭のうち勝ち上がったのが2頭で勝ち上がり率18.2%と、やや低めのクラブ全体よりさらに低い結果となった。
G1TCのこの世代の出世頭であるG3サウジアラビアRC勝ちのゴンバデカーブースは診断スコア0.65、次いでG2東京スポーツ杯2歳Sで2着のシュバルツクーゲルはスコア0.78と、それなりに高めの評価はできていたが、11頭もいた満点評価の馬からはここまで1勝馬どまりであるというのはちょっと残念な結果である。

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