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my works

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絵についての色々。
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#絵

画家+イラストレーター+マトリョーシカ作家+絵本作家 =絵描き

私は絵を描く人だ。 と、小さい頃から、それは決定事項として自分の中にありました。 絵を描くこと、うん十年。 あれこれやっています。気が多いのが欠点かもしれませんが、とりあえずそれで生きてきました。でも人生も折り返してしばらく経つし、表現することにもっともっと真摯に向き合いたいと思っているこの頃です。 表現としての「絵」は、自分の中に潜って行く感じです。もしくは、私を通してするっと出てくるもの。個人的な感情の揺らぎから生まれる作品も、あれこれ事情を取り除いた後の純粋な部分は

小さなアトリエから見える景色

名古屋から岐阜県の山里加子母に移住して23年目になります。 加子母に暮らし始めた20代の頃、ずーっと名古屋でインドア暮らしだった私には、窓から見える「山」に実感が湧かず、なんだかテレビの画面を見ているようでした。絵も人物のみ。それが2年位経った頃、絵の中に窓が現れ窓から見えるのは木立。3年目には、絵の中に庭が現れ、小さな植物が生えました。意図的ではなく自然とそういう絵が浮かんできたのです。月日が経つにつれ、私の感覚の中に、山や木が現実のものとなり、その中に住んでいる動物の息

描くことで満たされる

1人+猫暮らしを10年近くやった後に、結婚しました(と同時に妊婦になりました)。1人暮らしの「時間」は全て私のもの。絵を描いたり、「イメージが湧いてくるのを待ってるの」なんて言ってダラダラしたりの繰り返し。寝すぎ故の夢見心地な不思議な頭でいろんな想像を創造していました。海の中をたゆたいながら深く深く潜っていく感じ。または、どんどん深く掘っていく感じ。あれは幸せな時間だった。 ところが、結婚して他人(夫)が居るとそんな訳にもいかず、いきなりツワリで寝込むし、子どもが生まれたら

コロナ禍の、心の移り変わりが絵に現れているようで

コロナ禍の最中、お仕事用ではなく、何かの為でなく、ただ湧き上がってくるものをインクで描きました。描くことで落ち着きを取り戻す毎日。3月末から4月末までのモノクロ作品です。 3月28日『無題』追記:絶望というより希望 3月29日『果実』 3月30日『みつめる』 4月6日『つかの間の休息』 4月10日『無題』 4月23日『spring』 4月24日『隠れ家』 #いま私にできること

アマビエを描きながら妄想したこと    stay home and I love you

小さい頃から『流行りモノ』には無理に目を背ける天邪鬼気質の私ですが、急に昨日、アマビエを描いてみる気になり、アマビエのことを調べました。 ウィキペディアの情報では、京都大学附属図書館収蔵の『アマビエの出現を伝える瓦版』が元なんですかね。 「弘化3年4月中旬(1846年5月上旬)のこと、毎夜、海中に光る物体が出没していたため、役人が赴いたところ、それが姿を現した。(姿形について言葉では書き留められていないが、挿図が添えられている。)その者は、役人に対して「私は海中に住むアマ