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日本のプロサーファーについて

日本のプロサーファーがプロの肩書を名乗り続ける理由

  1. プロ資格の継続性
    JPSAプロ資格は、年間登録費3万円を納めることで、試合に出場しなくても継続することができます。これにより、引退後もプロサーファーという肩書を維持することが可能となっています。

  2. ブランディングとスポンサーシップ
    「プロ」という肩書きは、メーカーや媒体との関係において重要な役割を果たします。多くのメーカーは、プロの肩書がなければ金銭的な契約を結ばないことがあります。そのため、選手にとってはキャリアや収入を維持するために重要な要素となっています。

  3. アイデンティティの維持
    長年プロサーファーとして活動してきた選手にとって、その肩書は単なる職業以上の意味を持つことがあります。引退後もプロの肩書を保持することで、自身のアイデンティティや社会的地位を維持できる面があります。

  4. 業界とのつながり
    プロの肩書を維持することで、サーフィン業界との関係を継続できます。これは引退後のキャリアにおいても有利に働く可能性があります。例えば、コーチングやイベント出演などの機会を得やすくなります。

  5. 日本のサーフィン文化
    日本のサーフィン界では、プロの肩書に対する尊敬や価値が高い傾向があります。JPSAの規律規程にも「日本のサーフィンに携わる者の模範として相応しい品位を維持しなければならない」と明記されており、プロサーファーの社会的責任が強調されています。

しかし、この状況には課題もあります。「サーフィンだけで食えなきゃプロじゃねぇー」という言葉があるように、実際にプロとして生計を立てることの難しさも指摘されています。また、世界基準との差異や、日本独自の資格主義的な側面も存在します。これらの要因により、日本のプロサーファーは引退後もプロの肩書を名乗り続ける傾向にありますが、同時に日本のサーフィン界全体の発展と世界基準への適応が課題となっています。

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