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【軽井沢で自宅サウナ】「きづきくみたてハウス」に「きづきくみたてサウナ」が完成するまで

みんなの作戦基地こと「きづきくみたてハウス」についにサウナができあがりました。その名も「きづきくみたてサウナ」です。そのまんまのネーミングではあるんですが、大切な思いを込めてつけています。

前々から、みんなで人生において重要なことを考えるためには、考えるための最高の空間が必要になってくると考えておりました。

そして、考えるための最高の空間に必要不可欠なものが、ご存じのようにサウナになります。

サウナに入って整った状態で、自分自身の内面や置かれている状況を俯瞰で眺めていくと、これまで見えてこなかった世界や、アイデアが見えてきます。

知的生産活動においては、アイデアの質、戦略の質が極めて重要になってきますから、皆さんには、どんどんとこの「きづきくみたてサウナ」に入っていただき、各自の人生において重要なアイデアを持って帰ってもらえたらと思っています。

今でこそサウナが完成し、2023年最後の日である12月31日にも、その前日である12月30日にも入ることができ、サウナとその前後で、たーっぷりと今年の振り返りをしていたわけなんですが、完成まではそれはもう長い道のりでした。

というわけで、本エントリーでは、きづきくみたてサウナが完成するまでの9つのステップに分けて紹介していけたらと思っています。


ステップ1 サウナを置くためのデッキを作る。

当たり前の話ですが、サウナを置くためには、サウナが置ける場所を用意する必要があります。

しかしながら、中古で買った我が家には、サウナを置けるような場所はありませんでした。

そこで、家を買った会社の関連会社であり、リノベーションを担当している会社さんに依頼し、まずはサウナを置くための足場、デッキ部分を作ってもらいました。

これは2月20日の写真。最初はこんな感じでした。家の下の部分にウッドデッキを作ってもらいます。
斜めっている場所に、浅間石を運びこみ、土台を作ってもらいます。
これが3月6日の写真。1ヶ月たって、だいぶデッキを組むための足場ができてきました。
これが3月18日の写真。浅間石が組み上がり、土をもって平になったので、いよいよここにデッキを組んでいきます。周りは雪でいっぱい。土も凍っていたため、作業は大変でした。
ちなみに、これが、その日のテラスから見える景色。早くサウナに入ってこれを眺めたい!!
これが4月1日の写真。ようやく右半分にデッキが敷かれました。私は、この上にあるログハウスの中で毎日仕事をしているわけですが、待ち遠しくてたまりません。もうあと半分!
4月4日、約1ヶ月半でついにデッキが完成しました!!

デッキが組み上がったら、デッキの色を何色にしたいですか問われました。
もう散々悩んだんですが、サウナ小屋が白っぽかったこともあり、コントラストを考え、デッキはかなり黒っぽい色に塗ってもらいました。

これが塗装後の様子。確かジェットブラックっていう色だったかと思います。5月10日に塗ってもらいました。

ステップ2 サウナが届くのを待つ。ひたすらに。

足場は、4月には完成していたものの、肝心のサウナ小屋が一向に届きません。どうやら、コロナが明けたことで、世界の運輸事情が大混雑していて、なかなか私の番が回ってこないようです。。。

6月6日。足場が完成してから2ヶ月が経ち、注文していたサウナストーブが先に届きました。

が、肝心のサウナ小屋はまだ届きません。

我が家の冬は寒くて仕方がないため、こやのサイズに対して1ランク上のストーブを買うことにしました。どれを買うか、めちゃ悩んだんですが、後悔のないように、世界一のサウナストーブメーカーであるハルビアのストーブしました。

それからの間は、サウナストーブを眺めながら、サウナ小屋が届くのを首を長くして待つ日々です。

ステップ3 ついに届いたサウナ小屋を運び、組み立てる。


足場が完成してから、2ヶ月半、ストーブが届いてからおよそ2週間が経ち、6月17日についに念願のサウナ小屋が届きました!

