甘酸っぱくてほろ苦い
これを食べたらあの頃を思い出す
そういう思い出の味て誰しもがあると思う。
たまーにアンケートとかで
おふくろの味を教えてくださいみたいな項目があったりするのだが、うちの晩御飯担当は父親だったので、回答に毎回困る。
まずこのおふくろの味ていうのが、この時代にはマッチしていないんだ。
僕は今結婚して子供ができたのだが、奥さんの思い出の味というのがひとつある。
それはゴーヤチャンプルー。
なぜゴーヤチャンプルーなのか。まず僕はゴーヤチャンプルが好きで定期的に食べたくなる。
ゴーヤの苦味が癖になって、無性に欲してしまうときが時々来る。
奥さんと付き合った当初、まだ一年も経っていない頃、僕たち2人の前に甘酸っぱいイベント、バレンタインデーがやってきた。
女性が男性にチョコを送るのが一般的だが、奥さんは僕があまりチョコを食べないこと、ゴーヤチャンプルーが好きなことを知っていたからか、
バレンタインデー当日、手作りのゴーヤチャンプルーを作ってきてくれた。
料理が上手な奥さんだが、ゴーヤチャンプルーを作るのは初めてだった。
口にした途端、僕の中のゴーヤチャンプルーランキングは大きく変動した。
すごくおいしかった。あ、胃袋を掴むてこういうことなのか。結婚したらこれがいつも食べられるのかな、まで考えた。
同棲を経て、結婚をして、こどもが生まれて、一緒にいて約6年になるが、ちょくちょくゴーヤチャンプルーを奥さんに作ってもらう。
それを食べるたびに、付き合ってすぐの頃を思い出す。2人の原点を思い出す味。
ほろ苦いはずのゴーヤチャンプルーが僕には甘酸っぱく感じる。
それから何回かバレンタインデーを過ごしてきたが、毎年僕が好きな料理を作ってくれる。
2人にとって大事な日だ。
もちろんみなさんからのバレンタインチョコは大募集中です。
なぜバレンタインデーでもない日に、ただののろけnoteを書いたのか、ゴーヤチャンプルーを晩御飯に食べたからさ。単純だね。
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