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中小企業診断士試験 お勉強(14日目)

車内の掃除をするのに、充電式の掃除機を利用しています。オンラインで購入したんですが、Amazonで検索すると中国製の製品であふれていますね。コモディティ化が進んだ状況では、国産家電の強みを発揮することは難しいかもしれません。顧客価値の頭打ち状態にある業界では価格での勝負になりがちですので、新しいブルーオーシャンを見つける必要がありそうです。ちなみに購入した掃除機は大手国内メーカーでしたが、made in chinaでした。

それではお勉強へ、GO GO!

引き続きスピテキ財務会計、今日は第3章の「経営分析」です。いよいよ診断士らしい用語がでてきましたね。簿記→財務諸表を"作る"から、分析:財務諸表を"使う"にシフトチェンジしていきます。

第3章:経営分析

経営分析の基本

経営分析の意義

経営分析:財務諸表の数値を用いて計算・分析し、企業の収益性や支払能力を評価判定するための技法。

次のような分析の種類に分類できる。

分析主体
内部分析と外部分析に分類
内部分析:企業内部の経営者・管理者が、現状の把握や将来の戦略立案に向けて行う。
外部分析:企業外部のステークホルダーが行う。目的は様々。
分析目的
収益性分析、効率性分析、安全性分析、生産性分析安堵に分類
分析方法
他と比較することで有用な結果を得る。比較方法は以下
期間比較法:同一企業における期間比較
相互比較法:特定の同業他社との比較
標準比較法:同業種の平均値・中央値との比較

経営分析の進め方

以下の手順で進める

①各指標の計算
②算出した指標の多面的比較(期間比較、相互比較、標準比較)
③問題点・原因の抽出
④改善策の検討

※1次試験は②までだが、2次試験は全体を把握する必要あり。

経営分析における資本と損益の概念

基本概念:

総資本:経営活動を行うために調達したすべての資本
総資本=純資産+負債(=総資産)
経営資本:経営活動のために稼働している資本。
経営資本=流動資産+固定資産ー建設仮勘定ー投資その他の資産
※貸借対照表の「資産」から導く。
自己資本(equity):貸借対照表上の純資産から新株予約券を差し引いた額

損益概念:

事業利益:営業活動による成果に財務活動による成果を加えた利益。
事業利益=営業利益+受取利息・配当金
※損益計算書から導出
金融費用:他人資本による資金調達に伴って発生するコスト
金融費用=支払利息+社債利息
※損益計算書から導出

収益性分析

収益性は、企業の利益獲得能力。ゴーイングコンサーンに欠かせない。

収益性分析の意義と体系

比率でみることで、企業規模が異なっていても比較が可能になる。

「資本利益率」からスタートし、「売上高利益率」と「資本回転率」に分解される。

資本利益率=売上高利益率×資本回転率

フロー(利益、売上高)とストック(資本)から計算し、ストックは原則として期中平均値(期首/期末の平均値)を用いることが合理的。
但し、1期分の財務諸表しかない場合は期末の数値を用いる。

資本利益率(ROI:Return On Investment)

投下した資本に対して、どれだけの利益を獲得したかを表す。企業の総合的な収益性を表す。

資本利益率は高いほうが望ましい。指標を高めるには、分母の資本を減らすか、分子の利益を増やす。

総資本経常利益率=経常利益/総資本×100
総資本事業利益率=事業利益/総資本×100
ROA(Return On Assets)と呼ぶことも多い
経営資本営業利益率=営業利益/経営資本×100
※経営資本=流動資産+固定資産ー建設仮勘定ー投資その他の資産
自己資本利益率=当期純利益/自己資本×100
ROE(Return On Equity)とも呼ばれる

売上高利益率

売上高に対する利益の割合、すなわちマージン率。

原則として高いほうが望ましい。

売上高総利益率=売上総利益/売上高×100
※粗利率ともいう
売上高営業利益率=営業利益/売上高×100
売上高経常利益率=経常利益/売上高×100
売上高当期純利益率=当期純利益/売上高×100

費用を分子とした場合、売上高費用率となる。

低いほうが望ましい。

売上高売上原価比率=売上原価/売上高×100
※原価率ともいう
売上高販管費比率=販売費および一般管理費/売上高×100
特定の費用のみに限定するケースもある。
例:売上高人件費比率=人件費/売上高×100
売上高金融費用比率=金融費用/売上高×100

効率性分析(回転率、回転期間)

