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「ハマスはガザ、ガザはハマス」

※以下は、1月5日に自分の書き記したものです。

 日本では元旦の地震があり、世界のニュースが相対的に入らなくなっていることもありますが、いろいろな事件が起こっています。ロシアがウクライナにミサイルを大量に打っています。そして、昨年末のクリスマスに、ナイジェリアでキリスト教会に襲撃があり、数百人単位で大虐殺がありました。イランでは、ソレイマニ司令官の追悼式が行われているところで、自爆テロがありました。イスラム国が犯行声明を出しています。

 その中で、ハマスによる大虐殺と、イスラエル軍のガザでの掃討戦について、めっきりニュースが入らなくなりました。けれども、ようやく、その真相と全容が、少しずつ見え始めています。

1.イスラエル領内での大虐殺には、ガザの一般市民がかなり関わっていた。

 イスラエルに侵入している時に、ハマス戦闘員だけではなく、市民の様子も映し出されていましたが、解放されたイスラエル人の人質の証言や、生き残った人々から、分かっています。

 例えば、キブツで隠れていた人が、戸の外で自分の家に、パレスチナ人女性が物色し、数時間そこに留まって、金めのものを盗み、クレジットカードも持ち去り、ガザに戻って買い物、その支払い請求が自分に届いたという証言。

 人質にされた人は、テロリストの家に隠されていた。その家の家族は、自分を見て、極めて冷遇した。その子供は、飴の袋を目の前に見せつけて、それでひっこめるなど。

 他の、解放された人質の人は、自分が一般のパレスチナ人に捕えられて、ハマスに価格交渉をして、ハマスに引き渡されたとも。

 そして、今でこそガザでのハマス支持は一気に減りましたが、それはイスラエル軍が攻撃しても、自分たちを守らず、食料支援もハマスが奪っていくのを見ているからです。けれども、ハマスがイスラエルを攻撃した時は、共に歓喜しています。

2.ガザの「大半の」建物、病院、学校、国連施設、子供部屋など、すべてにトンネルや武器保管がなされていた。

 シファ病院について、イスラエル軍はそこに司令部があるとして、包囲、侵入しましたが、二日前でしょうか、米諜報機関が、そこは司令部に使われたとみなしているとのこと。イ軍が侵入する数日前に、司令部の関係者は逃亡したということまで明らかにされています。

 そしてイ軍は、次々と、毎日のように動画をアップしていますが、病院、学校、国連施設、子供部屋で、トンネルまたは武器のないほうが、珍しいぐらいに、発見されています。

 そして、ハマスの動きがドローンで撮影されているものを見ると、彼らは一般人の服装で、民間の住宅の間を歩き回っていますが、武器をあちらこちらに民間の家に置いていて、それを取り上げて市街戦を展開させている様子が出てきています。

 アミール・ツァルファティさんは、中東アップデートで、これを「ハマスはガザ、ガザはハマス」と表現しました。キーワードは、embedded(埋め込まれている)という事だと思います。

 ニュースだけ見ると、いかにも、ガザの市民がハマスのしたことに無関係で、被害者のように見えてしまいますが、事はそんな単純ではありません。

 ネタニヤフ首相は、ガザに対して、三つのDを掲げましたが、ハマスの非正統化(delegitimazation)、非軍事化(demilitarization)、そして脱過激化(deradicalization)です。

 この最後の、「脱過激化」が、ガザのパレスチナ人から、過激思想を取り除くという作業が、最も大きな課題だと思います。これは、パレスチナに良い指導者が与えられ、また良い、平和を希求する教育がなされていくことによって成し遂げなければいけない、ということです。

~ 究極の解決は、イエス・キリストの福音 ~

 しかし、それでも希望があります。アラブ人への宣教の働きに従事している人々は、今こそ、ガザの人々に福音を伝える機会になっていると期待しています。すでに準備していていたところ、この大虐殺が起こったので、イスラエルが許可してくれれば、いつでも中に入っていく準備があるそうです。

 イランでも、イスラム革命によって、イスラムに幻滅した国民の間に、福音が勢いよく広がっているように、ガザにも、キリストの福音によって、変えられる人々がたくさん起こされるのではないか?ということです。

 神は、イスラエルを愛し、選ばれただけでなく、全ての人を愛し、キリストが十字架で死なれ、よみがえらえました。ですから、イスラム過激派の人もイエスに出会えば、憎しみは愛に取り替えられています。

 以下は、イスラエルで最大の福音派による人道支援団体、ICEJ(国際キリスト者エルサレム大使館)の代表の方が語っています。

 Jürgen Bühlerさんは、ドイツ出身のクリスチャン。空爆で破壊されたドレスデンのことを思い出し、ガザには希望がある、イエス・キリストの福音がある、愛が生まれると語っています。

 なんと、ユダヤ教ラビが彼に、「アラブの国々にたくさんの宣教師を遣わしたほうがいい」と勧められたそうです。なぜかを聞くと、「もし、あなたがたのような人たちが信じていることを信じるなら、中東は平和になるから。」とのことです!

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