ついに運んでもらい、組み立てていきます。

こんな感じの超でかいトラックで運ばれてきました。
カバーを開けると、私のサウナ小屋のパーツが入っている箱が出てきました。
トラックについているクレーンで、小屋のパーツが入った箱を下に下ろしていきます。
箱を開けるとこんな感じのキットが入っていました。
3人の職人さんがきてくれていました。1人の人が足場を組み立てていきます。
全部のパーツがあるかを確認しながら、デッキに運んでいきます。
デッキに届いたものからどんどんと組み立てていきます。
作っている時はこんな様子。
30分もしないうちに、どんどんと小屋ができていきます。
待っている数ヶ月が嘘のようにあっという間にサウナが出現していきます。
1時間が経つ頃には、すでに小屋が完成。
枠ができたら、今度は中にある椅子部分を組んでいきます。
水平が取れるように繰り返し測ってらっしゃいました。
椅子をつけているうちに、温度計や湿度計などを設置するための準備に入っていきます。
小屋の入り口に、SAUNAとある札を貼っている様子。
完成したら、中の掃除をしていきます。
ついに小屋が完成しました!
正面から見るとこんな感じ


職人さんも写真を撮っていました
中から見るとこんな感じ
ゲストに楽しんでもらえるようにかき氷器と、ロウリュ用のバケツも用意してあります。


ステップ4 ストーブを設置します

小屋ができあがったので、次はストーブの設置に入ります。

電気工事関連の職人さんは、また別の資格が必要ということで、彼らは一緒にはやってくれないのだそう。

私としては、1日も早く入りたいわけですが、もう少し待つしかありません。

リノベの会社さんに、とにかく早くきてもらえないかと交渉し、小屋が完成した1週間後、6月23日にきてくれました。

ストーブを開けて、説明書を読みながら、設置していきます。
ストーブとコントロールパネルの接続方法を考えています。
コントロールパネルの位置を横にするか、後ろにするかで悩んでいるところ。結局、配線を考えて、後部につけてもらうことにしました。

コントロールパネルも、ストーブも設置が終わり、いよいよこれで使えるかと思いきや、ここで判明したのが、このストーブの場合、200ボルトの電気が必要ということで、我が家の今の状態では使えないとのこと。。。

まじか。

もうすでに引っ越してから半年、デッキが完成してから2ヶ月が経っているのにまだ入れないようです。

電力を変えてもらうためには、中部電力さんに工事をしてもらうしかないということでした。

もう一刻も早くなんとかしてくれー!と連絡をしてみたところ、今は工事で手いっぱいのため、いけて7月上旬頃になるのではないかということでした。。。

まじか。

まだ入れないのか。。。


また、もう1つ、この瞬間に説明書を読んでわかったのが、このコントロールパネルは0度以下のところにおいてはいけないということ。

0度って、我が家のこの空間、冬は普通にマイナス20度くらいになるんですが、どうしろっていうんですか。

でも、どう考えても、フィンランドの方が寒くなるに決まっていると思い、ストーブを売ってくれたケンさんに電話で相談した結果、「コントロールパネルをスチールボックスで囲み、その中に断熱材を入れる+スチールボックスを凍結防止帯で囲う」という運用でいけるのではないかということになりました。

ということで、電気工事職人のお二人は、ボックスを注文し、再度来てくれることになりました泣

ステップ5 サウナ小屋までの階段を作ります

サウナには未だに入れない中で、以前から依頼していたサウナまでのアプローチ部分の工事をしてくれることになりました。

それは良いから、「早く電気の工事をして」というのが正直な気持ちではありますが、中部電力さんが来てくれない限りはどうすることもできません。

アプローチに関しては、デッキの上から降りるか、外から回って入るか2つの可能性がありましたが、プロに見てもらった結果、家の土台となるブレースの強度を確保するために、横側をいじるのは望ましくないということで、デッキの上部分から入っていくルートが採用されることになりました。

こんな感じで下に下がっていきます。もともとこの場所には、横揺れに対応するためのブレースがあったのですが、階段を通すために、一度切断をし、手前半分にスペースを作りました。
降りるところまでを接続していきます。
こんな感じで繋がっていくことになります。
階段に降りるところはこんな感じ。
圧倒いう間に接続されました!

