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YGGオーナーズクラブ2024募集馬(2023年産)AI馬体診断

(2024/10/12: 二次募集馬の11頭の評価を追加。本文は修正なし。)

2024年度の一口クラブ募集馬の馬体診断の第11弾として、YGGオーナーズクラブの診断結果を公開する。
YGGは既に募集が始まっている2頭に加え、1歳から新規募集を行う中央所属予定の2頭と地方所属予定の4頭の全8頭の募集で、診断スコアの平均は0.62と社台・ノーザン系のクラブを凌ぐ非常に高い平均値となった。

あまり価格の高い馬を募集するクラブではないが、中でも募集額が抜けて高いロードカナロア産駒のマストバイアイテム2023が募集総額4800万円で、診断スコアは0.61とほぼクラブの平均近いものとなった。
一方で最高評価となったのはスコア0.92のクラリティーアイズ2023で、こちらは募集金額が全体的に抑えられた地方所属予定の募集馬から出ており、また他の地方予定の募集馬も全体的に高いスコアが出ていることから、あまり募集金額とスコアとの相関が見られない結果になっていると言える。

2024/10/12 二次募集馬の評価を追加

YGG2021年産のAI馬体診断結果と現在までの競走成績を比較して、AI馬体診断の精度を検証してみることにする。
2021年産のAI馬体診断スコアを公開したのはこの記事で、そこで診断スコアが0.50以上であった馬のうち、中央所属の4頭の競走成績(2024/08/11現在)を見ると、以下の通りとなっている。
・1.00 ホルトバージ(現役:14戦1勝 [1-3-0-10])
・0.88 リナリア(現役:5戦0勝 [0-0-0-5])
・0.53 リリーズブルーム(現役:9戦0勝 [0-1-2-6])
・0.50 ダイヤモンドナイツ(現役:6戦1勝 [1-0-0-5])

ここまでYGGのこの世代では、勝ち上がったのは全募集馬のうち中央所属11頭中5頭で、勝ち上がり率は45.5%とかなり優秀な数値を出している。一方で上記の高評価組は4頭中2頭が勝ち上がっており、ほぼクラブの平均的な結果と言える。
ただし、勝ち上がり率だけで見れば上記の通りだが、この世代のYGGの募集馬には、GIIチューリップ賞を勝ちクラシック2競走に出走して4着、6着と好走したスウィープフィートという抜けた存在がおり、その馬の募集時診断の結果がどうだったのかというのが最大の確認ポイントとも言える。そしてそのスウィープフィートの診断スコアは0.21と、クラブ平均も下回った低い評価しか与えられていなかったというのは非常に残念な結果と言えよう。やはり一口出資にあたっては平均的な勝ち上がり率というのも大事である一方で、クラシック参戦という夢を追いかけるというのも重要度が高いことを考えると、このように抜けて活躍できる馬を高く評価できるようなものが理想的だが、それは実現できていなかったというのが今回の総括である。

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