魅力的な表現は魅力ある行動から生まれる
ホームページを見るのではなく、ホームページを見て、その現実を想像してみます。
あるホテルのカフェレストランの案内を見ていました。
お好きなものをお好きなだけ満喫できるバイキングスタイルのレストラン。明るくカジュアルな雰囲気の中で、和洋中にアレンジされたホテルグルメの魅力をお皿いっぱいにお楽しみください。
できたての味を楽しめる実演コーナーが人気です。
案内文の横に2枚の写真が張ってあります。
その下に営業時間のご案内などが書いてあります。
この案内、魅力的に写りますか?
写真なしで想像してください。
何となくわかります。
でも「何となく」では行動してみようと思えないんです。
行って食べてみようとは思えないんです。
「お好きなものをお好きなだけ」とはどれだけか?
どのように「明るくカジュアルな雰囲気」なのか?
「ホテルグルメの魅力」とは何なのか?
「できたての味」はどのように楽しめるのか?
魅力的に写らないのは、文章にお客様の動きがないためです。
こんな風にしたらどうでしょうか。
お好きなものをお好きなだけお召し上がりください。
お腹いっぱいにしてください。皆さん何回もお皿を運んでいます。おいしいお料理を満喫できるバイキングスタイルのレストランです。
写真をごらんください。
明るい雰囲気を出すために壁はガラス張りにしました。カジュアルな雰囲気ですので、服装なんて気になりません。和洋中にアレンジされたホテルグルメの魅力をお皿いっぱいにお楽しみください。○○はお好きですか。洋食なら○○がおすすめです。中華の○○もご用意しています。
もうひとつ、できたての味を楽しめる実演コーナーが人気です。シェフの技を見て楽しみながら味も堪能できる、たとえ並んで待っていても、けっして損をしないコーナーです。
平日にお友達との昼食をここですごしてみませんか。
お昼は11時からお待ちしています。
少し雰囲気が変わりませんか。
今度は書き直したところから、お店(提供者)の行動を考えます。
お客様が何回もお皿を運べるようになっているか
スタッフの服装はお客様のカジュアルな気分に合っているか
和洋中の料理について「おすすめは?」とお客様から聞かれて、すぐに答えることができるか
シェフの技は見ても楽しいものになっているか
おそらくこの店は、今はこの行動ができていないでしょう。
だから書けない。
何か行動を起こすとき、自分のお店の宣伝文句から始めませんか。
ただの説明書きではなく、文面を魅力的に書き換えて見ませんか。
書くことができない?
それは、お客様の行動も、スタッフのすべきことも見えていないためです。宣伝文句をサービスのバロメーターとして使ってください。
文章を魅力的に → お店(スタッフ)のすべき行動を考える
接客、サービスなどわかりにくいものが、徐々に具体化されます。
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