資本回転率は、資本の使用効率性を示す指標。高いほうが望ましい。

回転期間は、投下資本の回収期間を占めす。短いほうが望ましい。

回転率=売上高/資本(資産)
※単位は「回」。100はかけない。

効率性分析

総資本回転率=売上高/総資本
経営資本回転率=売上高/経営資本
売上債権回転率=売上高/売上債権
※貸倒引当金がある場合は、売上債権から貸倒引当金を控除する
棚卸資産回転率=売上高/棚卸資産
有形固定資産回転率=売上高/有形固定資産

買入債務(仕入債務)回転率:
負債の回転率。高いほうがよいか低いほうが良いかは、一概には言えない。

買入債務回転率=当期商品仕入高/買入債務
※買入債務=支払手形+買掛金をあらわす(通常)

売上債権回転期間(日)=365/売上債権回転率
※短いほうがよい(早く現金化できたほうがよい)
棚卸資産回転期間(月)=12/棚卸資産回転率
※短いほうがよい(在庫が早くはけたほうが良い)
買入債務回転期間(月)=12/買入債務回転率
※どちらがよいかは一概にはいえない

安全性(流動性)分析

企業の支払い能力や財務面での安全性を分析する手法。倒産リスクを把握する。

短期安全性分析:企業の短期的な支払い手段と支払い義務の対応関係を分析。流動比率、当座比率など。
長期安全性分析:企業の長期的な運用資産と資金調達手段の対応関係を分析。固定比率、固定長期適合率など。
資本調達構造分析:自己資本比率、負債比率など。

短期安全性

流動比率=流動資産/流動負債×100
※200%以上が望ましいが、少なくとも100%以上あること
当座比率=当座資産/流動負債×100
※当座資産=現金・預金+受取手形+売掛金+有価証券
 100%以上が望まれる

長期安全性

固定比率=固定資産/自己資本×100
※低いほど資金面で安定的な設備投資がなされている
固定長期適合率=固定資産/(自己資本+固定負債)×100
※100%以下であることが必要

資本調達構造

自己資本比率=自己資本/総資本(総資産)×100
※原則高いほど望ましいが、財務レバレッジ効果を考慮すると収益性の面で高いほうがよいとは限らない
負債比率=負債/自己資本×100
※低いほうが安全性は高い
インタレストカバレッジレシオ=事業利益/金融費用
※営業利益と金融収益が、支払利息などの金融費用の何倍であるかを表す。高いほうが望ましい

生産性分析

どれだけ効率的に生産したかの分析。

生産性=産出量/投入量
労働生産性=産出量/労働力
資本生産性=産出量/資本
付加価値額=経常利益+労務費+人件費+支払利息割引料ー受取利息配当金+賃借料+租税公課+減価償却実施額
労働生産性=付加価値額/従業員数
     =売上高/従業員数×付加価値額/売上高
     =有形固定資産/従業員数×付加価値額/有形固定資産
     =資本装備率×資本生産性
資本生産性=付加価値額/(有形固定資産ー建設仮勘定)×100

キャッシュフロー計算書分析

営業CFの分析→プラスが望ましい
投資CFの分析→通常はマイナス。プラスの場合、設備投資をあまり行っていない。
財務CFの分析→プラスの場合は資金調達が返済を上回っている。が、借入金増大により営業外費用が増えると経常利益にマイナス影響となるため、必ずしもプラスが良いとは限らない。
フリーCF→営業CFと投資CFの合計。企業が自由に使えるCF。

運転資本=売上債権+棚卸資産ー仕入債務
正味運転資本=流動資産ー流動負債

フリーCFに着目する。プラスであるべきであり、利益または売上高を増やし、売上債権の早期回収・棚卸資産の適正管理で運転資本を減らすことが重要。

今日はここまで

進捗は以下

累計ページ数:78/395ページ
今回の学習時間:2h27m
累計学習時間:30h37m
学習ペース:30h37m/14day×365day≒798h。約800時間のペース。

決算ごとに自社の財務諸表が蓄積されているので、のちほど各指標値を分析してみよう。期間比較はできるけど、相互比較・標準比較は他社の指標値がないと分析できない。一般的にはどうやっているんだろう。。IR情報を参照しているのかな?

累計学習期間が2週間に達しました。めでたい!年約52週なので、ようやく4%程度到達ですね。もう少し時間を増やしたいところ。合宿したい。旅に出たい。旅先でご当地ラーメン食べたい。

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