この階段ができるまでは、毎回、デッキの外側からブレースを潜るように入っていたんですがこれでスムーズに下まで降りることができるようになりました。

階段部分の色をどうしますか?と聞かれ、
A=もともとの家までのアプローチに合わせて茶色くする。
B=デッキと合わせて黒っぽくする
C=その他の色にする
D=木の色のままにする

と4択があったのですが、森の入り口から、整いの空間に降りていくための儀式の意味合いを込めて、ここは木そのままの色にしてもらうことにしました。

ステップ6 ストーブを設置するその2

スチールボックスが届いたということで、設置に来てくれました。これが7月7日のことです。まだ電気工事は完了していませんが、先に設置をしておき、あとは工事が完了すれば、スイッチを入れるだけのところまで持っていってくれるとのことです。

サウナ小屋の後部に穴をあけ、ストーブと接続させていきます。

立派なボックスが届きました
箱の中に断熱材を入れていきます。
同時に200ボルトの電気との接続に向けて準備をしていきます
下に降りる階段の隣に電気のスイッチをセットしてくれました。
サウナストーンを入れ、準備は万端です。
ロウリュ用にアロマオイルを用意しています。

これで、電気の工事が完了したら、スイッチをオンにするだけです!!

そして、ついに中部電力さんから電話が来て、7月13日に工事をしてくれることが決まりました!!

ステップ7 サウナ開きのためのテストをする

7月13日の工事の日は、私は1週間程度出ている出張の途中で、自宅におりませんでした。
そして、出張明けの7月21日に、ついに我が家のサウナの電源をオンにしました。

これがスイッチオンの瞬間の画像。ちゃんとコントローラーに光が灯りました。

ストーブも見事に動作し、めちゃくちゃ良い感じで熱を出してくれています。

その後は、4セットくらい入ったでしょうか。

振り返ってみると、デッキが完成してから、3ヶ月以上が経っています。

人気のサウナ施設に行こうとすると、数十分待ちはよくある話ですが、まさか3ヶ月も待つことになるとは思いもしませんでした。

我が家で入る初サウナは、これまでの待ち通しさが刺激になって、最高の時間になりました。

ステップ8 サウナ好きの後輩を呼んでサウナ開きイベントをする

 
7月23日、ついに我が家でサウナ開きイベントをしました。
今回、初めてのゲストということで、どんな失敗ポイントがあるかわからないということで、声をかけたのは、前職のサウナサークルに所属する後輩たちです。

最初は2人程度かなと思っていたんですが、自分も行きたいですと、どんどん増えて結局5人の後輩が来てくれました。

サウナ室でめちゃうるさい人たち
デッキにどれくらいのサイズの水風呂までおけるのかがよくわからず、試しにかった水風呂がこちら。一人しか入れないので、待ってる間に、溢れてくる水に頭を突っ込んでいる図。
めちゃ気持ちよさそうでよかった。
サウナの後はテラスでBBQを楽しみました。肉とか飲み物とか全部買ってきてくれて、後輩力たけーと思いました。


ステップ9 自分好みのサウナ作りを始める


無事、サウナ開きを終え、いろいろと課題も見えてきたこともあり、そこから先は、よりみんなに楽しんでもらえそうなサウナ作りを始めました。

まずは夜になると真っ暗で入れなくなってしまうということで、ライトを吊るしてみた様子。

めちゃ良い感じや!と興奮したのも束の間。あちこちから虫が寄ってきて、すぐにライトを消しました苦笑

ととのいようのスペースをととのえます。
鳥の声があちこちから聞こえてきて、めちゃ優雅な気持ちになります。


まとめ

ということで、いかがだったでしょうか。7月21日のサウナ記念日から、早いもので5ヶ月が経とうとしています。

きづきくみたてサウナは、その後も、たくさんのゲストを迎え入れ、ワークショップ開発や、対話のための導入などに活用されております。

あれから、さまざまなアロマオイルを試したり(今の所、ユーカリが一番のお気に入りです)、サウナ用のうちわを買ったり、虫除け用にデカい蚊帳を買ったり、夜になると小屋の中が真っ暗になってしまうので、BGMが出せるランタンを買ったりと課題を見つけては日々改善を繰り返しているところです。

また、冬になると、サウナストーブをつけても、暖かい空気が全部小屋の上部に上がってしまい、椅子周辺が十分に温まらず、どうしたものかと悩んでいたんですが、先日、椅子の上にさらに椅子を積み上げるという手立てをとってみたところ、冬でもばっちりと熱を感じることができるようになりました。

加えて、懸念事項だった、コントロールパネルが0度以下だと壊れてしまう問題も、今のところ、凍結防止帯大作戦で、見事に対応できております。

人間が生み出す工夫というのは、素晴らしいなと感じる日々でございます。

来年は、またいろいろな人に来ていただき、ここでみんなの人生の楽しみ成分が増える企み事をたくさんしていけたらと思っていますので、2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

今日も素晴らしい学びの機会をどうもありがとうございました。


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