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パリ、高円寺、ホーチミン

僕は中野区民ですが、高円寺近辺に住んでます。もう30年近くになります。高円寺、好きです。

何が好きかって、やっぱり、この町のダイバーシティなところです。老若男女、多国籍、そして、実にさまざまなことを生業としている人が住んでます。例えば、自分の家の近所に俳優や芸人が住んでいますが、そういう経験は高円寺に住むまで経験していなかったので最初は驚きました。

僕にとって、高円寺の街全体で醸し出すダイバーシティの雰囲気は、パリやホーチミンを旅する時に感じる雰囲気とよく似ています。

僕は、小さな頃から、「自分は変わっている」と強く思って生きてきたので、同調圧力の強い環境は、本当に苦手で、そういうものから必死で逃げてきました。高校の選択も、大学の選択も、そして就職した広告代理店も、変わった自分でも浮かないような鷹揚な雰囲気をもってダイバーシティを受け入れるところを選択しました。

高円寺のダイバーシティを端的に表現するならば、道ゆく人の着ている服装が本当に多種多様だという点です。ミュージシャンやクリエイターだろうな、といった服装をした方は沢山見ますが、それ以外にも、自分なりのアートを表現しようとしているのだろう、と思われるような、僕には想像のつかないファッションをまとっている若者や、70歳を過ぎているであろう紳士がLEONに掲載されているようなピッカピカのハイブランドで固めて、杖持ってあるいてたりします。こういう町で日々暮らしていると、外歩きがシンプルに楽しいです。刺激を受けます。

この町で好きな店を3店舗紹介します。一つめは、BarのSafari Safari club。
この店こそダイバーシティそのものです。店員さんが海外から移住してきた人が多く、お客さんも多国籍です。ここで一人飲んでいると、ヨーロッパの田舎町に一軒だけあるBarに佇んでいるような気分になります。どんな人間でも包容するような不思議な雰囲気を持った店です。多分この店の経営者の方の人徳だと思います。時々店に出られているので、話してみてください。感動すると思います。

高円寺の駅前にあるベトナム料理ヒヨコも好きで、時々行きます。この店も、旅した気分にしてくれます。ベトナム人のお客さんがよく来ていて、美味しいそうにフォーやバインセオを食べてます。

それから焼き鳥屋のSugi。ここは、スペインのバルみたいな雰囲気で、職人気質のご主人と段取り力に長けた奥さんが、手際よく料理を出してくれますのでテンポよく飲め、食べ、すっと帰れます。一人飲みに最高です。最近はご無沙汰してますが。

コロナの時期は、静まり返ってましたが、今は、もうすっかり昔の高円寺に戻りました。この町訪問未体験の方はぜひ訪ねてみてください。

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