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信州から始まる妄想的歴史考察 中世

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便宜上、中世としていますが、源平・南北朝・戦国など広く武家の時代についての雑感についてまとめています。信州の武家の時代は、奥が深いです。
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#諏訪神党

ざっくり信州中世史③エピローグ、あるいは諏訪四郎勝頼。

武田信玄晴信の四男である武田勝頼は、諏訪惣領家の娘・諏訪御寮人を生母に持ち、高遠諏訪家の…

杞憂
1年前
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ざっくり信州中世史①

信州における武士の時代は、二項対立から多極化の流れでざっくり把握するとわかりやすいように…

杞憂
1年前
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中先代と信濃宮、諏訪神党が支えた敗れざる者たち その②

木曽谷には木曽方というシンボルがあったように、伊那谷には南朝方というシンボルが存在してい…

杞憂
1年前

中先代と信濃宮、諏訪神党が支えた敗れざる者たち その①

歴史好きのあいだでも、あまり取り上げられることのなかった人物ではあるものの、北条時行とい…

杞憂
1年前

木曽義仲を必要としていたのは、プレ諏訪神党だったのか その③

そしてこの木曽方の挙兵には、もうひとり、ゲストスターとも言える存在がいた。 後年、諏訪神…

杞憂
1年前
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木曽義仲を必要としていたのは、プレ諏訪神党だったのか その②

木曽中原氏と海野氏の繋がりもあり、木曽、上伊那、諏訪、小県、佐久の結びつきは、驚くほどの…

杞憂
1年前
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木曽義仲を必要としていたのは、プレ諏訪神党だったのか その①

木曽義仲は、諏訪を中心とする勢力によって支えられた旗頭だった。 そう考えてこのあたりの状況を見てみると、なかなかに面白いと思うのだ。 後年の中先代・北条時行のように、木曽義仲と諏訪の勢力の目的が合致し、強固な結束力をもって世間にその名を轟かせたものだと想像すると、なにやら胸が熱くなる。 この時代、まだ諏訪神党などという名称は確立していないであろうから、そのような集団を、プレ諏訪神党などと名付けて想像を逞しくしてみよう。 義仲の父・義賢は、関東の勢力圏を巡って、頼朝の父・義朝