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この3曲でPerfumeが好きになったからこれ聴いて皆も好きになってほしい

この3曲

初めまして、気緩み物語と申します
結論から述べましょう。この3曲です。

中田ヤスタカがPerfumeに送ったお別れの曲?

1曲目は「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」
この動画を見てからこの曲はかしゆかの曲だと思うようになりました。貼った動画を見ていただいたら共感していただけると信じていますが、かしゆかのカットがすべてふつくしいし、この曲の世界観に完全にマッチしていると思います。ビジュが核爆発して東京吹っ飛んでますねこれ。このころ東京に住んでいる方は大丈夫だったんでしょうか。

最初に聴いたときに歌詞に対する印象は「進学や転校で好きだった男の子と別れてしまったけどまだ忘れられない女の子の曲」というものでした。ただ当時、ほんの少し、若干、微小に引っかかっていたのは「ファイル」という単語。その人を忘れないために、なぜ「ファイル」をそっと抱えるのかと。
今考えると「メモリー」とか「アルバム」とかの方がわかりやすいというか、違和感がないです。

ですが、「この曲が中田ヤスタカがPerfumeに送った曲じゃないか」という説をネットで見て、この違和感は完璧になくなりました。

この曲は「チョコレイト・ディスコ」がまだ世に出る前にリリースされたコンプリートアルバムの、唯一の新曲でした。シングル3枚出していて、まだ売れているとは言い難い状況でコンプリートアルバムが発売される…これは売れないアイドルやバンドマンが引退する典型的な流れです。中田ヤスタカはこの状況を見て、Perfumeの死期を察してコンプリートアルバムにお別れの曲を忍ばせたのではないか。と、ファンの中では言われています。

そう考えると、「ファイル」というのは「音楽ファイル(データ)」のことを言っているのかなと想像できます。また、ほかにも中田ヤスタカの決意と捉えることができるような歌詞もありますし、Perfumeとの思い出とも受け取れる歌詞もあります。おそらく当時の中田ヤスタカとしても、Perfumeという存在が大きかったことがうかがえます。

…まあ、本当かどうかは本人のみぞ知るところですが。これが真実かどうかはさておき、この後Perfumeは引退しなかったのは事実です。それどころか、この次に発売したシングルは「チョコレイト・ディスコ(Fan Service[sweet])」、そしてその次が「ポリリズム」と、トップアーティストへの道を急勾配で駆け上がっていくことになります。

この事実から思います。楽曲を独占プロデュースしている中田ヤスタカでさえ死期を悟った状況で、よく耐えてくれたと。おそらく本人達や中田ヤスタカもさることながら、お偉方を説得した人とか熱いファン等がPerfumeをつなぎとめてくれて、今私の耳に届いていると思うと、涙が止まりません。当時の関係者たちは、彼女たちが本当の「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」だと信じて疑わなかったのでしょうね。(この話はフィクションです。たぶん)

座右の銘

2曲目は「edge (⊿-mix)」
動画のタイトルに「最強」とあるように、Perfumeのライブ演出で最もかっこいい曲の一つであることは疑いようが無いのでは、と思います。その中でもこの旧国立競技場で行ったフェスのedgeは、最初見た時の衝撃ときたらすさまじいものがありました。私が好きなのは緑のレーザーが三人を囲ってかしゆかがゆっくり周りを指さすシーン。まるで指をさしたところからライブ会場を支配しているような、「ここからここまで私たちの領土だ!」と宣言している女王の威圧みたいなものを感じて圧倒されます(伝われ)。

でもこの曲はあ~ちゃんの曲だと思っています。ほかの曲やトークで豊かな表情でファンを楽しませてくれるあ~ちゃんですが、この曲になると完全に無表情というか、ほかの曲にもないくらい真剣勝負な顔になってて、いつもの感じからの落差の激しさにやられますね。それを最も感じるのは最後の「気になる 好きになる」の場面。あ~ちゃんがセンターで伏し目がちになって踊っているところに、なぜかストイックさを感じてしまいます。

