恋愛できない自分を嫌いになりそうなあなたへ|デミロマンティックの私に見える世界
「どうして私は普通に恋愛ができないんだろう?」
こう思ったことのある人は、今noteを開いてくださっている人の中にどのくらいいるでしょうか?
そんなことを思ったことはないという方は、この記事はあなたにとっては必要のないものですのでページを閉じていただいて大丈夫です。
正直私は、何度も思ったことがあります。大人になればなるほど、恋愛の話が苦手になっていって、恋愛経験がない自分が恥ずかしいから恋愛の話題を避けてしまうのかな、と自己嫌悪に陥ることがあります。知人の結婚報告に祝福の感情が沸き上がってこなくて、私は嫉妬しているのか?人の幸せを素直に喜べないのか?と自分を責めることもあります。
デミロマンティックとか言っておいて、結局自分はただモテないだけなのかな、といちばん言われたくない言葉を自分に投げかけてしまうこともあります。
ですが、デミロマンティックや、アロマンティック、アセクシュアルとそのグラデーションにいる人が抱えている感情は、もっと複雑なものだと思います。
恋愛できないのではなくしないだけ。
恋人がいないことが悪いのではなく、恋愛経験の有無で人の価値を判断する世の中の方がおかしい。
本当はこれが正しいと思っています。
恋愛していない自分をどうしても認められなくて苦しくなってしまったあなたを、救いたいと思って書きました。すべて自分の経験談に基づいています。
今は困っていなくても、タイミングが来たら読んでみてください。
自分はこのままで大丈夫だと、読み終わった後にはそう思ってもらえるはずです。
必要な人に、この文章がちゃんと届きますように。
周りの人と恋愛の話になったときには
アセクシュアルやアロマンティック、そのグラデーションにいる人の多くは、恋愛の話はものすごく特別で、イレギュラーな話題として捉えていますが、世の中では「ちょっと仲良くなりたいときのための話のタネ」のように日常的に話されています。
私たちは話題を振られても本当に話すことがありません。正直に答えたら、絶滅危惧種かのように扱われたり、質問攻めにされたりします。ネットにも、大人になって恋愛経験がないと訳アリな人に思われる、とかマイナスな情報しか書かれていません。そういったことの積み重ねで、私たちは恋愛しないことが悪いことかのように刷り込まれていきます。
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恋愛しない人が浮かない世の中に変える活動をするために使います。エッセイ以外にも小説を書いたり、歌も作っています。