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シルクホースクラブ2024募集馬(2023年産)AI馬体診断

2024年度の一口クラブ募集馬の馬体診断の第7弾として、シルクホースクラブの診断結果を公開する。
シルクは全83頭の募集で、診断スコアの平均は0.50となった。先に公開した社台・ノーザン系のクラブと比較すると、サンデーの0.59、社台の0.53、G1の0.51と比べても若干ではあるが最も低い平均スコアとなった。

高額募集馬のスコアを見ていくと、最高額2億円のアーモンドアイの23が0.16、それに次ぐ1億円募集の3頭、サラキアの23が0.32、シャトーブランシュの23が0.09、ローブティサージュの23が0.63と、あまり金額に応じて高いスコアが出るわけではないという結果であった。
一方で高評価となった馬の募集金額を確認してみると、唯一の満点評価が出たスイートセントの23は募集金額3500万円、次点のスコア0.98のブランノワールの23は5000万円と、中価格帯から出ている。
(1頭当たりの数が少ないのであくまでも参考までになるが産駒数4頭以上に限定して)種牡馬別で見るとリアルスティール産駒が4頭の平均スコア0.75と、かなりいい評価がなされている。次いでサートゥルナーリア産駒が5頭平均0.62、シルバーステート産駒が5頭平均0.61と続く。

シルクホースクラブ2021年産のAI馬体診断結果と現在までの競走成績を比較して、AI馬体診断の精度を検証してみることにする。
2021年産のAI馬体診断スコアを公開したのはこの記事で、そこで診断スコアが0.95以上であった14頭の中央在籍時の競走成績(2024/07/16現在)を見ると、以下の通りとなっている。
・1.00 アフィリオン(現役:5戦1勝 [1-0-0-4])
・1.00 インファイター(現役:6戦1勝 [1-4-0-1])
・1.00 クイーンズクラウン(現役:2戦0勝 [0-0-0-2])
・1.00 グランテレーズ(現役:5戦0勝 [0-0-2-3]])
・1.00 シーグリント(現役:5戦0勝 [0-0-0-5])
・1.00 ニューバラード(現役:3戦1勝 [1-0-2-0])
・1.00 ベンサレム(現役:5戦1勝 [1-2-1-1])
・1.00 マーシャルテイル(現役:6戦0勝 [0-1-0-5])
・1.00 ムーンライトデイ(現役:5戦0勝 [0-1-0-4])
・1.00 ローガンパス(現役:6戦1勝 [1-1-1-3])
・1.00 ワールドシリーズ(現役:4戦1勝 [1-0-1-2])
・0.98 ヴァイザーブリック(現役:4戦1勝 [1-1-1-1])
・0.97 ガルデルクラージュ(現役:4戦1勝 [1-1-0-2])
・0.96 シャーリーゴールド(現役:7戦0勝 [0-1-0-6])

ここまでシルクのこの世代では、勝ち上がったのは募集取下げとなった3頭を除くと募集馬76頭中34頭で、勝ち上がり率は44.7%となっている。一方で上記の高評価組は14頭中8頭が勝ち上がり、勝ち馬率は57.1%とクラブ平均を上回っている。
しかしながら、上記の高評価組は勝ち上がった馬は全て1勝どまりで2勝以上はおらず、大きく活躍した馬を高く評価できていなかった。例えば地方交流のJpn1羽田盃を勝ったアマンテビアンコは0.66、G3フラワーCを勝った牝馬ミアネーロは0.83など、いずれも平均以上ではあるが満点近い評価とはできていなかったことから、この世代のAI馬体診断は少し微妙な結果と感じられる。

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