ライブ演出もさることながら、私が最もこの曲に感銘を受けたのが歌詞です。下の引用した部分は、私の座右の銘でもあります。

誰だっていつかは死んでしまうでしょ
だったらその前にわたしの
一番硬くてとがった部分を
ぶつけてsee new world

https://www.uta-net.com/song/68466/

「see new world」は実際に曲を聴くと「死ぬわ」に聴こえます。歌詞もエッジが効いていますね。あまりにも直接的な歌詞で、各人が尖った部分を持ちよって作ったウニみたいなライブ演出と相まって火の玉ストレートで私の心に突き刺さります。私も人生で一度は、私の中で一番硬くてとがった部分をぶつけたいんです。が、どこが尖っているのかまだよくわかってません…。座右の銘と言いながら、あまりにも情けない。早くせんとあっという間に死んでしまうんやろうなあ、という危機感からnoteを初めてみました。noteを続けて自分の記事を客観的に読み返して、尖った部分を見つけたいと思います。

ライブで鉄板 / 構成の妙

3曲目は「エレクトロ・ワールド」
シングル3曲目で、この後発売されたのがコンプリートベストです。そうです。「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」でも書いた通り、この時期まだ売れていません。この状況を念頭に置いているせいか、サビ前の歌詞に背水の陣や、売れるための必死さ、みたいなものを連想してしまうのは私だけでしょうか。

この道を走り進み進み進み続けた
地図に書いてあるはずの町が見当たらない
振り返るとそこに見えていた景色が消えた

https://www.uta-net.com/song/52116/

この道をなお走り続けたPerfumeのその後は先述の通りですが、この曲は最近のライブでもやらないライブはないくらい鉄板の曲になっています。その理由はコール&レスポンスで盛り上がるのもあると思いますが、まだ売れていなかった頃のことを思い出して、初心に帰らせてもらえる自身への戒めの曲として、売れた後もライブで披露するのかなと勝手に想像しています。

この曲はのっちの曲だと考えています。この世界にいるようなアンドロイド感をライブで最も表現していると思いますし、最初の「この世界」の「こ」の時に歌いながら右足をヌッっと出てくるのが得も言われぬ不気味さ、人でない雰囲気(誉め言葉)を感じます。曲中長くセンターにいる気もするし。コール&レスポンスで盛り上げてくれるあ~ちゃんの曲だ!という人もいるかもしれませんが。

あとこの曲、2回目のサビの入りにすごく開放感があるというか、テンションあがりません?「エーレクトロ、ワーーーー」のワーの部分でいつも

「ワーーーーーー⸜(*ˊᗜˋ*)⸝ーーーー!!!!」

ってなるのは私だけではないはず。この開放感は曲の構成にからくりがあると考察しています。私は全く音楽に詳しくないので、用語等間違っていたら申し訳ないですが、この曲の構成は以下のようになると思います。

サビ前→サビ→Aメロ→Aメロ→Bメロ→サビ前→サビ→アウトロ

ここで着目してほしいのはサビとサビの間。これがめちゃくちゃ長いんですよね。ここで聴く人を焦らして焦らして、サビに入った直後の小節の3拍目まで焦らし切ります。そして4拍目「ワーー!!!」でエクスタシーです。しかもAメロからBメロ、サビ前と徐々にテンションを上げていってサビへの期待値を高め、サビの3拍目まではボーカルとギターだけになって一回一気に落とす。ここで振付もぎゅっと縮こまる。そして4拍目「ワーー!!!」。構成的にも曲調的にも、「いかに2回目のサビで最高潮にできるか」だけを考えた曲だと考察しました。

最後に

なんか押しつけがましいタイトルで申し訳ないです。こういう話をする友知人がおらず、かれこれ10年くらい頭の中で温めていたので、こうやって吐き出すことができて今すごくスッキリしています。いやー、久しぶりにこんなに書いたなあ。こうやってまとまった文章を無料で公開できて、長文を投稿するのに違和感がないプラットフォームを提供してくれるnoteには感謝しかありません。

駄文失礼しました。ではまた。


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