私の安全論 自然現象に対する対策は、学問の成果を基に、最適推定値に安全係数をかける程度ではなく、最初から、最悪の条件を想定し、安全対策を施しておき、安全確保には、莫大な投資が必要であることを世の中に知らしめ、社会が不可欠なこととして、確実に実施しなければなりません

私は、技術を中心に、自然現象や自然災害について、研究してきましたが(note本欄バックナンバー記事・写真参照)、昔から分かっていることは、自然現象を保守的に評価することは、不可能に近く、それでも、現象の解明や対策により、影響を可能な限り小さくしようとしてきましたが、まだまだ問題点は、山積しており、
・日本では、歴史をたどれば、19世紀から、年間地震発生回数と地震強度が指数関数的に増加傾向にあること、
・特に、震度七は、1995年以降に集中的に発生していること、
そのため、自然現象に対する対策は、学問の成果を基に、最適推定値に安全係数をかける程度ではなく、最初から、最悪の条件を想定し、安全対策を施しておき、安全確保には、莫大な投資が必要であることを世の中に知らしめ、社会が不可欠なこととして、確実に実施しなければなりませんが、日本は、地震国・津波国でありながら、原発に対し、必要な対策を怠り、3.11地震・津波に遭遇しましたが、地震学が未熟であることを嘆くのではなく、最大の失敗原因は、そのようなことは、誰も頭の中では、分かっていたことですが、政府、東大、原研、電力会社、原子炉メーカー、産業界の一部の経済性追求主義者の強権支配の中で、乗り越えられませんでした。

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