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川を越えられたか

Xデザイン学校も6回目の授業「ストーリーテリング」。今回はペルソナ/シナリオ法で抽出したユーザ視点と、ビジネスの提供価値を合わせて、サービスを構想するという、一番肝になる部分の講座でした。こう書くと簡単ですが、いやいや、言うは易し行うは難し、「分かる」と「出来る」は違うことを思い知りました。ただ、全くつかみどころがなくて、手触り感がなかった「サービスデザイン」というものが、ちょっと分かったというか、こうやって考えるものなのだ、と腹に落ちてきたのは、自分が成長した証拠なのかもしれません。少なくとも1年前の自分より、分かることが増えてきたのは嬉しい。UXの「川」を越えられたのかも。

自分の業務にまつわることも含め、以下のようなことが理解できるようになってきました。

・CMOがブランディングにこだわり始めたのは良いことだ(ブランドは出発点であり、やる/やらないを決める軸になる)

・会社のアセットを活かし、収益をあげられる新規事業じゃないとやる意味がない(既存企業とスタートアップでは、やるべき事業が違ってくる)

・何がユーザの本質的なニーズなのかを追求する(雑な言葉で丸めてしまうと見えない、日々の生活を丁寧に営むことでセンスが磨かれる。雑味やこだわりを捨ててないか?)

・バリューシナリオとビジネスモデルキャンバスは関連性が高い(バリューシナリオとは要するに、CSとVPを詳細化しているものだと思う)

・ナラティブに書くことで、背景の異なるメンバー間でも理解ができ、齟齬が生まれなくなる(ある外資系企業では会議で提案する議題がある場合はナラティブに書いたドキュメントを事前に配布すると聞く。多様性が進むほどナラティブが重要になるのかも。)

翻って、私たちのグループワークを振り返ってみると、サービスの構想が全然できておらず、シナリオどころではなかったというのが実態です。ビジネス視点とユーザ視点のどちらにも確信が持てず、軸がなく、会話もブレてばかりでした。UXの勉強をしに来たのだから、ここで原点に戻るとすると、上位下位関係分析で抽出した、ターゲットユーザの本質的ニーズを満たしてあげるところから検討を再出発しないといけないのでしょうね…。シナリオを書けるくらいに解像度を上げてサービスを構想しなければ。

「生田拓哉」を幸せにするサービスとは。しかも会社のアセットを使って、シンプルなビジネスモデルで…。変数の多い難しい方程式は続く。

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