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新しい電話「スマートフォン」の登場で、電話を使わなくなった

もう多くの人はタイトルを読んだだけで、「はいはいそうですよね」と思われると思いますが、まあ一応読んでくださいませ。
前回こんなこと書いたんですけどね

ということで話を進めます。


新しい電話「スマートフォン」の登場で電話(通話)が便利になったのか?

2007年に発表されたiPhone。そしてさまざまなメーカーも発表し「スマートフォン」となりました。
その名の通り「Phone」や「フォン」。つまり電話の延長だったはずです。
スマートフォンの登場で、電話は便利になったのでしょうか。
まあ確かに、スマートフォンはインターネットを通じた音声通話(VoIP)を可能にしたので、ツールを駆使すれば国内外を問わず無料で通話できるなどのメリットはもたらしたとも言えます。
ただ昔のガラケーに比べ通話が使いにくいですよね。
急に電話をかけようと思っても、通話アプリから・・・
まるで本来の「電話」もただのアプリの一つのようになっています。

増えたコミュニケーション手段と電話の相対的地位の低下

スマートフォンの普及に伴い、テキストメッセージ、SlackやLINEなどのチャットアプリ、さまざまなSNS、ビデオ通話といった多様なコミュニケーション手段を手に入れました。
これらの手段は、時には音声通話よりも効率的なコミュニケーションを可能にするといえます。
例えば、テキストメッセージやチャットアプリは、相手がすぐに返信できない状況でもメッセージを送ることができますし、時間を気にせずにコミュニケーションを取ることができます。

一方、電話はリアルタイムでの応答を求めるため、相手の時間を奪うという側面があります。
私が社会人になった頃は、仕事のメインは対面か電話でした。
同世代の中では比較的それ以外の電子コミュニケーションを好むタイプの人間でしたが、今での電話はそこそこ使います。

ただ若い人に話を聞くと、
電話は相手の時間を奪う。割り込み。相手に失礼だと思う。
という意見を言う人もいます。
確かにごもっともです。

電話は相手の時間を奪う?

電話を受ける人は、その瞬間に対応しなければなりません。(そりゃそうです)
他の活動を中断する必要があります。(そりゃそうです)
ですから「アポ無しで電話は相手の時間を奪う」と考える人もいます。
そんな中電話を使わずに済む手段が好まれるようになりました。
丁寧な方は、メールやチャットツールで、この後電話するお時間ありますでしょうか。と聞いてきますよね。

電話が突然かかってくることによる不意打ち感を感じる人もいます。

電話が鳴るとすぐに対応しなければならないというプレッシャーから、電話対応自体がストレスという人もいます。

電話はストレスか

そして電話は記録が残りません。
記録を残したくない人が電話してくることもありますよね。
いわゆる「言った言わない」のトラブルになることもありますよね。

一方の、メールやチャットアプリなどは、電話と違って複数の人と同時にコミュニケーションを取ることができたり、記録として残るため後から確認したり、エビデンスとすることもできます。
この利便性が、電話に対する需要を減少させる一因とも言えますよね。

それでも電話が持つメリット

一方で、電話には依然として多くのメリットが存在します。まず、電話は即時性が高く、リアルタイムでのコミュニケーションが可能です。緊急の連絡や迅速な意思決定が必要な場合、テキストメッセージやメールよりも効果的です。

若い人の中には、緊急性があるのに「slackで言いましたよ」と後から言う人もいます。あれは困ります。

文字のコミュニケーションでは感情が伝わらず、冷たさを感じることもありますよね。相手の本音がわからないなど。
個人間のチャットなら絵文字やスタンプなども併用して、その感情表現を補完しますが、ビジネスの場ではあまり使われません。

一方の電話は音声による豊かなコミュニケーションを可能にします。顔は見えないものの、声のトーンやなど通じて、感情やニュアンスを直接伝えることができ、誤解が生じにくく、相手との関係をより深めることができます。特にビジネスの場面では、顧客や取引先との信頼関係を築くために、電話によるコミュニケーションが依然として重要視されています。

でも結局は「スマートフォン」の登場で通話が減った

でも結局は「スマートフォン」の普及で、コミュニケーションは通話からテキストベースに変化したと言えそうです。
特に、チャットアプリは、相手の都合に合わせてコミュニケーションを取ることができるため、ビジネスやプライベートの両方で広く利用されています。
これにより、コミュニケーションは一方的なものではなく、相手の状況を考慮した柔軟なものとなったとも言えます。

電話を名乗るスマートフォンの登場で電話の利用が減った

まとめ

スマートフォンの登場により、私たちのコミュニケーションの在り方は大きく変わり、「フォン」と名乗るデバイスであるにもかかわらず、電話を避ける人が増えた背景には、スマートフォンにおけるさまざまな新しいコミュニケーション手段が増えたことに起因していると言えますよね。

とはいえ、即時性や音声を通じた豊かなコミュニケーションという点では、電話による通話も、重要なコミュニケーション手段であることに変わりはありません。

iPhoneやスマートフォンが「フォン」を名乗りながらも、「フォン」機能を使わなくなった・・・ということについて、次回は違う視点で書いてみます。

全く新しいデバイスを普及させる方法
〜iPhoneという「電話のふりをした別物」の例から考える〜

という感じで書いてみようと思います。

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