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これがブラック企業なのか

ゴミ屋さんからの転職では、持っているヘルパー2級の資格を生かして、介護の仕事に就こうと思った。
「さわやか佐野館」という優しそうな響きに惹かれて、応募したところ、すんなり通ってしまい。直ぐに働けることになった。

驚いたのは、この会社が九州に本社を持つ居酒屋チェーン店の系列会社だということだ、異種業者の参入なんだと思う反面、その居酒屋チェーンが行っている社員教育的なことや営業展開を介護の世界に持ち込むことで、新たなビジネスシーンを生んでいるんだろうと思った。

この会社の時に初めて健康診断の提出を求められた、それまでの会社では、何処も健康診断の提出は言われなかった。そこで、かかりつけの医者のところで、検査を受けた。その際、先生から「介護の仕事をするならうちで働かないかと誘われた」

健康診断ができるまでの間も、その会社で働いていた。そこでは、正社員、派遣社員、パートと形態の違う人が働いていて、色々人間関係が複雑だった。

時間で提供するサービスが決まっているので、その表を見ながら、お茶の提供、清掃の時間、排泄、食事、入浴と行った。

入所者も、短期と長期とあって、老人ホームとショートステイの両方のサービスを提供していた。ショートステイの場合、入所の際、持ち物をデジカメで撮っておくことが必須だった。以前に紛失トラブルがあって大変だったらしい。

仕事では、家事的な労働が多く、普段家で何もしない私には基本的な部分で欠落していることが多くあった。先輩の女性職員と話が嚙み合わない場面が多くあった。なので「奥さんの顔がみたい!」と女性から言われた。更に「聞いていませんでした!」と言うと「今、言いました」と返ってきて、個性を潰す言葉を何度も投げかけられた。

この会社では顧客の不払いが多くあって、営業優先で回収できなくて、そのままのケースもあった。介護の世界でも、そんなことがあるのかと思った。

勤めを続けていくうちに、とても企業としてブラックな部分を感じ、社員を会社の都合のいいように洗脳しているんだと思った。健康診断ができて、入社の手続きができて書類がそろった時、いざ本格的に勤めようとした時、その会社への入社を取りやめた。


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