「説明責任」とは、誰もが持つものです。

お伝えしたいこと

「説明責任(Accountablity)」とは、人と人との関係の中で、両者を適切に結びつけ物事を成功に導くための必須の事柄です。
これは、上下関係の上役だけが持つものではなく、その相手側(一般的には部下側)にも「説明責任」があるということを忘れてはいけません。

事実

あなたは部下に対する説明責任を果たしていますか?
上司に対してはいかがですか?
物事がうまくいかなかった時、利用者の説明責任は果たされていましたか?

「説明責任 (Accountability)」と一緒に論じるべき事柄として「実行責任 (Responsibility)」があります。
検索エンジンで、「説明責任」と「実行責任」を検索すると、プロジェクト管理に関係する「RACI図」、「責任分担マトリックス」に関する情報が多く出力されます。
実は少し驚きました。
確かにプロジェクト管理として重要な用語であり手法、概念ですが、それ以上に実際の人間関係において基本的であり、そして重要な事柄であるからです。

上司が部下に対して説明責任が重要であることは多くの方が理解すると思います。
ちなみに、この説明責任とは、先に記事にした「役割と責任(そのためのスキル)」に関することを、自分の立場から表現する(伝える)ということです。

部下の説明責任の重要性についても、この記事を読んでくださる方はすぐにピンとくることと思います。

どのようにして部下が持つ説明責任について、理解され、実行してもらうのが良いか?
「説明責任」というと、少し重く、そしてプレッシャーに感じる人もいるかもしれないので、その場合には「表現する権利」と言い換えても良いかもしれません。

提案

以前の記事にも書きましたが、管理職は自分の時間の40%はPeople Managementに費やしましょう。

その具体的なアクションは「1:1 (One on One) Meeting」です。
直接、二人で、顔を見合わせながら、お互いを知るための時間を持ちましょう。週に一度30分程度が理想ですが、それはチームの規模などにも依存します。最低限、1か月に1度は1:1をする必要があります。
その1:1では、相手に話させること。そのためには、話しやすい状況にすることが大事です。
そして、自分から伝えること、アウトプットすること、つまり説明責任を果たすことのメリットを理解し、体感してもらうことが必要です。
そのためにマネージャは、結果についてのみ評価するのではなく、そこに至る過程についての評価も行うこと。そしてその過程の中でアドバイスを行い、共に成功を目指して行動することを実感してもらうが重要です。
定期的で継続的な1:1を通じて、相手に期待すべきことと、期待しない方が良いことを識別できるようになります。これはビジネスの成功と、個人の成長のためには大切なことです。
そして最終的には信頼関係が生まれるはず。

ちなみに、「説明責任」は、例えば夫婦のような対等で私的な関係にも存在するものですね。

エースインタイム合同会社
http://www.aceintime.com/
小笠原 清人
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