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ユニオンオーナーズクラブ 2024募集馬(2023年産)AI馬体診断

2024年度の一口クラブ募集馬の馬体診断の第6弾として、ユニオンオーナーズクラブの診断結果を公開する。
ユニオンは先行募集の1頭を含めて地方入厩予定の馬まで入れると(募集取り下げの1頭を除き)全43頭の募集で、診断スコアの平均は0.29となった。

ユニオンの募集馬は、先行募集の1頭が総額6600万円となっているのが最高募集額で、それ以外は4000万円以下と比較的リーズナブルな募集馬をラインナップに揃えている。募集金額とスコアの関係で見ると、最高額のジョイニデラの2023が0.26と平均を下回るスコアになっているが、それに次ぐ募集額4000万円の3頭は、ウェイトゥヴェルサイユの2023が0.55、ヘイローフジの2023が0.50、ラブディランの2023が0.29と、平均以上のスコアを出している。また、残念ながら募集取り下げとなったがその次の高額募集馬であったライトリーチューンの2023は、全募集馬の中でも最高評価となる0.94のスコアであった。
ライトリーチューンの2023を除いて最高評価となったのは、Floral Hallの2023とフローレンスガールの2023の2頭で、ともに0.89であった。両馬の募集金額はそれぞれ2000万円、1800万円といずれも平均額以上の募集馬から出ている。

ユニオンオーナーズクラブ2021年産のAI馬体診断結果と現在までの競走成績を比較して、AI馬体診断の精度を検証してみることにする。
2021年産のAI馬体診断スコアを公開したのはこの記事で、そこで診断スコアが0.70以上であった6頭の中央在籍時の競走成績(2024/07/15現在)を見ると、以下の通りとなっている。
・1.00 エターナルブルー(現役:5戦0勝 [0-0-0-5])
・0.84 ユズノキ(現役:3戦0勝 [0-0-0-3])
・0.83 ビターメサイア(現役:2戦0勝 [0-1-0-1])
・0.83 カラフルメロディー(現役:7戦1勝 [1-3-0-3])
・0.78 カピリナ(現役:6戦2勝 [2-3-0-1])
・0.71 リアンクトワ(現役:3戦1勝 [1-0-0-2])

ここまでユニオンのこの世代では、勝ち上がったのは募集取下げとなった1頭と地方入厩馬1頭を除くと募集馬41頭中6頭と、勝ち上がり率は14.6%と厳しい成績となっている。一方で上記の高評価組はクラブ平均と比較すると半数の3頭が勝ち上がっており、また唯一の2勝馬であるカピリナも含まれていることからそれなりに良い結果と言えよう。
ただし、高評価組の中でも上位3頭は未勝利であること、さらに上位2頭は掲示板にも絡めていないというところもあり、AIの評価を素直に合格点と受け止めるには微妙なところもある。

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