チェー(Chè)が恋しい
ほんの少しだけベトナムに住んだことがあります。
ベトナムと聞くと、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
行く前の私のイメージは・・・
「バイクが多い」・「食べ物がおいしい」・「暑い」でした。
実際に行ってみて、イメージ通りのこともありましたし、こんな一面もあるんだと新たな発見もしました。
私が住んでいたのは、ベトナム中部の街、ダナンです。
日本から直行便があり、海、山、川がある自然豊かな街です。
乾季と雨季があり、暑いときは気温が40℃くらいになることも。
そんな暑いときには、冷たいものが欠かせません。
ベトナムは屋台が多いですが、カフェもたくさんあります。
競合しないのかなぁと心配になるくらい、至る所にあります。
カフェは若者だけのものではありません。
普通は働く時間だよね?と思う時間帯に、おじさん達がたくさんカフェにいます。
いつも不思議に思いながら、のんびりコーヒーを飲んでいる姿を見て、うらやましくもありました。
そして夜になると、カフェにはさらに人が増えて、カフェの前はバイクでいっぱいになります。
ベトナムの人は屋台やカフェで冷たいものを買って、上手にクールダウンしていました。
ベトナムには、おいしい食べものがたくさんありますが、暑い日におすすめなのが「チェー(Chè)」というデザートです。
甘く煮た豆、果物、カラフルなゼリー、タピオカ、ココナッツミルク、ナッツ、小さく砕いた氷などが入っていて、それを混ぜて食べます。
日本でいうぜんざいに近いと思いますが、トウモロコシが入ったもの、きくらげが入ったものなど、バリエーション豊富です。
温かいものもあり、これは寒い日におすすめです。
チェーは屋台やカフェ、スーパーなどで売っています。
私がよく食べていたのは、「チェータップカム(ミックスチェー)」です。甘く煮た豆、タピオカ、果物、ココナッツ、ナッツ、氷が入っていて、それを混ぜ混ぜして食べるのが最高でした。
チェータップカム(ミックスチェー) Chè thập cẩm
きくらげのチェー。左の茶色いのがきくらげです。甘くておいしいです。
ベトナムはテイクアウト大国なので、持ち帰りもできますし、店内で食べることもできます。
低いテーブルとイスで食べると、ベトナムらしさを感じられます。
自作の白玉入りチェー。現地で作ってみたのですが、配分が悪かったせいか、断然お店の方がおいしかったです…
長く続いた雨も止み、富山にも暑い季節がやってきました。
ベトナムに行けるものなら行って、現地のおいしいチェーを食べたいところですが、しばらくお預けです。
ですから、今はここでできることを。
みなさんのお宅や、喜代多の共同キッチンで、ベトナムを感じてみませんか。
休んでかれ。